リンデロンV(ベタメタゾン吉草酸エステル)|強さ・使い方(塗る量/回数/やめ方)・顔/子ども・副作用
リンデロンV(外用ステロイド)で、
「赤み・かゆみ」を短く安全にコントロール
リンデロンVは 湿疹・皮膚炎などの炎症(赤み・かゆみ・腫れ)を抑える外用薬です。
いちばん大事なのは「どこに・どの剤形で・どれくらい・いつまで」を決めること。
ここでは、迷いやすいポイントを順番どおりに整理します。
💊 リンデロンVとは(基本情報)
| 一般名 | ベタメタゾン吉草酸エステル(Betamethasone Valerate) |
|---|---|
| 位置づけ | 外用ステロイド(炎症・かゆみを抑える) |
| 強さの目安 | ストロング相当(部位・年齢・病気で最適強度は変わります) |
| 剤形 | 軟膏 / クリーム / ローション(毛のある部位に便利) |
| 向いている症状 | 湿疹・皮膚炎、かぶれ、虫刺されの炎症、乾癬など(医師の判断で) |
| 注意 | 感染(細菌/真菌/ウイルス)には原則使いません(悪化することがあります) |
当院では、原因評価→外用の量・回数・やめ方までセットで整えます。
「様子見」か「受診」か:チェック(早見)
| 当日〜近日の受診をおすすめ | まずは相談(最適化すると早い) |
|---|---|
|
・ジュクジュク、黄色いかさぶた、膿、強い痛み/熱感
・急に広がる赤み、顔や目の周りの腫れ
・乳児で広範囲に悪化、眠れないほどのかゆみ
⚠ 外用ステロイドは感染を“隠す/悪化させる”ことがあります。迷ったら先に評価を。
|
・2週間以上繰り返す/良くなってもすぐ戻る
・顔/首/まぶた、口周りが悪化しやすい
・塗るとしみる、赤みが増える(かぶれの可能性)
✅ 原因(湿疹/接触皮膚炎/感染/摩擦)を見極め、外用の設計を変えると改善が速いです。
|
剤形の使い分け(軟膏/クリーム/ローション)
| 剤形 | 向いている場面 | コツ |
|---|---|---|
| 軟膏(油性) | 乾燥・慢性、ひび割れ、掻き壊し、バリアが弱い部位 | 保護力が高い。ベタつきやすいので夜中心も◎ |
| クリーム(水分多め) | 広範囲、使用感を軽くしたい、汗をかく季節 | 刺激を感じる人もいるため、しみる場合は相談 |
| ローション(液体) | 頭皮・毛のある部位、ベタつきが苦手 | 垂れやすいので少量ずつ。掻き壊しが強い時は設計変更 |
部位(皮膚の薄さ)・病態(急性/慢性)・感染の有無で選びます。
🧴 リンデロンVの正しい使い方(回数・量・順番)
1) 基本の手順(迷ったらこの順)
- やさしく洗う:こすらず、泡で撫でる(熱い湯は避ける)
- 水分を拭く:タオルを押し当てる(摩擦を減らす)
- リンデロンV:赤み・かゆみの“炎症部位”に薄く均一に
- 保湿:乾燥が強い場合は数分後に保湿(必要ならワセリンで保護)
2) 回数の目安(“良くなったら減らす”が基本)
- 炎症が強い時期:1日2回(朝・夜)
- 改善してきたら:1日1回 → 隔日 → 週末だけ、などへ段階的に
ただし顔/まぶた/乳児などは例外が多いので、自己判断の長期使用は避けましょう。
3) 塗る量(FTUでズレない)
- 1FTU(人差し指の第一関節まで出した量)=手のひら2枚分に塗れる目安
- すり込まず、薄く均一に“置く→伸ばす”
- 厚塗りしても効果は増えず、副作用リスクが上がる
4) “やめ方”の考え方(リバウンドを防ぐ)
見た目が落ち着いても、皮膚の奥の炎症が残ることがあります。
いきなり中止ではなく、回数や塗る範囲を段階的に減らす方が再燃を減らせます。
注意点・副作用(避けたい使い方が“事故”を防ぐ)
避けたい・要相談になりやすいケース
| 状況 | 理由 | 代替/対応 |
|---|---|---|
| 感染が疑わしい ジュクジュク/膿/かさぶた/水ぶくれ |
ステロイドで悪化・長引くことがあります | 感染評価(培養など)→必要なら抗菌/抗真菌/抗ウイルスへ |
| 顔・まぶた | 皮膚が薄く、副作用が出やすい(酒さ様/口囲皮膚炎など) | 原則短期・最小量。別治療へ切替も検討 |
| 長期だらだら | 皮膚萎縮、毛細血管拡張、ニキビ様など | “効かせて減らす”設計(回数/強度/保湿/原因)へ |
| 塗ると悪化 | 薬剤かぶれ(接触皮膚炎)の可能性 | 中止して評価(原因物質の同定が近道) |
代表的な副作用(起きやすい順に)
- 皮膚が薄くなる、血管が目立つ
- ステロイドざ瘡(ニキビ様)、口周りの悪化(口囲皮膚炎)
- 色の変化(色素沈着/脱色)、多毛
- 感染のマスク・悪化(とびひ/水虫/ヘルペス等)
“いちばん少ない量で長期”ではなく、必要な時期に適量→減らす方が安全なことが多いです。
リンデロンVの薬価(費用感の目安)
薬価は改定されることがあります。ここでは目安として、処方時点の薬価から概算しやすい形で示します。
(診察料・調剤料等は別です)
| 剤形 | 薬価(目安) | 自己負担のイメージ(薬剤費のみ) |
|---|---|---|
| 軟膏 / クリーム | 16.9円/g |
例:10g = 169円
1割:17円 / 3割:51円(概算)
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| ローション | 16.9円/mL |
例:10mL = 169円
1割:17円 / 3割:51円(概算)
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📰 リンデロンVG(抗菌薬+ステロイド)が“日常使いで減っている”理由
リンデロンVGは ベタメタゾン吉草酸エステル+ゲンタマイシン の合剤で、炎症と細菌感染を同時に抑える目的で作られています。
ただし現在は、「感染が明確な時に短期間・限局」に使う考え方が主流です。
1) “感染かどうか”を分けた方が治療が速い
湿疹の悪化に見えても、実はかぶれや真菌(カビ)が混ざっていることがあります。
合剤で覆い隠すより、原因を見極めて必要な薬を必要な期間が近道です。
2) 抗菌薬成分が「かぶれ(接触皮膚炎)」の原因になることがある
外用抗菌薬は感作(アレルギー)を起こし得ます。
「塗るほど赤くなる」「治らない」場合は、合剤が原因の接触皮膚炎も鑑別に入ります。
3) 耐性(効きにくさ)の問題
抗菌薬を広く長く使うほど、耐性菌の問題が出やすくなります。
そのため、感染が明確でない湿疹に合剤を常用するより、必要な時だけが基本です。
例:とびひ等で感染が明確・局所に限局 → 短期で検討(ただし診察で判断)。
よくある質問(FAQ)
Q1. リンデロンVは顔にも使えますか?
顔・首・まぶたは皮膚が薄く副作用が出やすいため、原則は短期・最小量を医師管理で。自己判断の長期連用は避けましょう。
Q2. どのくらいの回数で塗りますか?
目安は炎症が強い時期は1日2回、改善したら1日1回〜隔日などへ段階的に減らします。病気・部位で調整します。
Q3. 塗る量(FTU)がわかりません
1FTU(人差し指の第一関節ぶん)は、手のひら2枚分の面積に薄く広げられる目安です。厚塗りは避け、均一に薄くが基本です。
Q4. 保湿剤やワセリン(プロペト)と併用する順番は?
基本はリンデロンV → 数分後に保湿(必要ならワセリンで保護)です。刺激や乾燥が強い場合は順番調整が必要なことがあります。
Q5. リンデロンVG(抗菌薬入り)はいつ使う?
細菌感染の合併が明確な場合に短期間・限局で検討します。感染が不明な湿疹に常用すると、かぶれや耐性の問題があるため必要性を見極めます。
口コミ(Google)
受診の参考に:クチコミを読む/投稿する
👨⚕️ 医師からのコメント・監修
「外用ステロイドは、“強さ”よりも 使い方(量・回数・やめ方) が結果を決めます。
うまくいかない時は、感染や接触皮膚炎が混ざっていないかも含めて評価しましょう。」
0th CLINICでは、症状の原因を整理し、外用薬の設計(剤形・FTU・減量)まで具体的に提案します。
監修:黒田 揮志夫 医師(0th CLINIC 日本橋)
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※本ページは一般情報です。症状が強い・長引く・繰り返す場合は受診をご検討ください。
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