コラム

ニキビ治療(ピーリング剤)

まずはニキビの重症度を病院で確認

日頃スキンケアを行っていてもニキビが出てきてしまう方やニキビ跡がある方は、皮膚科に相談しましょう。重症なニキビやニキビ跡は、自費診療で行った方が早く効果的なこともあります。
ただし、まずはニキビの重症度など含めてお近くの皮膚科や普段かかっている先生に相談することが大切です。

ニキビの主な治療薬

まず、ニキビ治療の主役になる薬はアダパレン(ディフィリンゲル)、過酸化ベンゾイル(ベピオ)、アダパレンと過酸化ベンゾイルの合剤(エピディオ)です。
(※抗生物質の内服と外用薬に関しては別のコラムでご紹介します。)

■アダパレン(ディフィリンゲル)

アダパレン(ディフィリンゲル)は、肌の新陳代謝を早めます。
毛穴が詰まる前に角層や皮脂が外に出てくれるため、白ニキビと黒ニキビの治療ができます。これ以上悪化するのを防止し、赤ニキビの予防にも繋がります。
また、肌の表面の新陳代謝を促すことで、赤みや色素沈着、表面にある凹凸を改善することもできます。ただし、改善するには半年から1年以上かかるため注意が必要です。

■過酸化ベンゾイル(ベピオ)

過酸化ベンゾイル(ベピオ)は、肌のピーリング作用をもちつつ、抗菌作用をもつ薬です。
塗り続けても抗生剤に見られるような薬が効きにくくなることもなく、安心して使えるのが特徴です。抗菌作用を有することで、白ニキビと黒ニキビだけでなく、赤ニキビまで治療を行ってくれます。
ただ、まれに接触性皮膚炎という赤みを引き起こすことがあるため注意が必要です。

■アダパレンと過酸化ベンゾイルの合剤(エピディオ)

アダパレンと過酸化ベンゾイルの合剤(エピディオ)は、アダパレンと過酸化ベンゾイルの両方の効果を有する薬です。保険適応内でできる薬で、最も強い薬です。
アダパレンや過酸化ベンゾイルで効果が足りなかった方や、重症のニキビの方で使用することが多いです。

ピーリング剤の注意点

上記でご紹介した薬はいずれもピーリングという肌の新陳代謝を促し、角層といわれている部分をむく作用があります。

使い始めて2、3日目からピリピリ感が出てきて、皮剥けや乾燥を一緒に感じることが多いです。この反応はビタミンA反応ともいわれます(過酸化ベンゾイルはビタミンAではない)。
この反応は1週間か2週間で元通りになりますが、元通りにならない場合は、使う薬の量を調整すること(1日おきにしたり、使う量を半分にしたりなど)が必要です。
ベピオを使用して1-3週目で赤みが出る場合は、アレルギーの可能性があります。そのため、使い始めて1か月目には薬を処方していただいた病院を受診するのがいいでしょう。

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