肝斑治療
肝斑の治療に対しては、以下の薬と施術を組み合わせて治療を行います。肝斑はシミの原因となるメラニンを産生するメラノサイトの異常であり、刺激の強い治療を行うと逆に肝斑が増悪してしまいます。そのため、刺激を与えて炎症がでないように治療をおこなっていきます。
現状の医療では肝斑を完全に根治させる治療方法はありません。
そこで当院では以下にこだわっています。
オーダーメイド治療プラン
肝斑はその原因が多岐にわたり、個々の肌の状態によって適切な治療法が異なります。当院では、詳しいカウンセリングと肌診断を行い、最適な治療プランを作成します。外用薬、内服薬、レーザー治療、ケミカルピーリングなど、複数の治療法を組み合わせることで、最大の効果を引き出します。
下記にするすの最新の治療機器を取り揃えています
当院では、ピコレーザーとポテンツァを使用して肝斑の治療を行っています。ピコレーザーは、超短パルスのレーザー光でメラニンを細かく破砕し、周囲の健康な組織にダメージを与えることなく、効果的にシミを改善します。ポテンツァによる治療は肝斑を増悪させずに改善させる方法です。肌のトーンアップにも効果的です。
高品質なスキンケア
治療後のアフターケアも重要です。当院では、ハイドロキノンやトレチノインなど、効果的な外用薬を処方し、肌の状態を最適に保つためのスキンケアをサポートします。また、ビタミンC誘導体を含む化粧品の使用を推奨し、内側からも美肌をサポートします。当院独自の処方やスキンケア方法もご案内します。
安心のフォローアップ
治療後も定期的なフォローアップを行い、肌の経過を見守ります。疑問や不安があれば、いつでもお気軽にご相談いただけます。私たちの目標は、患者様が自信を持って笑顔で過ごせるよう、長期的なサポートを提供することです。
以下に、当院で使用する外用剤、内服薬、治療機器について説明します。
1. 外用薬
ハイドロキノン
- 効果: シミの原因となるメラニンの生成を抑制し、既存のメラニンを薄くする効果があります。
コウジ酸、アルブチン
- 効果: メラニンの生成を抑える成分で、刺激性や妊娠の時にハイドロキノンの代替として使用します。
2. 内服薬
トラネキサム酸
- 効果: メラニンの生成を抑制し、肝斑の改善に役立ちます。
- 使用法: 1日1‐2回内服します、肝斑が存在している間は服用を続けます。
ビタミンC
- 効果: メラニンの生成を抑える抗酸化作用があります。
- 使用法: サプリメントとして摂取するか、ビタミンC誘導体を含む化粧品を使用します。
3. レーザー治療
ピコトーニングレーザー
- 効果: 超短パルスでメラニンを細かく破砕し、肝斑を改善します。ダウンタイムが少なく、周囲の組織へのダメージが少ないです。
- 適応: 1か月程度の期間をあけて10回程度施術を行います
4. その他の治療法
ポテンツァ肝斑モード
- 効果: 肌に微細な穴を開け、肌の自然治癒力を活性化させることでターンオーバーが促進され、メラニン色素が排出されやすくなります。また、コラーゲンやエラスチンの生成も促進するため、肝斑が薄くなることを助けます。
- 適応: 1か月程度の間隔をあけて3-5回程度施術を行います
ケミカルピーリング
- 効果: 古い角質を除去し、皮膚のターンオーバーを促進します。メラニンの除去を助けます。
- 使用法: サリチル酸を使用することが一般的です。
サンプロテクション
- 効果: 紫外線によるメラニン生成を防ぎ、肝斑の悪化を防ぎます。
- 使用法: 日焼け止めクリームの使用や、帽子、サングラスの着用などの紫外線対策が重要です。
治療の組み合わせ
多くの場合、肝斑の治療は複数の方法を組み合わせて行われます。例えば、外用薬と内服薬を併用したり、レーザー治療、RF治療とスキンケアを組み合わせることで、より効果的な治療が可能となります。治療は個々の症例に合わせてカスタマイズされるため、専門医の診断とアドバイスを受けることが重要です。
参考文献
- American Academy of Dermatology
- Mayo Clinic
- Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology
これらの治療法を検討する際には、必ず専門医に相談し、最適な治療プランを決定してください。