コラム

ニキビ治療(塗り薬、飲み薬、抗生物質)

まずはニキビの重症度を病院で確認

日頃スキンケアを行っていてもニキビが出てきてしまう方やニキビ跡がある方は、皮膚科に相談しましょう。重症なニキビやニキビ跡は、自費診療で行った方が早く効果的なこともあります。
ただし、まずはニキビの重症度など含めてお近くの皮膚科や普段かかっている先生に相談することが大切です。

ニキビ治療の薬について

ニキビ治療で使用される抗生剤には、塗り薬(外用薬)と飲み薬(内服)があります。

■塗り薬(外用薬)

塗り薬には過酸化ベンゾイルに抗生物質の1つであるクリンダマイシンを配合したもの(デュアック)と、クリンダマイシン(ダラシン)、ナジフロキサシン(アクアチム)、オゼノキサシン(ゼビアックス)があります。

■飲み薬(内服)

飲み薬には、ドキシサイクリン(ビブラマイシン)、ミノサイクリン(ミノマイシン)、ロキシスロマイシン(ルリッド)、ファロペネム(ファロム)があります。

ニキビ薬の抗生物質

塗り薬の抗生物質は、アダパレン(ディフィリンゲル)や過酸化ベンゾイル(ベピオ)と一緒に処方されることが多いです。赤ニキビがある場合は、塗り薬の抗生物質を一緒に使用することになります。刺激の少ないナジフロキサシン(アクアチム)や1日1回のオゼノキサシン(ゼビアックス)も処方されることが多いです。

飲み薬の抗生物質は、中等度から重症に分類されるニキビで使用されます。
中等度以上のニキビは、多数の面ぽうや、炎症性丘疹または膿疱からなる視覚的に顕著なニキビ、大きな炎症性丘疹または小結節(直径5mmを超える病変)がある場合、体の複数の部位に発生している場合、瘢痕形成がある場合など、が当てはまります。
これらは軽度であっても赤ニキビや黄ニキビが目立つ場合に一緒に使われます。

飲み薬の抗生物質でまず処方されるのは、ドキシサイクリン(ビブラマイシン)です。その他のものは、アレルギーがあったり耐性があったりする場合に使用されることが多いです。

抗生物質は、漫然と使用しても効果が薄くなるだけでなく、耐性菌を作ってしまうため、赤ニキビと黄ニキビがあるときに使用することと、3か月以上連続で使用しないよう注意が必要です。
抗生物質を3カ月使用しても改善に乏しいときは、もう一度皮膚科でご相談されることをおすすめします。

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