痩せたい・体重が落ちないときの対処法|受診の目安と自己管理ロードマップ

痩せたい・体重が落ちないときの対処法|受診の目安と自己管理ロードマップ|0th CLINIC

痩せたい・体重が落ちないときの対処法|受診の目安と自己管理ロードマップ

まずは食事・運動・睡眠という土台を整え、記録をつけて「続けやすい」方法に最適化していきましょう。
医療での伴走が必要な方は、肥満外来(GLP-1中心の体重管理)をご案内します。

※本ページは「悩みページ」です。価格や処方条件は記載しません。診療の詳細は /medical/obesity をご覧ください。

アクセス

東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)

まず把握したい指標

BMI: 判定:–

※BMI=体重(kg) ÷ {身長(m)}2

腹囲(ウエスト)の正しい測り方

  1. 立位・薄着で自然呼気のあとに測定。
  2. メジャーは床と水平に、へその高さ(臍位)付近で一周。
  3. 皮膚に食い込ませない程度の軽いテンションで。
  4. 同じ条件で週1回の計測で十分(朝・排尿後が安定)。

※測定部位は体型でわずかに前後してもOK。毎回同じ高さ・同じ姿勢で“再現性”を優先します。

食事・運動・睡眠の「記録の深さ」

最小(とりあえず継続)

  • 食事:写真1枚/食(主食・主菜・副菜が写る角度)
  • 運動:歩数だけ(端末の自動記録に任せる)
  • 睡眠:就床・起床時刻だけ

標準(振り返り重視)

  • 食事:写真+主食/たんぱく/野菜の有無チェック
  • 運動:歩数+上り階段回数中強度分
  • 睡眠:就床/起床+夜間覚醒の回数昼寝

詳細(減量停滞の打破に)

  • 食事:主要品目・間食飲料/アルコールをメモ
  • 運動:歩数+有酸素・筋トレの種目/分数
  • 睡眠:入眠までの時間・睡眠効率主観的満足度(1–5)

まずは最小から。停滞したら標準→詳細へ段階的に広げます。

記録先(アプリ/仕組み)

  • 歩数・活動量:スマホ標準のヘルスアプリ(iOS「ヘルスケア」/Android「Google Fit」)の自動計測でOK。
  • 食事:写真アルバムで十分。発展させたい場合は、食事写真+簡単チェック(主食/たんぱく/野菜)をメモできるアプリなら何でも可。
  • 睡眠:ヘルスアプリの睡眠記録、または就床・起床・夜間覚醒だけを毎朝メモ(紙/メモアプリ)。
  • 共有:来院時に直近2週間のスクショ(歩数グラフ・食事写真・睡眠メモ)を見せてください。

診療で確認したい最低限

  • 体重/BMI/腹囲:週1回の値(できれば同じ曜日・同じ時間帯)
  • 食事:1日3食の写真のうち、代表的な3日分
  • 活動量:日別歩数のグラフ(直近2週間)
  • 睡眠:就床/起床・夜間覚醒の回数(直近1週間)
  • イベント:出張・飲み会・体調不良など“リズムが崩れた日”のメモ

週単位の増減に一喜一憂せず、月単位の傾向で評価します。

食事の土台(最初の2週間)

基本ルール

  • 毎食にタンパク質(手のひら1枚目安)
  • 野菜/海藻/きのこを先に摂って食物繊維を確保
  • 夜遅い大食を避け、間食は高タンパク・低エネルギー

実践のコツ

  • 「写真1枚」を毎食撮る(振り返りの精度UP)
  • 買い置きは食べる量を決めてから
  • 外食は主食量を調整&野菜を先に

運動の土台(最初の2週間)

  1. まずは歩く(NEAT)いつもの歩数+1,500歩/日を目標に。
    例)通勤で1駅ぶん歩く/エレベーター→階段に1回だけ変更/昼休みに10分散歩
  2. やさしい有酸素20〜30分 × 週3回(息が上がる“速歩”でOK)。
    例)速歩・サイクリング・室内で踏み台昇降・YouTubeの低強度有酸素
  3. レジスタンス(筋トレ)週2回(大きい筋肉をまとめて)。
    例)スクワット10回×2〜3セット/壁押し(腕立て)10回×2セット/椅子からの立ち座り10回×2セット

完璧より継続。「ゼロの日を作らない」が合言葉です。

1日の“型”の例(無理しない)

  • 朝:駅まで速歩5〜10分
  • 昼:食後にゆっくり10分散歩
  • 夜:テレビを見ながら踏み台昇降10分+スクワット10回×2

※関節痛・持病がある方は、痛みの出ない範囲で。心配があれば医師に相談のうえ調整します。

2週間チェック(できた項目に✓)

  • +1,500歩/日を3日以上できた
  • 有酸素20分を週3回できた
  • 筋トレを週2回できた
  • 階段を1日1回以上使えた
  • “ゼロの日”を作らなかった
  • 痛み・息切れが強い日は量を減らした

停滞期の乗り越え方(小さく変える)

食事:足し引きのコツ

  • たんぱく質を先に(毎食:手のひら1枚分)
  • 夜の主食を半量に(ご飯なら茶碗半分)
  • 間食は“1日1回・200kcal以内”
  • 飲み物は基本は水・お茶

“全部変える”ではなく1つだけ変えて1週間続ける。

時間の使い方:夜を前へ

  • 夕食は就寝2〜3時間前までに済ませる
  • 就床・起床時刻を固定(土日も±1時間以内)
  • 寝る前のスマホは30分カット

記録とご褒美日

  • 食事写真は主食・主菜・副菜が写る角度
  • 週1回だけ“ご褒美日”を計画に入れる
  • 週末に1週間の写真を3枚だけ選んで振り返る

運動:ほんの少し増やす

  • 歩数をさらに+500歩/日
  • 有酸素は+5〜10分
  • 筋トレは各セット+2回

体調が悪い日は即、元の量に戻すでOK。

やらないほうがよいこと

  • 急な断食・極端な糖質制限(リバウンド・体調不良の原因)
  • “毎日体重だけ”で一喜一憂月単位の傾向で評価)
  • 痛みを我慢しての運動(中止して医師へ

体重が落ちにくい背景を点検

「頑張っているのに減らない…」ときは、体の条件生活リズム薬の影響が隠れていることがあります。自己判断せず、気になる項目があれば医師にご相談ください。

甲状腺のはたらき

  • 最近寒がり・だるさ・むくみが強い
  • 便秘・皮膚の乾燥が続く

血液検査(TSH・FT4 等)で確認します。

睡眠の質(無呼吸 など)

  • 大きないびき・無呼吸を指摘される
  • 日中に強い眠気がある

簡易検査で睡眠の質を評価できます。

服用中の薬の影響

  • 一部の向精神薬・ステロイド等で体重が増えやすくなることがあります
  • お薬手帳をご持参ください

必要に応じて担当医と連携し、代替・用量を検討します。

更年期・ホルモン変動

  • ほてり・発汗・睡眠の質低下などが重なる
  • 体脂肪のつき方が変わった

症状と検査を合わせて、無理のない対策を組み立てます。

むくみ・体液バランス

  • 夕方に足が重い・跡が残るむくみ
  • 急な体重増(数日で+2kg 以上)

腎機能・塩分・薬剤などを一緒に点検します。

思い込みの整理

  • 「腸活だけで痩せる」などの過度な期待
  • 極端な食事法でリバウンドを繰り返す

安全性を最優先に、再現しやすい方法へ修正します。

受診の目安

  • 3か月以上セルフケアを続けても体重が変わらない
  • 上のチェックで2つ以上当てはまる項目がある
  • いびき・日中の眠気・急なむくみなど気になる症状がある
  • 薬の影響が心配(開始・増量後に体重が増えた 等)

検査と問診で背景を確認し、生活・運動・食事・薬物療法を安全に設計します。

※診療では、必要に応じて血液・睡眠・体組成・薬剤レビューを行い、合併症リスクも合わせて評価します。

病院に相談すべきサイン

  • 3か月以上の生活改善でも変化が乏しい
  • 合併症(高血圧・脂質異常・高血糖など)がある、または家族歴が強い
  • 暴飲暴食や嘔吐など摂食の乱れが心配

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医療的選択肢の地図(概要)

薬は行動変容の補助です。具体の処方条件や価格は /medical/obesity に記載します。

よくある質問(抜粋)

薬だけで痩せられますか?

おすすめしません。食事・運動・睡眠の土台を一緒に整えるほど、効果が安定します。

いつ病院に相談すべき?

3か月の生活改善でも変化が乏しい、合併症がある、摂食の乱れが心配などは受診を検討しましょう。

短期間だけ処方は可能?

単回・短期の目的処方は行いません。長期で理想体重の到達と維持を目指す方を対象とします。

まずは相談から

診療の詳細(適応・禁忌・副作用・料金)は 肥満外来ページ をご覧ください。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

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体重の悩みは“意思の弱さ”ではありません。お仕事や生活リズム、体質、ホルモン、服用中のお薬など、
いくつもの要因が関わります。まずは続けられる小さな一歩から始めましょう。
お薬(GLP-1等)は必要に応じて使いますが、土台は食事・運動・睡眠の整え直しです。」

0th CLINICでは、ただ体重を減らすのではなく、“健康を取り戻すための体重管理”を重視しています。
検査やカウンセリングで背景を確認し、無理なく続くプランをご提案。減量の停滞やリバウンドも、一緒に調整していきます。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/消化器病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士/日本病理学会認定 病理専門医
日本プライマリ・ケア連合学会 認定医/日本医師会認定 産業医・健康スポーツ医
表記について:本ページは一般的な情報提供を目的としています。個別の適応・用量・副作用の評価は診察に基づき医師が行います。

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