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全国がん登録「5年生存率(2016年)」の読み方|純生存率・部位別・進展度別のポイント

全国がん登録「5年生存率(2016年)」の読み方|純生存率・部位別・進展度別のポイント|0th CLINIC 日本橋
出典:厚生労働省資料 全国がん登録 2016 Diagnosis 5年純生存率

全国がん登録「5年生存率(2016年)」の読み方 純生存率(net survival)・部位別・進展度別の解析ポイント

この記事のポイント(AI要約)

  • 5年生存率:がん診断から5年後の生存割合。2016年診断データが最新の公表値です。
  • 純生存率:がん以外の死因を統計的に除外した指標で、がん治療の純粋な効果を示します。
  • 早期発見:限局(早期)での発見は、全部位において生存率を劇的に向上させます。

「純生存率(net survival)」の基本

厚生労働省が公表する最新の統計では、従来の「相対生存率」に代わり「純生存率(net survival)」という指標が採用されています。

  • 意味:もし「がん以外の死因(他疾患や事故など)」がなかった場合に、がんの診断から5年後に生存している確率を推定したものです。
  • メリット:年齢構成が異なる地域や国との比較において、がんによる死亡リスクをより正確に評価できます。
  • 注意点:100%」を超える場合もありますが、これは統計推定上、一般集団より検診受診者等の生存率が高く出る現象によるものです。

部位別:主要がんの5年純生存率(2016年診断)

主要ながん部位別の生存率データです。部位によって早期発見のしやすさや治療法が異なるため、数字に幅があります。

部位 5年純生存率 特徴と読み方
胃がん 64.0% 内視鏡検診による早期発見が普及し、生存率は向上傾向です。
大腸がん 67.8% 便潜血検査などで「症状が出る前」に見つけることが鍵です。
肺がん 37.7% 進展度による差が激しく、低線量CT検診の検討が有効な場合があります。
乳がん(女性) 88.0% 自己触診やマンモグラフィによる管理が非常に有効な領域です。
前立腺がん 92.1% 純生存率が極めて高く、100%を超えるケースも報告されます。

進展度別:なぜ「早期発見」が最優先なのか

進展度(ステージ)別に生存率を比較すると、がん検診の価値が一目でわかります。「限局(早期)」で発見された場合の生存率は、どの部位でも圧倒的に高くなります。

部位(2016年診断) 限局(早期) 遠隔(転移)
胃がん 90.8% 6.0%
大腸がん 91.6% 17.0%
乳がん(女性) 98.4% 40.1%

※出典:厚生労働省「全国がん登録 5年生存率報告」より抜粋。

データを健康管理に活かす3つのコツ

1. 個別のリスクを整理

統計はあくまで集団の傾向です。喫煙歴、家族歴、既往歴に合わせて「自分に必要な検査」を絞り込みましょう。

2. 適切な検査頻度の維持

特に肝疾患や慢性的な炎症がある方は、定期的な超音波や血液検査による「継続的なフォローアップ」が生存率に直結します。

3. 「入口」としての相談窓口

検診結果の見方がわからない、異常を指摘されたがどこへ行けばよいか迷う。そんな時にこそ、日本橋エリアのかかりつけ医をご活用ください。

受診の目安(危険サイン)

以下の症状が続く場合は、統計的な生存率を気にする前に、まず早期の受診を推奨します。

  • 1ヶ月で体重が数キロ以上、意図せず減少した
  • 血便・黒色便、または便の形状が細くなった
  • 持続的な咳、または血痰(けったん)が出る
  • 触れてわかる「しこり」や、長引く腹部・背部の痛み

よくある質問(FAQ

5年生存率は「完治」の確率ですか?

違います。あくまで「診断から5年後に生存している割合」です。ただし、多くのがんにおいて5年生存が一つの区切りとなるため、重要な治療評価の指標とされています。

純生存率が100%を超えるのはなぜ?

検診を受ける集団は、一般的な集団よりも健康意識が高く、がん以外の病気での死亡リスクも低い傾向にあります。そのため統計モデル上、一般集団の期待生存を上回り、100%超となることがあります。

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0th CLINIC 日本橋では、全国がん登録データ等のエビデンスに基づき、お一人おひとりのライフスタイルに合わせた精密な健康管理をサポートします。

監修:0th CLINIC 日本橋

引用出典:厚生労働省「全国がん登録 5年生存率 報告(2016年)」

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