ベピオウォッシュゲル5%(過酸化ベンゾイル)
⚠️ はじめてベピオを使う方へ【必ずお読みください】
ベピオ(過酸化ベンゾイル)は非常に効果の高い外用ニキビ治療薬ですが、使用初期に赤みや皮むけなどの刺激が出ることがあり、またまれにアレルギー症状(接触皮膚炎)を起こすことがあります。
■ ベピオ使用による主な反応の流れ
- 使用開始〜数日後:赤み・乾燥・皮むけ・ヒリヒリ感(刺激性接触皮膚炎)
- 2〜3週間後:突然の赤み・かゆみ・じくじく感(アレルギー性接触皮膚炎の可能性)
※刺激症状は時間とともに軽快しますが、アレルギーの場合は悪化し続けることがあります。
■ 使用前のパッチテスト(推奨)
はじめて使用する方は、以下の手順でパッチテストを3日間行ってください:
- 清潔な腕の内側(目立たない場所)に、米粒大のベピオを1日1回、3日間塗布
- 毎日、赤み・かゆみ・発疹・痛みなどが出ないかを確認
- 問題がなければ、顔への使用を開始(少量から)
この方法はすべてのスキンケア・外用薬に共通する安全な使い始めの習慣です。敏感肌の方は特におすすめです。
■ 異常を感じたらすぐ中止し、医師に相談を
使用部位に腫れ・かゆみ・ただれ・水ぶくれなどが出た場合は、すぐに使用を中止し、医師にご相談ください。
一般的な赤み・乾燥とアレルギー症状は似て非なるものなので、自己判断で続けず、必ず医師の診察を受けましょう。
✅ 安心・安全に治療を始めるために、使用前のテストはとても大切です。
肌に合えば、ベピオはあなたのニキビ改善にとって非常に心強いパートナーになります。
🧼 ベピオウォッシュ(5%)とは?

▲ ベピオウォッシュ(BPO 5%洗顔料)
ベピオウォッシュは、有効成分過酸化ベンゾイル(BPO)5%を配合した、洗い流すタイプの薬用洗顔料です。
殺菌作用と角質除去作用があり、顔全体にやさしく使いやすい治療法として注目されています。
項目 | 内容 |
---|---|
有効成分 | 過酸化ベンゾイル(Benzoyl Peroxide)5% |
剤形 | ジェル状の洗顔料(洗い流しタイプ) |
主な作用 | アクネ菌の殺菌、古い角質の除去 |
使用方法 | 1日1〜2回、泡立てて顔全体を洗い、1分置いて洗い流す |
保険適用 | 保険診療で処方可能 |
通常のベピオゲルよりも刺激が少なく、塗布薬に抵抗がある方や初めての方にもおすすめです。
継続的な使用で肌を整えながら、ニキビの再発予防にも役立ちます。
⚙️ ベピオウォッシュゲルの効果と作用機序
ベピオウォッシュゲルは、有効成分過酸化ベンゾイル(BPO)5%を配合した洗い流すタイプの治療用洗顔料です。
毎日のスキンケアに取り入れやすく、顔全体をやさしくケアしながら、殺菌と角質除去を同時に行えるのが特長です。
■ アクネ菌を殺菌する働き
ベピオウォッシュに含まれるBPOは、アクネ菌を酸化反応で殺菌します。
抗生物質と異なり耐性菌ができにくく、長期的にも使用可能です。
■ 毛穴詰まりを予防する作用
古い角質を取り除き、毛穴の詰まりや皮脂の酸化を抑える効果があります。
白ニキビ・黒ニキビ(面皰)の発生も予防できます。
■ 洗い流すタイプだから刺激が少ない
ベピオウォッシュは1〜2分塗布後に洗い流すため、塗布型のベピオゲル・ローションに比べて刺激が少なめです。
はじめてBPOを使う方や敏感肌の方にも導入しやすい治療法です。
■ 効果発現までの期間と使い方
洗顔として使うため、毎日のスキンケアルーチンに無理なく取り入れやすいのが特長です。
使用開始から2〜4週間ほどで炎症性ニキビの改善が見られることが多いですが、継続使用が大切です。
■ 塗布型のベピオとの違い
ベピオゲル・ローションは塗布してそのまま肌に残すタイプ、
ベピオウォッシュは塗って数分置いたあと洗い流すタイプです。
▶ 塗布薬より刺激がマイルドで、顔全体や首・背中などの広範囲に使いやすいのがメリットです。
✅ ベピオウォッシュゲルは、“ニキビができにくい肌作り”を目的とした洗顔治療薬です。
初めての方や刺激が不安な方にもおすすめですので、お気軽にご相談ください。
🧼 ベピオウォッシュゲルの使い方・使用方法
ベピオウォッシュゲルは有効成分BPO(過酸化ベンゾイル)5%を配合した洗い流すタイプの薬用洗顔料です。
顔や体に使え、塗布薬に比べて刺激が少なく、毎日の洗顔の中で継続しやすいのが特徴です。
■ 使用するタイミングと頻度
- ● 1日1回、夜の洗顔に使用(朝使用も可だが、紫外線に注意)
- ● ニキビができやすい部位に使用(顔・背中・胸など)
※ 赤みや乾燥が気になる場合は1日おきから始めてもOKです。
■ 洗顔の手順(顔の場合)
- 手を清潔に洗い、顔をぬるま湯で濡らします。
- ベピオウォッシュを手にとって、泡立てずそのまま顔全体に広げるように塗布。
- 約1分間そのまま放置(※初回は30秒程度から)
- ぬるま湯で丁寧に洗い流し、柔らかいタオルで水分を押さえるようにふき取ります。
- 保湿剤でしっかりケア(乾燥・刺激予防のため)
■ 背中・胸など身体に使用する場合
- ● シャワー中または入浴中に、湿らせた肌に直接塗布します。
- ● 1分置いたあと、しっかり洗い流してください。
- ● 手が届きにくい場合は、ローションタイプとの併用もおすすめです。
■ 使用上の注意とトラブル対策
- ⚠ 目・口・鼻の粘膜に触れないように注意
- ⚠ 衣類・タオルへの漂白作用があるため、使用後は完全に洗い流してください
- 💡 乾燥・赤みが強い場合は1日おき・使用量減・時間短縮などで調整しましょう
✅ ベピオウォッシュは、刺激を抑えながらアクネ菌対策と角質ケアを同時に行える洗顔治療薬です。
初めての方でも取り入れやすく、長期的なスキンケアに適しています。
⚠️ ベピオウォッシュゲルの副作用・使用中の注意点
ベピオウォッシュゲル(有効成分:過酸化ベンゾイル〈BPO〉5%)は、洗い流すタイプのニキビ治療薬です。
塗布型の薬に比べて肌への刺激がマイルドですが、正しい使い方と注意点を守ることが大切です。
■ 初期刺激症状について
- ● 使用開始から数日〜1週間以内に、乾燥・赤み・ヒリヒリ感が出ることがあります。
- ● 最初は30秒程度の短時間使用からスタートし、肌の様子を見ながら1分程度に調整してください。
- ● しっかり洗い流すことで、皮膚に残留せず副作用を抑えやすくなります。
■ 継続使用による肌の改善
BPOはニキビの原因菌(アクネ菌)の殺菌と角質除去作用を同時に持ち、赤ニキビ・面皰両方に有効です。
ベピオウォッシュは、洗顔習慣の中で継続しやすく、刺激も少ないため続けやすい処方とされています。
■ 肌バリアと保湿の重要性
過酸化ベンゾイルは角質を剥離しやすいため、乾燥や敏感肌の方は特に保湿が重要です。
洗顔後はすぐに保湿剤(化粧水・乳液・クリームなど)で肌を整えてください。
■ 衣類や髪への漂白作用に注意
- ● BPOは衣類・髪・寝具などに触れると漂白作用があるため、完全に洗い流すことが大切です。
- ● 洗顔後の水滴や濡れた手で、色の濃いタオルや服を触らないよう注意しましょう。
■ 他のスキンケアとの併用について
- ● 保湿剤:刺激軽減とバリアサポートのため、洗顔後はすぐに保湿を行いましょう。
- ● 日焼け止め:紫外線に敏感になるため、朝はSPF30以上の日焼け止めを使用してください。
- ● ビタミンCやAHA配合製品:使用初期は刺激を強めるため併用を控えるのが安心です。
■ 妊娠中・授乳中の使用について
ベピオウォッシュの成分(BPO)は皮膚に吸収されにくいとされていますが、妊娠中は念のため使用を避けることが推奨されます。
授乳中の使用は可能ですが、乳房周囲や赤ちゃんが触れる部分は避けて使用してください。
■ 子ども(未成年)への使用について
ベピオウォッシュは12歳以上で使用可能です。
思春期ニキビに対して効果が期待できますが、敏感肌には刺激が出やすいため、医師の指導のもとでの使用が望ましいです。
✅ ベピオウォッシュは塗布薬に比べて副作用が出にくく、使い続けやすい治療薬です。
使い方に不安がある場合は、医師やスタッフにお気軽にご相談ください。
⚠️ ベピオウォッシュゲル使用中の注意事項と併用禁忌・美容施術について
ベピオ(過酸化ベンゾイル)は殺菌作用と角質除去作用を兼ね備えた外用薬で、ニキビ治療に非常に効果的ですが、肌への刺激や衣類の漂白、施術との相互作用に注意が必要です。
■ 併用に注意が必要な薬剤・スキンケア
- ● ピーリング剤(AHA・BHA・レチノール):刺激の相乗効果で強い乾燥や赤みが生じやすくなります。
- ● スクラブ系洗顔:皮膚を物理的に傷つけ、ベピオの刺激を増幅します。
- ● 高濃度ビタミンC・アルコール含有化粧水:乾燥・つっぱり感を強める可能性があります。
- ● ディフェリンなど他の角質剥離系外用薬:併用不可または医師指示下での交互使用が基本です。
■ 禁忌・使用を避けるべき状況
- ● 妊娠中:安全性が確立されていないため、医師の判断が必要です。
- ● 日焼け直後・皮膚炎・かぶれがある部位:刺激性が強く、症状悪化の恐れがあります。
- ● 色の濃い衣類や寝具:漂白作用により変色する可能性があるため、白系のものを推奨。
■ 美容施術との組み合わせについて
ベピオは肌のターンオーバーを促進するため、美容施術と併用する場合は休薬期間の設定や医師の管理が重要です。
施術名 | 併用の可否 | 備考 |
---|---|---|
ケミカルピーリング | ⚠ 要中止 | 施術前後3~5日間の休薬が望ましい。 |
レーザー治療(フラクショナル・IPLなど) | ⚠ 要調整 | 照射部位への刺激が増すため、術後数日は休薬が安全。 |
エレクトロポレーション | ○ 併用可 | ただし導入液に刺激物が含まれないことが条件。 |
ハイドラフェイシャル | ⚠ 要調整 | 角質剥離の重複リスクがあるため施術前後2~3日間は休薬を推奨。 |
✅ ベピオの併用や美容施術について不安な場合は、ご自身の肌状態に応じた使用方法を医師にご相談ください。
正しい知識とケアで、安全かつ効果的な治療を続けましょう。
📊 他のニキビ治療薬との違い・比較
ベピオウォッシュゲルは、過酸化ベンゾイル(BPO)を配合した“洗い流すタイプ”のニキビ治療薬です。
以下に主要な外用薬との比較を示します。
項目 | ベピオウォッシュ | ベピオゲル | ディフェリン | エピデュオ | 抗菌薬(ダラシンなど) |
---|---|---|---|---|---|
主な効果 | 殺菌+角質除去(洗浄型) | 殺菌+角質除去 | 毛穴詰まり防止 | 両者の組み合わせ | 抗炎症・殺菌 |
初期刺激 | 少なめ | 強め | ややあり | やや強い | 比較的少ない |
保険適用 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
ベピオウォッシュは洗顔習慣の中で続けやすく、初期刺激が少ないため、導入治療や敏感肌の方にもおすすめです。
状況に応じて、他の外用薬との組み合わせ治療も検討されます。
🧴 ベピオウォッシュゲルと併用できる薬・スキンケア
■ 外用薬との併用
ベピオウォッシュは洗い流すタイプのBPO製剤であり、塗布薬(ディフェリンやダラシンなど)との併用が可能です。
- ● ディフェリン:夜に塗布、朝にベピオウォッシュ → 1日を通して安定的に毛穴・菌にアプローチ
- ● ダラシンTゲル:炎症が強い場合に使用。洗顔後に塗布。
- ● ベピオゲルとの併用は刺激に注意しつつ、洗浄+塗布のバランスで使用
■ 保湿剤の併用は必須
BPOは角質を剥離しやすく、乾燥や赤みの原因になるため、洗顔後は必ず保湿を行いましょう。
特に初期は低刺激の保湿剤(ヒアルロン酸・ヘパリン類似物質・白色ワセリンなど)がおすすめです。
■ 医師に相談すべきケース
- ● 初めて使うときに刺激が強かった → 使用時間を短縮 or 間隔を空けて再開
- ● アレルギーや湿疹が出た → 使用中止のうえ、医師にご相談を
- ● 背中・胸など広範囲 → ローションタイプや塗布剤との併用を検討
✅ ベピオウォッシュは副作用が少なく、導入しやすい治療選択肢です。
継続治療や塗布薬との併用で、より効果的なスキンケア治療が可能になります。
📚 ベピオウォッシュゲルの効果に関するエビデンス
ベピオウォッシュゲル(成分名:過酸化ベンゾイル〈BPO〉5%)は、ニキビ治療において殺菌・角質除去効果を洗浄という形で提供する、新しいタイプの外用治療薬です。
塗布剤と異なり、洗い流すため刺激が少なく、長期継続しやすい点が特徴です。
■ 国内での承認と推奨
- ● 2023年に厚生労働省により承認された新しいニキビ治療薬です。
- ● 日本皮膚科学会「尋常性ざ瘡治療ガイドライン2023」では、第一選択薬として推奨されています。
■ 国際的な評価
BPOは欧米で古くから使用されており、洗浄型(ウォッシュタイプ)は近年“導入治療”や“メンテナンス治療”として有効であるとされています。
- ● American Academy of Dermatology(AAD):BPOを第一選択薬として推奨
- ● 欧州医薬品庁(EMA):抗菌薬耐性対策としてBPO使用を推奨
■ 臨床研究での報告
洗浄型BPO製剤については、以下のような研究報告があります。
- ● 2週間の使用で炎症性皮疹の改善が有意に見られた臨床試験報告あり。
- ● BPOウォッシュは皮膚刺激が軽度でありながら抗菌効果は塗布剤と同等というエビデンスも存在。
- ● ディフェリン等の塗布薬との併用で、効果と安全性のバランスが取れると示唆されています。
■ エビデンスの出典(代表例)
- ・日本皮膚科学会「尋常性ざ瘡治療ガイドライン2023」
- ・Zaenglein AL, et al. “Guidelines of care for the management of acne vulgaris.” J Am Acad Dermatol. 2016
- ・Del Rosso JQ, et al. “Comparative efficacy and tolerability of BPO wash vs gel.” J Clin Aesthet Dermatol. 2014
✅ ベピオウォッシュゲルは、低刺激で継続しやすく、塗布薬との併用でさらなる効果が期待される治療選択肢です。
医師の指導のもと、継続的に正しく使用することで健やかな肌を目指しましょう。
💬 ベピオウォッシュゲルを使用した方の声
ベピオゲルは刺激が強くて続かなかったけど、ウォッシュタイプはさっと洗えて、赤みも出ずに続けやすかったです。
※これはあくまで個人の感想であり、効果には個人差があります。
体用に使っています。塗るタイプよりも面倒がなく、毎日シャワー時に使えるので便利です。
※これはあくまで個人の感想であり、効果には個人差があります。
❓ よくある質問(FAQ)
1日1回、夜の使用がおすすめです。
紫外線の影響を受けやすくなるため、朝の使用は避けてください。
ウォッシュゲルは洗い流すタイプで、肌に留まる時間が短いため刺激が少なく、初めて使う方にも適しています。
塗るタイプのほうが効果は高い反面、副作用が出やすい傾向があります。
ベピオウォッシュにも刺激性接触皮膚炎(赤み・乾燥・ピリピリ感)が起こることがあります。
症状が強い場合は使用頻度を減らすか、医師に相談してください。
安全性が完全に確立されているわけではないため、使用前に医師へご相談ください。
授乳中の使用は可能ですが、乳首や乳輪には使用しないようご注意ください。
一般的に2〜4週間ほどで炎症の軽減が期待されます。
肌のターンオーバーに合わせて継続的な使用が大切です。
はい、1分ほど泡を置いてから洗い流すだけでOKです。
洗顔後は保湿剤や日焼け止めの併用をおすすめします。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修

「ベピオは“コメド(毛穴詰まり)を予防する薬”です。
顔だけでなく体にも使うことができるニキビ治療の心強いパートナーです。
即効性を期待するよりも、毎日のケアとして継続していくことが改善への近道となります。」
当院では、患者さま一人ひとりの肌状態やライフスタイルに合わせて、ベピオウォッシュゲル5%の適応や使用方法を丁寧にご説明した上で処方しています。
副作用や他の治療薬との併用についても、医師がしっかりとサポートいたしますので、ご不安な点があればお気軽にご相談ください。
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療、救急科での診療歴10年以上
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