皮膚ダーモスコピー

🔬 ダーモスコピー検査について

ダーモスコピー検査は、皮膚の構造を拡大して観察できる非侵襲的な画像診断法です。
特に皮膚がん(悪性黒色腫など)やほくろ、シミの良性・悪性の鑑別に役立ちます。
専用の拡大鏡(ダーモスコープ)を用いて、肉眼では見えにくい微細な色調や構造の変化を詳細に確認します。

■ ダーモスコピー検査でわかること

  • ✅ 悪性黒色腫(メラノーマ)や基底細胞癌などの早期発見
  • ✅ ほくろの良性・悪性の鑑別
  • ✅ 日光角化症・脂漏性角化症などの加齢性皮膚病変の評価
  • ✅ 色素性母斑・青色母斑などの色素病変の観察
  • ✅ 爪・頭皮など特殊部位の色素沈着の精査

■ こんな方におすすめです

  • ● 最近、ほくろやシミの大きさ・色・形が変化してきた方
  • ● 不規則な形や濃淡のある皮膚病変がある方
  • ● 皮膚がんが心配な方や過去に皮膚がんの既往がある方
  • ● 紫外線を多く浴びる職業やライフスタイルの方
  • ● 定期的な皮膚のチェックを希望する方

💡 ダーモスコピーは早期発見・早期治療のカギとなる検査です。
気になる皮膚の変化がある方は、専門医によるチェックを受けましょう。

🔍 ダーモスコピー検査はどのようにして行いますか?(検査の流れ)

ダーモスコピー検査は、皮膚の色素病変や皮膚がんの早期発見に用いられる専門的な視診検査です。
痛みはなく、その場で結果がわかる簡便な検査として皮膚科で広く行われています。

皮膚ダーモスコピー

① 問診・視診

まずは気になるほくろやシミ、皮膚の変化について医師が視診・問診を行います。
「形がいびつ」「急に大きくなった」などの情報は重要です。

皮膚ダーモスコピー

② ダーモスコピー観察

ダーモスコープという拡大鏡付きの特殊な機器で皮膚の内部構造を観察します。
痛みはなく、オイルやジェルを使うことがあります。

皮膚ダーモスコピー

③ 所見の説明

ダーモスコピー画像をもとに、良性か悪性かの可能性を評価します。必要に応じて生検や経過観察を提案することもあります。

皮膚ダーモスコピー

④ 次の方針決定

異常がなければそのまま終了。
気になる所見があれば、経過観察・切除・組織検査など次の対応を相談します。

💡 ダーモスコピーは数分で終わる痛みのない検査です。
「最近ほくろが変化した」「色や形が気になる」などの症状があれば、お早めに皮膚科へご相談ください。

🔬 ダーモスコピー検査とは?
~皮膚の状態を詳しく調べる非侵襲的検査~

ダーモスコピー検査とは、皮膚のシミ・ホクロ・赤み・湿疹・かゆみのある部分などを、専用の拡大スコープで観察し、皮膚の構造や血管の状態を詳しく調べる検査です。 肉眼ではわからない皮膚の変化を確認することで、悪性腫瘍(皮膚がん)の早期発見や、湿疹・疥癬・乾癬などの鑑別に役立ちます。

■ 検査の流れ

  1. ① 医師の診察で皮膚症状の確認
  2. ② ダーモスコピー機器を使用し、患部の拡大観察(数倍〜数十倍)
  3. ③ その場で画像を確認・説明します(写真記録も可能)

🕒 所要時間

約5〜10分ほどで完了します(複数部位の場合はもう少しお時間をいただきます)。

💰 検査費用

保険適用あり:
3割負担の方で 数百円~1,000円程度(診察料と合わせて)
※自費診療の場合は1部位あたり1,500円〜2,000円が目安です。

🧾 検査の目的

  • 悪性黒色腫(メラノーマ)の判別
  • シミ・ホクロの評価
  • 疥癬(かいせん)や皮膚感染症の確認
  • かゆみのある湿疹の鑑別

🔍「ただのホクロかな?」「なんとなくかゆい」「よくならない赤みがある」
そんな時は、まずダーモスコピー検査で詳しく観察してみましょう。
痛みもなく、当日その場で診断が可能です。

⚠️ ダーモスコピー検査で異常が見つかった場合は?

ダーモスコピー検査の結果、ホクロ・赤み・しみ・皮膚の隆起などに「悪性の疑い」や「明らかな異常」が見つかった場合には、以下のような流れで次の対応を行います。

■ 検査後の流れ

  1. ① 医師による再評価
    ダーモスコピー画像と視診をもとに、より詳細な判断を行います。
  2. ② 必要に応じて皮膚生検(皮膚の一部を採取)
    腫瘍性変化やがんの疑いがある場合は、局所麻酔で組織を一部切除し、病理診断に回します。
  3. ③ 精密検査・病理検査へ
    採取した検体を専門機関へ提出し、顕微鏡レベルで良性か悪性かを診断します。
  4. ④ 必要に応じて手術・専門病院への紹介
    万が一悪性所見が出た場合は、提携医療機関(皮膚外科・がん専門病院など)へご紹介します。
  5. ⑤ 良性であれば経過観察や自費治療の選択肢も
    良性病変と診断された場合でも、ご希望があれば切除やレーザー治療などもご相談可能です。

💬「がんかもしれない…?」と不安になる必要はありません。
当院では悪性所見の早期発見・早期治療はもちろん、良性病変の経過観察や美容治療のご提案も行っております。

🔍 よくあるご質問(ダーモスコピー検査編)

Q. ダーモスコピー検査は痛みがありますか?

いいえ、ダーモスコピーは皮膚表面に専用レンズをあてて観察するだけの非接触・非侵襲的検査です。
注射や切開などは一切なく、痛みを感じることはありません。

Q. 保険は使えますか?

はい、医師が必要と判断した場合には保険適用で検査が可能です。
3割負担の場合、診察料と合わせて数百円~1,000円程度です。

Q. どんなときに行う検査ですか?

シミ・ホクロ・赤み・湿疹・かゆみ・できもの などの皮膚変化の評価や鑑別に使われます。
がんの早期発見や、良性・悪性の判別にも役立ちます。

Q. 写真は保存されますか?

はい、ご希望があれば記録として画像保存 時間経過による変化の比較や、継続的な経過観察にも活用します。

Q. 検査でがんかどうかすぐわかりますか?

ダーモスコピーは皮膚がんを疑う所見のスクリーニングには非常に有用です。
ただし、最終的な診断は生検や病理検査が必要になる場合があります。

Q. どれくらい時間がかかりますか?

通常は5〜10分程度で終了します。
複数部位や診察とあわせて行う場合は、多少前後することがあります。

📚 参考文献とエビデンス
~ダーモスコピー検査編~

ダーモスコピー検査(皮膚拡大観察)に関する信頼性の高い情報源やガイドライン、皮膚腫瘍やかゆみの鑑別に関する文献をご紹介します。
公的機関・大学病院・国際的な皮膚科専門サイトなど、医学的根拠に基づく情報にアクセスできます。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

皮膚ダーモスコピー
検査データは“病気のサイン”を読み解くための重要なヒントです。
健診や症状に応じた血液検査・画像検査は、早期発見や予防、治療効果の判定に欠かせません。
ただし、検査数値は体の状態やタイミングで変動するため、総合的に読み解くことが大切です。」

私は長年にわたり、病理診断と内科・救急領域の診療に携わってきました。
検査結果の「背景にある意味」まで解釈できるよう、このページではなるべくわかりやすく検査の意義をお伝えしています。
気になる数値があった場合でも、ひとつひとつを丁寧に見ていくことが必要です。
ご自身の健康状態を把握するきっかけとして、ぜひ役立てていただければと思います。

監修:黒田揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急診療歴10年以上

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