血液検査

💉 一般的な血液検査について

血液検査は、体の状態を数値として確認できる最も基本的な健康チェックのひとつです。
自覚症状がなくても、血液の中にはさまざまなサインが現れるため、病気の早期発見や体調管理に非常に重要です。

■ 血液検査でわかること

  • ✅ 貧血や血液の異常(赤血球・白血球・血小板など)
  • ✅ 肝機能や腎機能の異常
  • ✅ コレステロール・中性脂肪など脂質異常の有無
  • ✅ 血糖値・HbA1cなど糖尿病のチェック
  • ✅ 炎症や感染症の有無(CRPなど)
  • ✅ 痛風や高尿酸血症の確認(尿酸値)

■ こんな方におすすめです

  • ● 健康診断で異常を指摘された方
  • ● 自覚症状はないが、生活習慣病が気になる方
  • ● 疲れやすさ・だるさ・体調不良が続く方
  • ● 定期的な健康チェックをしたい方
  • ● 家族に高血圧・糖尿病・脂質異常症などの疾患がある方

💡 血液検査は早期発見・早期治療の第一歩です。
ご自身の健康状態を把握するためにも、気になる症状がある方はお気軽にご相談ください。

📝 血液検査の前後に気をつけていただきたいこと

正確な検査結果を得るために、血液検査を受ける際は以下の点にご注意ください。

■ 検査前の注意点(前日〜当日朝)

項目 内容
食事 検査内容により10時間以上の絶食が必要です(脂質・血糖検査など)。
水分 水は飲んでOK。お茶・ジュース・コーヒー・アルコールはNGです。
薬の服用 影響が出る薬もあるため、自己判断せず医師の指示に従ってください
運動 前日は激しい運動を控えてください(CK値・白血球等に影響)。
喫煙・飲酒 前日は禁酒・禁煙が望ましいです(肝機能・脂質・血糖に影響)。
服装 腕まくりしやすい服装(半袖など)でご来院ください。

■ 検査後の注意点

  • ✅ 採血部位は3〜5分ほどしっかり押さえて止血してください。
  • ✅ 当日は激しい運動・長風呂・飲酒を避けると安心です。
  • 内出血(青あざ)が出ることがありますが、自然に治癒します。
  • ✅ 強い腫れ・しびれがある場合は、クリニックにご連絡ください。

■ 検査結果に影響する主な要因

検査項目 影響する要因
血糖・HbA1c 食事・甘い飲料の摂取
コレステロール・中性脂肪 脂っこい食事・前夜の飲酒
肝機能(AST/ALT/γ-GTP) アルコール・運動・薬
筋肉系(CK・LDH) 激しい運動・筋肉痛
白血球・CRP 風邪・ストレス・運動

💡 血液検査の正確性を高めるためには、事前準備と適切な行動がとても大切です。
ご不明な点があれば、受付やスタッフまでお気軽にご相談ください。

💉 血液検査はどのようにして行いますか?(静脈採血の流れ)

血液検査の多くは腕の静脈から血液を採取する「静脈採血」によって行われます。
一般的な流れは以下の通りです。クリニックでは数分で終了

血液検査

① 受付・問診

ご来院後、受付で検査内容を確認し、医師またはスタッフが簡単な問診を行います。

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② 採血の準備

採血室にご案内し、腕を出していただきます。血管の位置を確認し、ゴムバンド(駆血帯)を腕に巻いて血管を浮かせます。

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③ 採血

滅菌した針で静脈から採血します。痛みはチクッとした程度で、数十秒〜1分ほどで終了します。

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④ 止血・終了

針を抜いた後、出血が止まるまで3〜5分程度しっかりと押さえます。絆創膏またはテープで保護して終了です。

💡 採血後は、しばらく激しい運動を避け、テープを剥がすタイミングや皮下出血にご注意ください。
ご不明な点は、スタッフにお気軽にお尋ねください。

🧪 採血した血液はどこへ行く?
〜採血から検査結果が届くまで〜

血液検査では、採取した血液をもとにさまざまな健康状態をチェックします。
「採血した血はどこに行くの?」と不安に思われる方のために、検査の流れをご説明します。

■ 採血から結果報告までの流れ

  1. ① 採血(院内)
    看護師が腕の静脈から必要な本数の血液を採取します。検査内容によって採血管の種類が異なります。
  2. ② ラベル貼付・仕分け
    採血した血液にバーコード付きの個人識別ラベルを貼り、検査内容ごとに分類されます。
  3. ③ 院内検査 or 外部検査会社へ搬送
    一部の項目(血糖・炎症反応など)は院内で即日検査。それ以外は検査専門会社へ集荷・輸送
  4. ④ 検査機関での分析
    最新の自動分析装置で各種データを測定。検体ごとに複数の項目(数十項目以上)を調べます。
  5. ⑤ 検査結果の報告
    分析後、電子データとして当院に結果が返送され、医師が確認・説明します。

⏱️ 検査項目によっては当日中に結果がわかるものもあれば、数日〜1週間かかる検査もあります。
詳しくは受付または医師へご相談ください。

■ プライバシー・安全性への配慮

  • ✅ 血液検体には氏名は記載せず、個別バーコードで管理されます。
  • ✅ 輸送中も温度・時間管理された専用ボックスで運搬されます。
  • ✅ 検体は検査完了後、適切な手順で廃棄処理されます。

ご自身の体の状態を正確に知るためにも、採血は大切な一歩です。
ご不安な点があれば、どうぞ遠慮なくお尋ねください。

🔍 血液検査を見るときの注意点

血液検査の「基準値」は「正常値」ではありません。これは健常人の95%が該当する範囲であり、残りの5%は健康であっても基準値から外れる可能性があります。

そのため、ひとつの項目だけで病気を判断することはできません。検査結果は、複数の項目や自覚症状、医師の診察と合わせて総合的に評価する必要があります。

また、当サイトに掲載されている基準値は、当院における測定法・機器によるものであり、他院や検査施設とは異なる場合があります。詳しくは、かかりつけ医または主治医にご相談ください。

🩸 血球系検査のまとめ

血液検査では、血液中の細胞成分(白血球・赤血球・血小板など)を調べることで、体の健康状態や感染・貧血・出血傾向などを把握できます。以下は代表的な血球検査の一覧です。

血液検査

図:血液中の主な血球(イメージ図)

検査項目 項目説明 基準値 高いとき 低いとき
白血球数(WBC) 感染防御に関与する細胞数 30~90×10²/μL 急性感染症、炎症、ストレス、白血病など 薬の副作用、再生不良性貧血など
赤血球数(RBC) 酸素運搬を担う赤血球の数 400~540×10⁴/μL 多血症、脱水
Hb(ヘモグロビン) 酸素を運ぶ赤血球中の血色素 13~17g/dL 鉄・B12・葉酸欠乏、腎障害、貧血、悪性腫瘍など
Hct(ヘマトクリット) 血液中の赤血球の割合 36~48%
PLT(血小板数) 出血を止める働き 11~34×10⁴/μL 炎症、多血症、白血病 紫斑病、貧血、白血病、肝硬変など
好中球 感染時に異物を貪食 M:40~60% / F:49~60% 感染、炎症
リンパ球 T細胞・B細胞など免疫に関与 M:30~41% / F:32~43% ウイルス感染
単球 免疫に関与 M:3.4~9.0% / F:3.0~6.0%
好酸球 アレルギー・寄生虫対応 M:3.0~4.0% / F:2.0~5.0% 喘息、アレルギー、寄生虫症
好塩基球 アレルギーに関与 0.0~1.0%
PT(プロトロンビン時間) 血液凝固の外因系を評価 10.2~13.1秒 ワーファリン、肝疾患、血友病、DIC
APTT 内因系凝固因子の活性 23.3~35.6秒 肝疾患、血友病、DIC
フィブリノゲン 第1凝固因子(炎症マーカー) 190~360mg/dL 炎症 DIC
D-ダイマー フィブリンの分解産物 0.0~1.0μg/mL DICなど

🧪 生化学検査とは?

生化学検査とは、血液中の酵素・糖・脂質・電解質などを測定し、肝臓や腎臓、心臓、膵臓、栄養状態などの機能やバランスを調べる検査です。 健康診断や病気の早期発見、治療経過の観察に用いられます。

血液検査
項目 関連臓器 基準値 説明 その他
TP(総蛋白) 血清中のアルブミンとグロブリンの合計。栄養状態や肝・腎機能の指標。 6.5~8.3 g/dL 脱水状態、慢性炎症、骨髄腫など 栄養不良、肝疾患、ネフローゼなど
Alb(アルブミン) 肝臓で作られる主要な蛋白質。栄養状態や肝機能の評価に用いられる。 3.8~5.3 g/dL 稀(脱水など) 肝障害、栄養不良、腎疾患など
A/G比 アルブミンとグロブリンの比率。肝機能や免疫状態の参考。 1.0~2.0 アルブミン高値、グロブリン低下 肝障害、多発性骨髄腫など
T-Bil(総ビリルビン) ヘモグロビン由来の色素。肝臓で代謝され胆汁中へ排泄される。 0.3~1.2 mg/dL 肝・胆道系疾患、溶血性貧血、新生児黄疸
D-Bil(直接ビリルビン) 肝臓で代謝され排泄される型のビリルビン。 0.1~0.4 mg/dL 胆道閉鎖、肝障害による黄疸
AST(GOT) 肝臓・心臓に多く含まれる酵素。 8~40 IU/L 肝疾患、心筋梗塞など
ALT(GPT) 主に肝臓に多く含まれる酵素で、肝機能の指標。 5~40 IU/L 肝疾患、心筋梗塞など
LDH 糖代謝酵素。全身組織に分布し、疾患のふるい分けに使う。 115~229 IU 肝胆道、肺、腎の疾患など
ALP リン酸化合物を分解する酵素。肝・骨・腸に多い。 38~113 U/L 肝炎、胆道閉塞、骨疾患、悪性腫瘍
γ-GTP 胆道・胆管に多いアミノ酸代謝酵素。アルコールに反応。 M:10~68 / F:6~48 IU/L 飲酒、アルコール性肝障害、胆道閉塞
Ch-E(コリンエステラーゼ) 肝臓で作られ血中に放出される酵素。肝の合成能を反映。 207~463 IU/L ネフローゼ、甲状腺機能亢進、栄養過多 肝障害、栄養障害
CPK 筋肉に多い酵素。筋障害や心筋障害で上昇。 M:62~230 / F:45~183 IU/L 運動後、筋注、筋疾患、心筋梗塞
AMY(アミラーゼ) 糖を分解する酵素。膵臓や唾液腺に多い。 37~125 IU/L 膵炎、唾液腺炎
GLU(グルコース) 血糖値。食事などで変動。 69~110 mg/dL 糖尿病、内分泌異常、妊娠、ストレス
HbA1c 血糖とヘモグロビンの結合で、過去1~2ヶ月の血糖状態。 4.7~6.2% 糖尿病
Na(ナトリウム) ナトリウムは体の水分調節になっています。体液中のイオン濃度を調べバランスの崩れを見ています。 136~145 mEq/L 脱水状態、腎炎、腎不全、副腎皮質機能異常、尿崩症など
K(カリウム) カリウムは筋肉や神経の働きを担っています。体液中のイオン濃度を調べバランスの崩れを見ています。 3.5~4.8 mEq/L
Cl(クロール) クロールは体内の各組織に酸素を供給する役目です。体液中のイオン濃度を調べバランスの崩れを見ています。 100~110 mEq/L
CRP 身体の中に炎症や感染、組織の損傷があった時に血液中に増える蛋白です。 0~0.3 mg/dL 炎症や感染があるとき 健常人は、0.3以下です。
TG(中性脂肪) 血液中の中性脂肪。動脈硬化の危険因子となる。 30~150 mg/dL 脂質異常症、肥満、過食、糖尿病、等
T-CHO(総コレステロール) 血液中のコレステロール。HDL-CやLDL-Cも考慮して総合的に判断。 125~225 mg/dL 脂質異常症、肥満、糖尿病、脂肪肝等 肝臓疾患、栄養不良など
HDL-C 善玉コレステロール。動脈硬化を防ぐ。 M:32~87 / F:40~103 mg/dL 脂質異常症 喫煙、肥満、運動不足など
LDL-C 悪玉コレステロール。動脈硬化の危険因子。 70~139 mg/dL 脂質異常症、喫煙、肥満、運動不足など
BUN(尿素窒素) 蛋白質代謝後の老廃物で腎機能の指標。 7.5~20 mg/dL 糸球体腎機能低下、高タンパク接種、感染症など 低蛋白接種、多尿
CRE(クレアチニン) 筋肉由来の老廃物。腎機能の評価。 M:0.6~1.1 / F:0.4~0.9 mg/dL 腎機能障害
UA(尿酸) プリン体最終産物。高値は痛風に関係。 M:3.5~7.5 / F:2.5~6.5 mg/dL 痛風、高尿酸血症、腫瘍など
Fe(鉄) ヘモグロビン構成元素。貧血診断に使用。 M:54~200 / F:48~154 μg/dL 肝硬変、再生不良性貧血など 鉄欠乏性貧血、慢性炎症性疾患、悪性腫瘍など

🎯 腫瘍マーカー検査とは?

腫瘍マーカー検査とは、体内にがんが存在する可能性を調べたり、がんの再発や治療効果をモニタリングしたりするために行われる血液検査です。がんに関連するタンパク質や酵素などが血液中に増えることで、疾患の可能性を示唆する手がかりになります。
ただし、腫瘍マーカーはがん以外の良性疾患や生理的変化でも上昇することがあり、単独では診断には用いられません。必ず医師の診断のもと、他の検査とあわせて総合的に評価されます。

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項目 関連臓器 単位 基準値 説明
CEA 全体 ng/mL 0.00~5.00 消化器系がん、肺がん、乳がんなど。喫煙や加齢でも上昇。
前立腺PSA 前立腺 ng/mL 0.000~4.000 前立腺がんの早期発見に。良性肥大や炎症でも上昇。
CA125 卵巣・膵臓・胆道 U/mL 0.0~35.0 卵巣がんなど。月経・妊娠・炎症などでも高値。
CA15-3 乳房 U/mL 0.0~25.0 乳がんに関連。再発や転移の指標にも。
エラスターゼ1 膵臓 ng/dL 0~300 膵がんや膵炎で高値。他の酵素より長く持続。
シフラ21-1 ng/dL 0.0~3.5 肺がん、特に扁平上皮がん。良性疾患でも上昇あり。
CA19-9 膵臓・胆道・胃・大腸・卵巣 U/mL 0.0~37.0 膵がんや胆道がん。良性疾患でも上昇することがあります。

🧬 感染症検査とは?

感染症検査は、B型・C型肝炎ウイルスや梅毒、HIVなどの感染状況を調べる血液検査です。
現在の感染だけでなく、過去に感染して抗体を獲得した状態も判別できます。
妊娠中や手術前のスクリーニング、性感染症のチェックとしても広く行われています。

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🧬 ホルモン検査とは?

ホルモン検査は、内分泌系(脳下垂体、甲状腺、副腎、卵巣・精巣など)から分泌されるホルモンの量を測定することで、
月経異常や更年期症状、不妊症、甲状腺機能異常、ストレス関連疾患などの診断・評価に役立ちます。

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項目 関連臓器 単位 基準値 説明
HBs抗原 肝臓(B型肝炎) - / + +でB型肝炎ウイルスの感染を示します(現在感染中の可能性)。
HBs抗体 肝臓(B型肝炎) - / + +でワクチン接種や過去の感染後にできた抗体がある状態。
HCV抗体 肝臓(C型肝炎) - / + +でC型肝炎ウイルスに感染しているか、過去に感染していた可能性。
HAV IgM抗体 肝臓(A型肝炎) - / + 急性A型肝炎の可能性がある状態。
梅毒検査(RPRまたはTPHA) 全身(性感染症) - / + 梅毒感染の可能性。RPRは活動性、TPHAは既感染歴も含みます。
HIV抗体 免疫系 - / + HIV(ヒト免疫不全ウイルス)感染の可能性あり。精密検査が必要です。

❓ 血液検査に関するよくあるご質問(Q&A)

血液検査は絶食が必要ですか?
検査項目によって異なります。血糖値、脂質(中性脂肪・コレステロール)などを調べる場合は、前日の夜から絶食が必要になります。水分(水)は飲んでいただいて構いません。
採血はどのくらいの時間で終わりますか?
通常は1〜3分程度で終わります。検査内容によって採取する量は異なりますが、痛みはほとんどなく、短時間で終了します。
検査結果はいつわかりますか?
検査内容によりますが、翌日〜数日後に結果が出ることが多いです。緊急性のある検査の場合は当日中に結果が出ることもあります。
血液検査だけで病気がわかりますか?
血液検査は病気のスクリーニングや異常の有無を判断する重要な手段ですが、最終的な診断には他の検査(画像検査など)や問診が必要なこともあります。
採血後に内出血や腫れができました。大丈夫ですか?
採血部位が内出血することはよくありますが、1週間以内に自然に吸収されて治ります。赤みや腫れ、強い痛みが続く場合はご連絡ください。

📚 参考文献とエビデンス

血液検査に関する信頼性の高い情報源やエビデンスをご紹介します。
公的機関・大学・大手検査会社・国際的医療サイトなど、医学的な裏付けのあるページにリンクしています。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

血液検査
検査データは“病気のサイン”を読み解くための重要なヒントです。
健診や症状に応じた血液検査・画像検査は、早期発見や予防、治療効果の判定に欠かせません。
ただし、検査数値は体の状態やタイミングで変動するため、総合的に読み解くことが大切です。」

私は長年にわたり、病理診断と内科・救急領域の診療に携わってきました。
検査結果の「背景にある意味」まで解釈できるよう、このページではなるべくわかりやすく検査の意義をお伝えしています。
気になる数値があった場合でも、ひとつひとつを丁寧に見ていくことが必要です。
ご自身の健康状態を把握するきっかけとして、ぜひ役立てていただければと思います。

監修:黒田揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急診療歴10年以上

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項目 関連臓器 単位 基準値 説明
TSH 甲状腺刺激ホルモン μIU/mL 0.5~5.0 甲状腺機能低下で高値、亢進症で低値。
FT3 遊離トリヨードサイロニン pg/mL 2.0~4.0 甲状腺機能の指標。高値でバセドウ病など。
FT4 遊離サイロキシン ng/dL 0.8~1.8 甲状腺ホルモン。高値で甲状腺機能亢進症。
LH 黄体形成ホルモン mIU/mL 1.5~15.0 排卵時に急上昇。不妊や月経異常の評価に。
FSH 卵胞刺激ホルモン mIU/mL 2.0~10.0 月経周期や更年期の評価に。高値で閉経の可能性。
E2(エストラジオール) 女性ホルモン pg/mL 25~200(周期により変動) 卵胞の発育、排卵前に上昇。低値で卵巣機能低下。
PRL(プロラクチン) 乳汁分泌ホルモン ng/mL 5.0~25.0 高値で乳汁分泌や排卵障害。ストレスでも上昇。
総テストステロン 男性ホルモン ng/dL M:270~1100
F:10~70
性欲・筋肉量・気分に関与。男性で低値ならLOH症候群(加齢性性腺機能低下症)を疑う。
遊離テストステロン 活性型男性ホルモン pg/mL M:8.5~27.0(年齢で変動) 体内で実際に作用するホルモン量。不妊やEDの精査に。年齢とともに低下。
コルチゾール 副腎皮質ホルモン μg/dL 5~25(午前採血) ストレス応答ホルモン。副腎疾患の評価に。