コラム
痰の色について
痰の色は、様々な呼吸器系の病状を示唆する手がかりとなることがあります。
ここで、一般的な痰の色とその可能性を指し示す状態を説明します
透明な痰
これは最も一般的で、アレルギーや軽い風邪の兆候となることがあります。
通常は大きな心配事ではありません。
白い痰
これも比較的一般的で、風邪、ウイルス感染、または喘息などで見られます。
時には呼吸器系の機能低下を示すこともあります。
黄色や緑色の痰
これらの色の痰は、感染症を示している可能性があります。
特に細菌感染によるもので、体が感染と戦っているサインです。時には慢性的な状態、例えば慢性気管支炎や副鼻腔炎などで見られます。
茶色や赤錆色の痰
古い血液が痰に混じっていることがあります。
これは、肺の感染や、特に肺炎や肺結核などで見られることがあります。
ピンクの泡状の痰
心臓疾患からくる肺の問題、特に肺水腫で見られることがあります。
これは緊急の医療対応を要する可能性があります。
血が混じった痰(血痰)
これは肺出血や肺がん、肺塞栓症、肺結核など、より深刻な病状を示唆する可能性があります。
すぐに医療機関での治療が必要です。
痰の色が変わったり、持続したり、その他の症状(例えば、呼吸困難、胸の痛み、高熱など)が伴う場合は、医師の診察を受けることが重要です。これにより、正確な原因を特定し、適切な治療を受けることができます。