コラム

ニキビ跡(痕)

ニキビ跡はほとんどの人が持っている

ニキビがニキビ跡に進行するとどのようになるかについて説明します。

大なり小なりを含めて、ほとんどの人がニキビ跡を持っています。
ただ、どのようなニキビ跡になってしまうかは体質やニキビの重症度、ニキビになっていた期間の長さなどが影響すると言われています。

ニキビ跡の種類

ニキビ跡には、以下のような種類があります。

■赤み(色素沈着)

赤ニキビ、黄ニキビで見られる炎症が起こった際にまず最初に起こる反応は、その皮膚をなるべく正常な組織に作り直そうという動きです。
元々あった毛細血管は破壊されてしまっているため、新しい血管が作られます。作り直している皮膚が薄いこともあり、血管の赤みが皮膚の赤みとして目立ってしまい、これが赤みとなって残ります。
半年から1年くらいをかけて徐々に改善していくことも多いですが、長期間残ってしまうこともあります。

■黒ずみ(色素沈着)

赤ニキビ、黄ニキビで見られる炎症が、赤みを引き起こすときよりも激しかった際、メラニンという物質によりシミのような黒ずんだ状態になります。
メラニンは皮膚が危機的な状態になったとき、肌を守るためにメラノサイトから放出される色つきの物質のことです。シミも日光からお肌を守るために放出されるため、種類は同じになります。
ただし、炎症の範囲によっては自然にとれることもあるのですが、深い部位まで炎症が起こってしまうと、とれずに跡として残ってしまいます。

■クレーター(陥凹性瘢痕)

赤ニキビ、黄ニキビの炎症後に皮膚の組織を作り直す際、残念ながら元のお肌とまったく同じお肌を作り出すことは難しいです。
そのため、クレーターと言われる凹んだような傷跡をお肌に残してしまいます。クレーターはローリング型、ボックス型、アイスピック型に分類され、それぞれ治療方法が異なるため、適切な治療を選択することが必要です。

■肥厚性瘢痕(ひこうせいはいこん)、ケロイド

ニキビ跡の傷が治る途中にも関わらず炎症が持続し、線維芽細胞がコラーゲンを過剰に産生することにより、発症します。体質に加え(日本人の約10%)、傷が治るのに時間がかかる場合に引き起こすことが多いと言われています。


以上、ニキビ跡についての説明でした。
いずれも元の状態に戻すためには少なからず時間や適切な病院、お金が必要になってしまうため、初期段階から病院に相談されるのがおすすめです。

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