赤く腫れた粉瘤(炎症性)|痛み・膿の当日対応と根治切除のタイミング

赤く腫れた粉瘤(炎症性)|痛み・膿の当日対応と根治切除のタイミング|日本橋の皮膚科 0th CLINIC
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炎症性粉瘤のサイン

  • 急に赤く腫れて痛い・熱い
  • 押すと強い痛み、触れると熱感がある
  • が出る/皮膚が破けた
  • 体がだるい・発熱がある
  • 同じ場所で繰り返し腫れる

症状が強い場合はお早めに受診ください。自己判断で潰す・針を刺すのは感染拡大の原因になります。

来院前のお願い(応急)

  • 患部を圧迫・揉む・潰すはNG
  • 温め過ぎない(血流で腫れが悪化することあり)
  • 清潔を保ち、化粧品や刺激物は避ける
  • 飲食制限は基本不要(指示があれば別途案内)
  • 内服中の薬(抗血栓薬など)は自己中断せず来院時に申告

当日の対応と、根治切除のタイミング

① 当日の痛み・腫れへの対応

  1. 診察・評価:腫れの範囲、膿のたまり、全身状態を確認
  2. 薬物療法:抗菌薬・鎮痛薬・消毒など
  3. 切開排膿(必要時):溜まった膿を出して痛みを緩和
  4. 創部ケア:洗浄方法・ガーゼ交換の指導

炎症が強い状態で袋ごと切除すると、周囲組織を傷つけやすく再発や創部合併症のリスクが上がります。

② 炎症が落ち着いたら根治切除

  • 炎症が引き、硬さ・赤み・痛みが軽快してから
  • 袋(被膜)を含めて摘出し再発を抑制
  • 原則病理検査で確定診断
  • 多くは局所麻酔の日帰り手術(15–30分目安)

似た症状との鑑別

病態特徴対応
炎症性粉瘤 粉瘤が感染し赤く腫れて痛い/膿が出る 抗菌薬・切開排膿→炎症軽快後に袋ごと切除
蜂窩織炎 皮膚〜皮下の広範な発赤・熱感・痛み、発熱 抗菌薬。重症例は点滴や入院が必要なことも
化膿性汗腺炎(腋・鼠径など) 繰り返す痛いしこりと膿瘍、瘻孔形成 部位に応じた薬物療法・外科的治療
膿瘍(他原因) 限局した膿の袋。粉瘤以外の原因でも 切開排膿+原因治療

全身倦怠感・高熱・急速な腫れの拡大がある場合は、受診を急いでください。

よくある質問(炎症性粉瘤)

抗菌薬だけで治りますか?
一時的に腫れや痛みが引くことはありますが、袋が残ると再発しやすいです。根治には炎症が落ち着いた後の袋ごと切除が基本です。
切開排膿をしたら、その日に袋ごと切除できますか?
強い炎症下での切除は合併症や再発のリスクが上がるため、通常は時期をあけて行います。痛みを落ち着かせた後、短期で手術枠をご案内します。
お風呂や運動はいつから?
創部の状態により個別にご案内します。多くの場合、当日のシャワーは可、入浴・運動は数日控える目安です。
仕事は休む必要がありますか?
部位・痛みの程度・仕事内容によります。デスクワークなら当日〜翌日から可能なことが多いです。
自分で潰してしまいました。受診した方がいい?
傷が広がったり感染が悪化することがあります。可能な限り早めに受診し、適切な処置と時期を見た切除をご相談ください。

費用や詳しい流れは 費用の目安粉瘤Q&A症例紹介 をご覧ください。

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