ボノプラザンフマル酸塩(タケキャブ)

タケキャブ(ボノプラザン)|胸やけ・逆流性食道炎・潰瘍治療に|0th CLINIC

💊 タケキャブ(ボノプラザン)とは(基本情報)

ボノプラザンフマル酸塩(タケキャブ)

▲ タケキャブ錠(製剤画像はイメージ)

タケキャブ(一般名:ボノプラザン)は、P-CAB(カリウムイオン競合型胃酸分泌抑制薬)に分類される内服薬です。 胃酸分泌の要となるプロトンポンプを強力かつ持続的に抑制し、胸やけ・呑酸(酸っぱい液が上がる感じ)・みぞおちの痛みなどの改善が期待できます。

項目 内容
一般名 ボノプラザン(Vonoprazan)
分類 P-CAB(PPIとは作用様式が異なる)
主な適応 逆流性食道炎(GERD)、胃・十二指腸潰瘍、
NSAIDs潰瘍の治療・再発抑制、
ピロリ菌(H. pylori)除菌療法の補助 など
剤形の目安 10mg/20mg(用量は疾患・経過で調整。医師の指示に従ってください)
特徴 強力で安定した酸分泌抑制・立ち上がりの早さが特徴。
食事タイミングの影響を受けにくい服用設計(※個別指示に従うこと)。

● よくある症状別の詳細は 逆流性食道炎(GERD)胃・十二指腸潰瘍ピロリ菌除菌 の各ページをご覧ください。
● 受診の流れ・診療時間は 消化器内科ページ に掲載しています。

💡 作用と使い方(相互作用・注意点を含む)

■ どう効く?(P-CABの作用)

ボノプラザンは、胃酸分泌の最終段階で働くプロトンポンプに直接作用し、 強力かつ持続的に酸分泌を抑制します。
従来のPPIと比べ、効果発現が早い点が特徴とされています。

■ 飲み方(一般的な目安)

通常1日1回、医師の指示に従って内服します。食前・食後の指示は病態や併用薬で変わることがあるため、必ず処方時の説明に従ってください。

  • 飲み忘れに気づいたら1回分を内服(次回が近い場合はスキップ)。2回分をまとめて服用しないでください。
  • 症状が軽快しても自己判断で中止せず、再燃予防を含め医師の指示に従いましょう。

■ 併用注意(相互作用の例)

  • 胃内pH上昇の影響:アゾール系抗真菌薬、抗ウイルス薬などpH依存吸収薬で薬効が変化することがあります。
  • 代謝関連:一部の強い酵素阻害薬/誘導薬で血中濃度が変動する可能性があります。
  • 酸抑制薬との重複:他のPPI/H2ブロッカー併用は投与意図を要確認。
  • 食品:グレープフルーツなど一部食品で代謝に影響する可能性があるため、個別にご相談ください。

※ 服用中のお薬・サプリは受診時にご提示ください(お薬手帳が安全です)。

■ よくある副作用

下痢、便秘、腹部不快感、吐き気、頭痛など。重い症状(吐血/黒色便、強い腹痛、体重減少、嚥下困難など)がある場合は早めに受診してください。

✅ 症状・背景(ピロリ菌、NSAIDs内服、再発歴 など)により用量・期間・併用薬が変わるため、専門医の診察を受けてベストな計画を立てましょう。

💊 適応と院内導線(検索→受診までスムーズに)

タケキャブが検討される代表的な病態と、0th CLINIC内の関連ページをまとめました。
気になる項目をタップ→詳細→LINE予約まで3クリック以内で到達できます。

病態 症状の例 院内リンク
逆流性食道炎(GERD) 胸やけ、呑酸、咳・声枯れ ▶ 解説食道の病気
胃・十二指腸潰瘍 みぞおちの痛み、黒色便、貧血 ▶ 解説
ピロリ菌(H. pylori)除菌 胃炎、潰瘍の再発、萎縮性変化 ▶ 解説
NSAIDs潰瘍の治療・再発抑制 服薬中の胃痛、出血の既往 ▶ 胃・十二指腸の病気

✅ 症状が続く/増悪する、吐血・黒色便・体重減少・嚥下障害がある場合は、早めの受診をおすすめします。

❓ よくある質問(FAQ)

タケキャブはいつ飲むのが良いですか?

通常は1日1回。食事との関係は指示に従ってください。毎日同じ時間帯に服用するのがポイントです。

どのくらいで効果を実感できますか?

個人差はありますが、数日で胸やけ等の軽減を感じる方が多いです。

他の薬と一緒に飲めますか?

併用可の場合もありますが、pH依存吸収薬強い酵素阻害/誘導薬は注意が必要です。受診時にお薬手帳をご提示ください。

副作用が心配です。

下痢・便秘・腹部不快感などが報告されています。吐血・黒色便・嚥下困難などの警告症状があれば早急に受診してください。

※ 本ページは一般情報の提供を目的としています。診断や治療は医師の判断に基づき行います。症状が続く場合は受診をご検討ください。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

ボノプラザンフマル酸塩(タケキャブ)
「タケキャブは酸分泌の抑制力と安定性が高く、再燃しやすい胸やけ・呑酸に悩む方にも選択肢となる薬剤です。 症状の背景(ピロリ菌、NSAIDs、生活習慣など)を丁寧に評価して、再発予防まで見据えた治療をご提案します。」
監修:黒田揮志夫 医師(病理専門医/総合診療医)
0th CLINIC 日本橋 院長

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