コラム
歯周病と血糖:歯科受診の“タイミング表”
歯周病と血糖:歯科受診の“タイミング表”
— 悪化を防ぐ受診サインと内科×歯科の連携
糖尿病と歯周病は双方向に影響します。
「いつ歯科を受診すべき?」を、HbA1c・症状・ライフイベントで可視化。
受診の迷いを減らし、日本橋エリアの歯科連携へスムーズにご案内します。
0th CLINIC 日本橋は、中央区(日本橋・茅場町・人形町・八重洲)を中心に、血糖管理と口腔ケアの両輪で合併症リスクを下げることを重視しています。 本コラムでは受診のタイミングに絞って解説し、詳細な病態は上記の総合ページへ内部リンクで誘導します(=重複を避け、回遊と予約につなげます)。
歯科受診“タイミング表” — HbA1c・症状・イベントで判断
判断軸 | 具体例 | 受診までの目安 | 内科の対応/備考 |
---|---|---|---|
HbA1cが上昇/8.0%前後〜 | 直近3–6か月で上昇傾向、TIR低下 | 1か月以内に歯科へ。清掃性評価と歯周基本治療 | 薬物療法の最適化(例:SGLT2/GLP-1検討)、食後運動の強化 |
歯ぐきの腫れ・出血・口臭 | ブラッシングで出血/腫脹・排膿感/口臭持続 | 2週間以内に歯科へ(進行抑制が最優先) | 感染コントロール・うがい薬や間食指導の見直し |
歯の動揺・噛みにくさ | 咀嚼困難/咬合時痛/歯の隙間拡大感 | 至急(数日以内)で歯科へ(保存可否の判断) | 急性炎症の鎮静・栄養摂取法の工夫(低栄養予防) |
妊娠計画〜妊娠中 | 妊娠希望/妊娠糖尿病の疑い・診断 | 計画段階で歯科チェック。妊娠中は産科の指示に沿って安全な範囲で対応 | 血糖・口腔環境の両輪管理(内科・産科・歯科の三者連携) |
手術・入院を控える | 整形外科・心臓血管・消化器などの予定手術 | 術前の早期に歯科で炎症源の有無を評価 | 周術期感染リスクの低減/抗菌薬・血糖管理の連携 |
義歯・矯正・インプラント予定 | 装置装着/再製作/術前評価 | 手技の前に歯周評価。術後は清掃性と炎症再燃を定期チェック | 血糖変動・創傷治癒遅延への配慮/禁煙支援 |
※本表は一般的な目安です。個別の持病・薬(抗凝固薬・免疫抑制薬など)により判断は変わります。迷ったら当院へご相談ください。
受診前チェック(3分)
- 直近のHbA1c/可能ならCGMのTIR(過去2週間)
- 歯ぐき:出血・腫れ・口臭の有無
- 咬合:噛みにくい・痛い・動く感覚
- 近々のイベント:妊娠計画/手術予定/装置(義歯・矯正・インプラント)
この4点がそろうと、歯科での評価がスムーズです。内科では血糖・栄養・薬物の安全域を調整します。
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当院は内科×歯科連携で、血糖と口腔を同時に整えます。まずはご相談ください。
👨⚕️ 医師監修

黒田 揮志夫(Kishio Kuroda, MD, PhD)|0th CLINIC 日本橋 院長(病理学/総合診療)
歯科と連携し、糖尿病患者さんの口腔健康と全身管理を両輪で支えます。更新日・改訂履歴を明記し、最新ガイドラインへの整合を保ちます。
最終更新:
よくある質問(受診タイミングに関するFAQ)
Q. HbA1cがよくなっても歯周治療は必要?
A. はい。歯周ポケットや付着の評価は糖代謝とは別に確認が必要です。総合解説へ。
Q. 口臭や出血が軽い時は様子見でもいい?
A. 2週間続く場合は受診を。早期介入で歯の保存率が上がります。
Q. 手術前に歯科へ行く意味は?
A. 口腔内の炎症源は周術期の感染リスクを高めます。術前評価を推奨します。