コラム
粉瘤手術は日帰り?費用と通院回数の目安
日帰り手術はできる?
多くの小~中型の粉瘤は、外来で局所麻酔下に日帰りで切除することが可能です。 ただし、部位・大きさ・深さ・出血リスク・炎症の有無、当日の混雑状況によっては 計画手術(後日)に切り替えることがあります。
当日処置になりやすい例
- 炎症・感染がない(清潔創)
- 体幹・四肢の小型病変で縫合が容易
- 基礎疾患・内服薬の状況が安定
後日手術になりやすい例
- 感染・炎症を繰り返している/切開排膿が先行
- 顔面の要所・指・外陰部など難易度が高い部位
- サイズが大きい、深部で皮弁などの検討が必要
※可否は診察で総合判断します。
費用の考え方(保険診療の枠組み)
費用は保険点数(初診・再診、外来小手術、病理検査 等)の合算から自己負担割合(1~3割)で算出されます。 詳細は 「保険診療の目安」 をご確認ください。
自己負担の目安に影響する要素
- 病変の大きさ・部位・手技の難易度
- 病理検査の有無
- 炎症期の処置や投薬の追加
※保険種別や高額療養費制度の適用、再診回数などで変動します。
| 項目 | 内容の例 |
|---|---|
| 診察 | 初診または再診(問診・視診/必要に応じてエコー) |
| 手術 | 局所麻酔下の外来切除(被膜を含め摘出) |
| 病理検査 | 切除標本を提出し良悪性や他疾患を鑑別 |
| 処方 | 必要時のみ鎮痛薬・保護材など |
通院回数の目安
| ケース | 来院の流れ(例) | 抜糸目安 |
|---|---|---|
| 清潔創・小型 | ①初診(当日切除)→ ②抜糸(1回) | 顔面 5–7日/体幹・四肢 7–10日 |
| 炎症あり | ①初診(評価・必要時切開排膿)→ ②再診(鎮静確認)→ ③後日切除 → ④抜糸 | 部位と張力で調整 |
| 反復感染・大型 | ①初診(計画立案)→ ②後日切除(広めの切除の場合あり)→ ③抜糸 → ④瘢痕フォロー | 創張力や仕事復帰に合わせ調整 |
※回数は目安です。職業・運動習慣・基礎疾患により個別化します。
よくある質問(抜粋)
Q. 当日手術はできますか?
A. 清潔創の小~中型で、当日の混雑状況に余裕があれば可能なことがあります。診察後に医師が判断します。
Q. 抗生剤は必要ですか?
A. 清潔創の標準的な切除では、原則として不要です。炎症・感染がある場合は個別に検討します。
Q. 傷跡は残りますか?
A. 切開・縫合により瘢痕は生じます。皮膚割線を考慮したデザインやテープ固定の継続で目立ちにくくする工夫を行います。
→ さらに詳しく:粉瘤FAQ
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ご予約・ご相談
当院は保険診療で粉瘤の外来切除に対応しています。LINEから24時間ご予約可能です。
※緊急性が高い症状がある場合は、適切な医療機関へご相談ください。
