胃がん検診・内視鏡治療案内|“拾い・見落としを減らす”連携型アプローチ|日本橋の消化器内科 0th CLINIC
胃がん検診・内視鏡治療案内|“拾い・見落としを減らす”連携型アプローチ
当院には内視鏡設備はありません。
胃がん検診(内視鏡)や内視鏡治療(EMR/ESD)は連携医療機関で実施し、
当院はリスク評価・適応判断・紹介手配・結果の丁寧なご説明、H. pylori除菌/再発予防、フォローまで一貫管理します。
吐血・黒色便・急激な腹痛などの赤旗症状は救急連携を最優先します(内視鏡は連携先で実施)。
検診の適応判断・紹介手配・結果説明まで当院がワンストップで伴走
LINEで24時間受付 ※内視鏡検査・治療は連携先で実施します
概要(胃がん検診の要点)
- 検診の主軸は内視鏡:X線(バリウム)よりも死亡減少効果が大きいことが示されています。
- 推奨間隔:日本の推奨では50歳以上で概ね2年ごとの内視鏡検診が掲げられています(自治体や資源状況で運用差あり)。
- 当院の役割:リスク層別化・適応判断→連携先へ紹介→結果の解説とH. pylori除菌/再発予防・サーベイランス設計まで一貫管理。
対象と受診タイミング(目安)
- 年齢:50歳以上は2年ごとを目安。40代でもリスク(家族歴、萎縮/腸化生、強い飲酒・喫煙、既往ポリープや早期胃がん治療後等)があればご相談ください。
- 自覚症状:体重減少、嚥下障害、持続する胃痛/貧血、吐血/黒色便は検診ではなく速やかな医療受診が必要です。
リスク評価(H. pylori/ABC法)
- H. pylori検査:UBT/便中抗原/血清抗体等で感染評価。陽性は除菌が基本。
- ABC法(血清Hp抗体+ペプシノゲン):胃がんリスクの層別化に用いられ、内視鏡検診の優先度決定に役立ちます(住民検診での扱いは地域方針による)。
- 背景粘膜:萎縮/腸上皮化生があれば内視鏡フォローを短めに設定します。
検診方法と当院/連携先の役割
- 当院:問診・家族歴・生活習慣、既往薬(PPI/抗血栓等)確認、H. pylori/ABC法で層別化、適応判断と紹介状作成、結果の解説・方針の妥当性チェック。
- 連携先:上部内視鏡(経鼻/経口)・必要な生検、異常があれば精査や内視鏡治療(EMR/ESD)。
- 他の方法:X線(バリウム)は選択肢ですが、当院では内視鏡中心を推奨します。
内視鏡治療(EMR/ESD)のご案内
- 適応:早期胃がん(粘膜内主体など)で、病変サイズ/潰瘍の有無/分化型などの基準に合致する場合にEMR/ESDが選択されます(詳細はガイドラインに準拠)。
- 方法:ESDは分割せず一括切除が可能で、根治性評価(切除断端・深達度・脈管侵襲)に有利。
- 術後:出血予防に酸分泌抑制薬を使用。病理結果により追加治療やフォローを調整します。
内視鏡治療は連携医療機関で実施し、術前/術後の説明・除菌・フォロー計画は当院で伴走します。
鎮静・抗血栓薬・準備
- 鎮静:必要に応じて連携先の基準で実施。既往症・睡眠時無呼吸・高齢などは事前にご相談ください。
- 抗血栓薬:検査/治療の出血リスクと血栓リスクを評価し、休薬や継続の可否をガイドラインに沿って判断します(主治医連携)。
- 事前準備:前日夕~当日絶食、内服調整、検査同意などは当院で丁寧にご案内します。
結果説明とフォロー(除菌・再発予防まで)
- 結果説明:画像・所見・病理の解説、方針の妥当性チェック。
- H. pylori陽性:除菌→4週間以降に判定。内視鏡治療後のメタクロ癌予防にも有用とされています。
- サーベイランス:背景粘膜(萎縮/腸化生)や切除後のリスクに応じて、連携先での内視鏡フォロー間隔を調整。当院で次回計画・生活指導も行います。
よくある質問
どこで内視鏡を受けますか?
当院が連携医療機関へ紹介し、検査や治療(EMR/ESD)はそちらで実施。結果は当院で丁寧にご説明し、妥当性もチェックします。
検診の頻度は?
一般に50歳以上は2年ごとの内視鏡検診が目安です(自治体の実施要領や個々のリスクで前後します)。
ABC法は受けたほうが良い?
血清Hp抗体とペプシノゲンの組み合わせでリスク層別化が可能です。住民検診での扱いは自治体方針に依存しますが、内視鏡の優先度決定に有用です。
H. pylori除菌は必要?
陽性の方は原則除菌を推奨します。内視鏡治療後のメタクロ癌リスク低減も期待できます。
抗血栓薬は中止が必要?
手技の出血リスクと血栓リスクを総合評価して、休薬/継続を判断します。自己判断の中止は禁物です。
関連ページ(院内リソース)
胃がん検診・内視鏡治療:外部エビデンスまとめ
検診間隔・方法、ESD適応、除菌の意義、抗血栓薬/鎮静の扱いの一次情報。
📘 検診の枠組み・頻度
- 日本の胃がん検診ガイドライン(内視鏡:概ね50歳以上・2年間隔の推奨)… Japanese Guidelines 2018
- 内視鏡検診の死亡減少効果(Tottori等)… Narrative Review 2022
🧪 リスク層別化(ABC法/H. pylori)
- ABC法の有用性と限界(Hp抗体+ペプシノゲン)… Review 2018 / Update 2025
💊 内視鏡治療(EMR/ESD)と術後管理
- 早期胃がんのEMR/ESDガイドライン(適応・根治度評価・合併症管理)… JGES Guidelines / Dig Endosc 2021
- 除菌によるメタクロ癌予防… NEJM 2008 / NEJM 2018
🩺 抗血栓薬・鎮静
- 抗血栓薬の内視鏡時管理(リスク層別)… IDEN Consensus 2024
- 鎮静の安全管理… JGES Sedation Guidelines 2021
※ 自治体実施要領や施設体制により運用が異なる場合があります。個別事情は当院で最適化し、連携先と調整します。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修(胃がん検診・内視鏡治療案内)

「当院には内視鏡設備がありませんが、リスク評価・適応判断・紹介手配・結果説明と 除菌や再発予防・フォローまで一貫して伴走します。内視鏡は連携医療機関で実施され、 EMR/ESDを含む治療もガイドラインに沿ってご提案します。」
0th CLINICは“拾い・見落としを減らす”連携型で、必要なタイミングに最適な検査・治療へつなぎます。
監修:黒田 揮志夫 医師(プライマリケア認定医/病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急科での診療歴10年以上
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急科での診療歴10年以上
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