肥満外来|症例・取り組み例(匿名)

肥満外来|症例・取り組み例(匿名)|0th CLINIC

症例・取り組み例(匿名)

当院は運動・食事の土台づくりを中核に、必要時にGLP-1等を補助として併用します。ここでは、誤解を避けるために「どのように進め」「何に悩み」「どう解決したか」を中心にご紹介します。

※全て匿名の架空症例(臨床現場で頻出するパターンを抽象化)。結果には個人差があり、効果を保証するものではありません。
BMI22以下の方には実施しません。単回の減量目的処方は行いません。

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このページの見方

各ケースでは以下を簡潔に記載します。

  • 背景 年齢層/性別/BMI・腹囲/併存症・服薬など
  • 初期方針 生活面(運動・食事・睡眠)+薬剤の可否と用量
  • つまずき 起こりやすい問題と原因の見立て
  • 解決 調整(用量/タイミング/メニュー/行動ログ)
  • フォロー 面談頻度・再評価・安全性チェック

取り組み例

Case A|30代女性・BMI 29→25(5か月)

速歩20–30分/日 レジスタンス週2 リベルサス→少量注射に切替

項目内容
背景在宅勤務中心・夕食遅め。既往症なし。BMI 29、腹囲 89cm。
初期方針食事:毎食P確保+食物繊維先行/運動:速歩から開始/薬:リベルサス3mgで導入。
つまずき朝の内服タイミングが不安定→吸収ばらつきの可能性。
解決就寝・起床時刻の固定+アラーム設定。4週で評価しマンジャロ2.5mg 週1へスイッチ。
フォロー2→4週間隔へ。副作用(軽い吐き気)は分割食と用量維持で対応。
学び:行動の型(睡眠・タイミング)が整うと、薬剤選択の再現性が上がる。

Case B|50代男性・BMI 33→28(8か月)

インターバル速歩 下半身筋トレ チルゼパチド漸増 SGLT2併用(医師判断時)

項目内容
背景会食が多い・睡眠短め。脂質異常あり。腹囲 102cm。
初期方針運動:週150–210分(速歩+階段)+レジスタンス週2/薬:マンジャロ2.5mg→5.0mgへ漸増。
つまずき出張で歩数ダウン・夜食増。体重停滞。
解決会食ルール(主食1/2・アルコール控え)とNEAT+2,000歩。必要時にフォシーガ5mg併用(脱水に注意)。
フォロー8–12週で中間評価。腹囲–9cm、体力テスト改善。面談は2–4週。
学び:外食ルール化NEATで停滞を突破。安全性モニタを優先。

Case C|40代女性・BMI 27→26(3か月、緩徐に進行)

睡眠の固定 夜遅い大食の回避 少量GLP-1で食欲コントロール

項目内容
背景夕方の過食・間食多め。胃腸の不調が出やすい。
初期方針睡眠を先に整える(就寝2–3h前食事終了)。低用量GLP-1で食思を穏やかに。
つまずき便秘・胃もたれ。
解決用量据え置き+食物繊維・水分・運動で調整。体脂肪と腹囲中心に評価し、体重は緩徐で許容。
フォロー2→4週へ。症状安定後、負荷をゆっくり増やす。
学び:スピードより継続性。症状に合わせて“待つ”判断も重要。

Case D|60代女性・BMI 31→28(6か月、機能改善を重視)

有酸素+レジスタンス複合 転倒予防 低用量で安全重視

項目内容
背景膝痛あり・体力低下。腹囲 100cm。
初期方針低衝撃運動(自転車・水中)+椅子スクワット。薬は低用量で漸増。
つまずき膝痛再燃で活動が落ちる。
解決関節負荷を回避しつつ、上半身・体幹を強化。歩数は少しでも毎日。
フォローバランス訓練と転倒予防をセットで指導。面談は2週起点で安全確認。
学び:機能改善が先。筋量維持と痛みコントロールで、後半の進みが安定。

Case E|30代男性・BMI 31→29(4か月、出張が多い)

旅先のルール化 投与日の前倒し/後ろ倒し 飲料最適化

項目内容
背景国内外出張が多く、生活が不規則。
初期方針NEAT基準(最低+1,500歩)と「甘味飲料ゼロ」。注射はスケジュールに応じて調整。
つまずき深夜到着→夜食→翌朝だるく運動中止のループ。
解決夜食は高たんぱく軽食に限定。朝は短時間の散歩+日光曝露でリズムを戻す。
フォロー記録の抜けがちな日を洗い出し、写真1枚でも良いルールで継続率UP。
学び:完璧主義より継続性。最低限の“型”を旅先でも守る。

共通の進め方(概要)

  1. 初回(60分):問診・身体計測・目標設定/生活記録の始め方/薬の適応と用量の考え方
  2. 2週:副作用・実行度を確認し、運動・食事のチューニング
  3. 4週:用量調整・停滞要因の洗い出し
  4. 8–12週:中間評価(必要時に希望者のみでスクリーニング採血)
  5. 以降(2–4週ごと):行動の固定化/安全性再評価/段階的減薬・間隔延長

※採血は希望があればスクリーニングとして実施します。必須ではありません。

よくある「つまずき」と対処

停滞期

  • PFC微調整(特に夕食の主食)
  • NEAT +1,500–3,000歩/日
  • 睡眠の固定(就寝・起床時刻)
  • 飲料・外食の見直し(写真記録)

副作用

  • 吐き気:少量からの漸増・分割食・脂質控えめ
  • 便秘:水分・食物繊維・活動量の確保
  • 注射部位反応:部位ローテーション・手技の再確認

ご相談・ご予約

適応・料金・副作用などの基本情報は /medical/obesity をご確認ください。

重要:本ページは一般的情報の提供を目的とした匿名の取り組み例です。
効果や経過には個人差があり、同様の結果を保証するものではありません。
妊娠・授乳中、膵炎既往、甲状腺髄様癌/MEN2既往 等は原則適応外です。
当院方針:①薬のみの短期目的処方は不可 ②BMI22以下は対象外 ③運動・食事・睡眠の取り組みを前提に安全に伴走します。

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