アトピー性皮膚炎なら0th CLINIC 皮膚科 日本橋

🧴 アトピー性皮膚炎でお悩みの方へ|0th CLINIC 日本橋

「市販薬で治らない」「繰り返すかゆみがつらい」「ステロイドをずっと使い続けていいのか不安」
そんなアトピー性皮膚炎のつらさに、当院では医学的根拠に基づいた治療でお応えします。

皮膚専門医が、体質・生活環境・重症度に応じたオーダーメイド治療をご提案。
ステロイド外用薬だけでなく、非ステロイド系の保険適応治療や、最新の外用薬、保湿・スキンケア指導も行っています。

🔍 アトピーでよくあるお悩み

  • ✅ 肌荒れがなかなか治らない
  • ✅ 顔や首など人目につく部位に症状が出ている
  • ✅ かゆみで夜眠れない・日常生活に支障が出ている
  • ✅ 季節の変わり目に毎回肌荒れする

🌿 当院のアトピー治療の特徴

  • 皮膚専門医による丁寧な診察と生活背景のヒアリング
  • 最新の保険診療+自費治療の選択肢もご案内可能
  • 日常生活・スキンケア・衣類・食事なども含めた包括的な管理
  • LINEでの予約・相談対応で、忙しい方も安心

🧬 アトピー性皮膚炎の原因とメカニズム

アトピー性皮膚炎は、皮膚のバリア機能の低下免疫系の過剰な反応が複雑に絡み合って生じる慢性の皮膚炎です。
遺伝的な体質や環境要因、生活習慣など、さまざまな因子が関与しています。

🔑 なぜバリア機能が弱くなるの?

健康な皮膚は、角層(皮膚の一番外側)が外からの刺激やアレルゲンの侵入を防ぐバリアの役割を果たしています。
アトピー性皮膚炎ではこのバリアが弱く、乾燥や外部刺激に対して敏感になってしまいます。

  • ✔ セラミドの減少 → 水分保持ができず乾燥しやすい
  • ✔ フィラグリンというタンパク質の異常 → 遺伝的要因と関連
  • ✔ 外的刺激や洗浄過多によるバリア破壊
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🛡 免疫システムが過剰に反応してしまう理由

アトピー性皮膚炎の方は、アレルゲン(ダニ・花粉・食物など)に対して過剰に反応する免疫体質を持っていることがあります。
皮膚が弱っていると、これらの物質が体内に侵入しやすくなり、かゆみや炎症を引き起こす物質(サイトカインやヒスタミン)が過剰に分泌されます。

  • ✔ Th2細胞優位の免疫応答(IL-4、IL-13など)
  • ✔ IgE抗体の増加 → アレルギー反応が強くなる
  • ✔ かゆみによる掻破 → 皮膚の悪化サイクルへ

🔄 アトピーの悪循環とは?

乾燥 → かゆみ → 掻く → 皮膚バリア悪化 → さらに炎症
このサイクルが繰り返されることで、症状は慢性化・重症化しやすくなります。

アトピー性皮膚炎なら0th CLINIC  皮膚科 日本橋

当院では、皮膚の保湿・バリア修復とともに、免疫反応のコントロールを重視した治療を行っています。
一人ひとりの状態に応じて、ステロイド外用薬・非ステロイド薬・スキンケアの指導など、継続可能な治療をご提案します。

アトピー性皮膚炎の疫学と初発症状

アトピー性皮膚炎は、年齢や性別を問わず発症する可能性のある慢性炎症性皮膚疾患です。
日本では特に小児に多くみられますが、思春期以降や成人期に新たに発症するケースもあり、近年では成人型アトピーの割合が増加傾向にあります。

有病率と年齢分布

  • 日本国内の調査では、小児の約10〜15%成人では約5〜10%が罹患
  • 乳児期(生後2〜3か月頃)から症状が現れるケースが多く、成長に伴って変化する
  • 成人型アトピーは20〜40代に多く、顔や首、上半身に症状が出やすい
  • 家族歴(アレルギー体質)を有する人に多くみられる傾向

どのような症状から始まるか

アトピー性皮膚炎の初期症状は、かゆみを伴う赤み(紅斑)が最も典型的です。
乾燥した皮膚に細かな湿疹やざらつきが出現し、掻くことで炎症が悪化することもあります。

  • 赤くかゆい発疹(紅斑)や小さなブツブツ(丘疹)
  • 皮膚の乾燥(ドライスキン)と粉をふいたような表面
  • 寝ている間に無意識に掻き壊してしまう
  • 首・顔・肘・膝の裏など皮膚の柔らかい部位に出やすい

慢性化するにつれて現れる所見

慢性期に入ると、炎症は長期にわたり、皮膚の厚み(苔癬化)色素沈着が目立つようになります。
一見すると湿疹とは分かりづらくなるため、初期の段階での診断・治療が重要です。

  • 皮膚がごわついて硬くなる(苔癬化)
  • 色素沈着や脱色素斑
  • 左右対称に出現することが多い
  • 季節やストレス、気温・湿度の変化で悪化しやすい

発症のきっかけとなる要因

アトピー性皮膚炎の発症や再燃は、さまざまな内的・外的要因によって引き起こされます。

  • 遺伝的な素因(アトピー体質、フィラグリン遺伝子異常)
  • 環境因子(ダニ・ハウスダスト・花粉など)
  • 気温・湿度・汗・紫外線
  • 精神的ストレスや睡眠不足
  • 皮膚への摩擦や洗浄のしすぎ

アトピー性皮膚炎の治療について

アトピー性皮膚炎は、皮膚の炎症とバリア機能の低下が慢性的に繰り返される疾患です。
当院では、炎症の抑制・かゆみの緩和・皮膚の保護を軸に、科学的根拠に基づいた治療を提供しています。

基本的な治療戦略

  1. 炎症の抑制(ステロイド外用薬非ステロイド外用薬
  2. かゆみの緩和(抗ヒスタミン薬などの内服)
  3. バリア機能の修復(保湿ケア)
  4. アレルゲンや刺激の排除(生活環境の見直し)

外用療法

外用薬はアトピー性皮膚炎の治療の中心です。症状の強さや部位に応じて、適切な強さ・種類の薬剤を選択します。

内服療法

強いかゆみや広範囲の炎症がある場合は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬を用います。
難治性の場合には、シクロスポリンデュピクセント(生物学的製剤)なども考慮されます。

保湿・スキンケア

皮膚の乾燥は再発の大きな要因となるため、毎日の保湿ケアが不可欠です。
ヘパリン類似物質ワセリンなど、肌に合った保湿剤を選び、正しい使い方をご案内します。

生活環境の調整

ダニ・ホコリ・花粉などのアレルゲンや、衣類・洗剤による刺激など、日常生活の中にある悪化要因の見直しも重要です。
患者様の生活習慣に合わせたアドバイスを行います。

  • 環境中のアレルゲン対策(寝具・掃除・空気清浄など)
  • 摩擦や汗による刺激を減らす衣類選び
  • 洗浄剤の種類・使用法の見直し
  • ストレス・睡眠の質の管理

当院の治療方針

  • 皮膚科専門医による根拠に基づいた診断と治療
  • 薬物治療だけでなく、継続可能なセルフケアを重視
  • 肌質や症状の経過に応じて柔軟に治療内容を調整
  • VISIAダーモスコピーを活用した肌状態の視覚的評価にも対応

アトピー性皮膚炎に対する新薬と作用機序(2018〜2024年)

従来の治療に加え、近年は分子標的薬やJAK阻害薬などの新規薬剤が登場し、中等症〜重症アトピー性皮膚炎の治療選択肢が大きく広がりました。 以下に、注射薬・内服薬・外用薬に分けて、主要な新薬の情報をまとめます。

注射薬(生物学的製剤)

薬剤名 作用機序 発売 製造販売元
デュピクセント(デュピルマブ) IL-4 / IL-13 阻害(Th2サイトカイン抑制) 2018年 サノフィ
ミチーガ(ネモリズマブ) IL-31受容体A 阻害(かゆみ制御) 2022年 マルホ
アドトラーザ(トラロキヌマブ) IL-13 選択的阻害 2023年 レオファーマ
イブグリース(レブリキズマブ) IL-13 選択的阻害 2024年 日本イーライリリー

内服薬(JAK阻害薬)

薬剤名 標的経路 発売 製造販売元
オルミエント(バリシチニブ) JAK1 / JAK2 阻害 2020年 日本イーライリリー
リンヴォック(ウパダシチニブ) 選択的JAK1 阻害 2021年 アッヴィ
サイバインコ(アブロシチニブ) 選択的JAK1 阻害 2021年 ファイザー

外用薬

薬剤名 作用機序 発売 製造販売元
コレクチム軟膏(デルゴシチニブ) JAK 阻害(外用) 2020年 鳥居薬品
モイゼルト軟膏(ジファミラスト) PDE4 阻害(抗炎症) 2022年 大塚製薬
ブイタマー(タピナロフ) AhR活性化(抗炎症・バリア改善) 2024年(予定) 鳥居薬品

これらの新薬は、従来のステロイドやタクロリムスに代わる治療選択肢として、個別の症状・ライフスタイル・治療歴に応じた柔軟な治療戦略を可能にしています。
詳しい使用の可否や適応については、診察時に医師へご相談ください。

アトピー性皮膚炎とステロイド外用薬による治療法

ステロイド外用薬は、アトピー性皮膚炎における炎症やかゆみを抑える中心的な治療薬です。
適切に使用することで、症状の改善と再発予防が期待できますが、自己判断による長期使用や中断は避けるべきです。

使用の基本方針

  • 医師の指導のもと、炎症が出ている部位に限定して使用します。
  • 基本的に1日1〜2回、入浴後や洗顔後に塗布します。
  • 炎症が治まってきたら、使用頻度を徐々に減らす「漸減療法」も推奨されます。

塗る量の目安:FTU(フィンガーチップユニット)とは

FTU(Finger Tip Unit)とは、チューブから指先第一関節まで出した長さ(約0.5g)を基準とした塗布量の単位です。
これで大人の手のひら2枚分(約2%の体表面積)に塗るのに適量とされています。

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図:FTU(指先1関節分)で手のひら約2枚分に相当

部位 FTUの目安 塗布量(g)
顔全体 1 FTU 約0.5g
片腕 3 FTU 約1.5g
片脚 6 FTU 約3g
体幹(前面または背中) 7 FTU 約3.5g

注意点と副作用の予防

  • 眼のまわり・顔・首・陰部などは特に慎重に使用します(皮膚が薄く副作用が出やすいため)。
  • 症状がない部位への予防的な使用(プロアクティブ療法)が有効なこともあります。
  • 長期使用による皮膚萎縮・毛細血管拡張・酒さ様皮膚炎などの副作用にも注意が必要です。

ステロイド外用薬は「怖い薬」ではなく、正しく使えばとても効果的な治療薬です。
医師の診断・指導のもと、ご自身に合った塗布量・期間で継続していくことが大切です。

アトピー性皮膚炎に関するよくあるご質問

アトピー性皮膚炎は完治しますか?
現時点で「完治」する治療法はありませんが、多くの場合、適切な治療とスキンケアによって症状のコントロールが可能です。小児期に軽快する例も多くあります。
ステロイド外用薬は長期使用しても安全ですか?
適切な使い方を守れば、副作用のリスクは最小限に抑えられます。医師の指導のもと、必要な期間・部位に限定して使用することが大切です。
保湿剤はどのくらい塗ればいいですか?
一般的には1日2回以上の保湿が推奨されます。入浴後5分以内の塗布が特に効果的です。面積に応じた塗布量も大切です。
食事で気をつけることはありますか?
アレルギーとの関連が強い場合は、特定の食品除去が必要になることがありますが、自己判断での制限は避け、医師の指導を受けましょう。
アトピーとストレスは関係ありますか?
はい、ストレスはかゆみや炎症の増悪因子となることがあります。リラックスできる生活習慣や睡眠環境の整備も重要です。
子どものアトピーは成長とともに治りますか?
多くの子どもは、思春期前後に症状が軽快する傾向にあります。ただし、大人になっても再発する場合もあるため、スキンケアの習慣を継続することが大切です。

アトピー性皮膚炎に対する
プロアクティブ療法と保湿療法

アトピー性皮膚炎は、炎症の繰り返しによって悪化しやすい慢性の皮膚疾患です。再発を予防するためには、炎症が落ち着いた後も続ける「プロアクティブ療法」や、肌の乾燥を防ぐ「保湿療法」が重要です。

プロアクティブ療法(Proactive Therapy)とは?

一般的な治療(リアクティブ療法)が「症状が出た時に薬を使う」のに対し、プロアクティブ療法は炎症が治った後も、週2〜3回外用薬を塗り続ける予防的治療法です。

長期的に見ると再発の頻度を減らし、強い薬の使用を避けることができると報告されています。
▶ プロアクティブ療法の研究成果(NCBI論文)

保湿療法の重要性

アトピーの皮膚はバリア機能が低下しやすく、乾燥が悪化の引き金になります。
毎日2回以上、お風呂上がりすぐの保湿が推奨されており、症状のない時期も継続することで再発の予防につながります。

保湿だけでも発症を防げる可能性があるとされ、小児の予防的保湿に関する研究も報告されています。
▶ 保湿による発症予防効果(JAAD掲載論文)

まとめ

  • 症状がない時期にも「塗り続ける」=プロアクティブ療法
  • 毎日の保湿が皮膚のバリアを守り、悪化を防ぐ
  • どちらも再発を減らすために重要なケア

アトピー性皮膚炎に関する信頼できる外部情報リンク

医師からのコメント・監修

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「アトピー性皮膚炎は、炎症をコントロールしながら皮膚のバリア機能を回復させていく慢性疾患です。
当院では、ステロイドに頼りすぎない治療設計や、生活環境へのアドバイスも大切にしています。」

患者さま一人ひとりの症状の現れ方や背景要因に応じて、プロアクティブ療法や新薬の選択も含めた最適なプランをご提案します。
スキンケアや保湿の継続、再発予防に向けた「続けられる治療」を一緒に考えていきます。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医
総合診療・救急科での診療歴10年以上

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