妊娠・授乳中の施術/外用/内服:可・慎重・不可一覧

妊娠・授乳中の美容医療とホームケア|安全性とできる治療|0th CLINIC 日本橋
For Pregnancy & Breastfeeding

今は、しない方がいいこと。
今だから、できること。

妊娠や授乳をきっかけに、 「今まで使っていたスキンケアは大丈夫?」 「美容医療は全部やめた方がいい?」 と不安になる方は少なくありません。

0th CLINIC 日本橋では、妊娠中と授乳中を同じに扱いません。 赤ちゃんとお母さんの安全を最優先にしながら、 今できるホームケアと、今は待った方がよい美容医療を分けてご提案します。

美容をすべて我慢する必要はありません。
妊娠中でも、紫外線対策、やさしい洗顔、保湿、アゼライン酸など、 根拠を持って選べるホームケアがあります。

A Message for Mothers

お母さんになったからといって、
自分の肌を気にかけることまで、やめなくていい。

ただ、この時期は「できるか」だけでなく、
「今、本当にする必要があるか」を一緒に考えたいと思っています。

待った方がよい治療は、安心して待つ。
続けられるケアは、無理なく続ける。
そのための情報を、できるだけ分かりやすくお伝えします。

Three Principles

妊娠・授乳期の美容は、3つの原則から。

01 妊娠中は、選択的美容施術を急がない

レーザー・IPL・注入治療などは、危険性が証明されたというより、高品質な安全性データが乏しいため、緊急性のない美容目的では延期を基本にします。

02 授乳中は、妊娠中と分けて考える

局所外用や一部の施術は全身曝露・母乳移行が少なく、授乳中には選択肢となるものがあります。乳頭・乳房への塗布や乳児との直接接触には配慮します。

03 ホームケアは続けられる

UVケア、低刺激洗顔、保湿、アゼライン酸、必要に応じたBPOなど、妊娠中にも選べるケアがあります。強い治療より土台を整えます。

Evidence-based Home Care

妊娠中も続けやすい、根拠のあるホームケア

Photoprotection 毎日の紫外線対策

妊娠中は肝斑や色素沈着が目立ちやすい時期です。広域サンスクリーンは最優先。敏感になっている場合は酸化亜鉛・酸化チタンなどのミネラル系も選択肢です。

Barrier Care やさしい洗顔と保湿

ホルモン変化で乾燥・敏感さが増すことがあります。強い美容成分を重ねるより、洗浄刺激を抑え、保湿でバリアを保つことを優先します。

Azelaic Acid アゼライン酸

ACOGは妊娠中に使用できるOTC成分としてアゼライン酸を挙げています。ニキビ・色素・酒さなどで使いやすく、授乳中も低リスクとされています。

Benzoyl Peroxide BPO(過酸化ベンゾイル)

妊娠中のニキビにも選択肢です。ACOGは妊娠中に使用できる成分としてBPOを挙げています。授乳中も局所使用は低リスクと考えられます。

妊娠中のニキビにBPOを一律「不可」とするのは現在の知見とは合いません。ACOGはBPO、アゼライン酸、局所サリチル酸、グリコール酸を妊娠中に使用できるOTC成分として挙げています。

Procedures

美容施術の目安

選択肢になる 条件付き・個別判断 原則延期・見合わせ
施術妊娠中授乳中当院の考え方
IPL・ルメッカ 原則延期 個別判断 非電離光ですが、妊娠中の美容目的データは乏しく、色素反応も変化しやすいため延期を基本にします。授乳中は目的・部位・肌状態を確認します。
レーザー(ピコ・ルビー・YAG等) 原則延期 個別判断 医学的必要性のあるレーザー治療と美容目的は分けて考えます。美容目的は妊娠中延期。授乳中は全身曝露が想定されにくく、個別に判断します。
Vビーム等の血管レーザー 原則延期 個別判断 酒さ等で医学的必要性がある場合は別ですが、選択的美容目的は妊娠中延期を基本とします。
グリコール酸・乳酸の浅いピーリング 条件付き 選択肢 2026年レビューでは妊娠中も浅い乳酸・グリコール酸は注意下で選択可能とされています。濃度・範囲を限定します。
サリチル酸ピーリング 避ける 条件付き 広範囲・高濃度のサリチル酸ピーリングは妊娠中は避けます。授乳中も範囲・濃度に配慮します。
TCA・PRX-T33等 延期 個別判断 妊娠・授乳の直接データが乏しく、選択的美容目的では時期をずらすことを優先します。
エレクトロポレーション 原則延期 薬剤ごと 機器そのものだけでなく、導入する薬剤の安全性を確認します。妊娠中は美容目的では原則延期します。
ボツリヌストキシン注射 原則延期 個別判断 妊娠中は美容目的では延期。授乳ではonabotulinumtoxinAの母乳移行はごく少量または検出されないデータがありますが、美容目的では希望と不確実性を説明して判断します。
ヒアルロン酸フィラー 原則延期 個別判断 妊娠中は安全性データと合併症対応の観点から延期。授乳中は全身曝露は小さいと考えられますが、直接データは乏しく個別判断です。
糸リフト 原則延期 原則延期 侵襲性と感染・鎮痛等の付随治療を考え、急がない美容施術として産後の時期を選ぶことを基本にします。
マイクロニードリング・サブシジョン 原則延期 個別判断 妊娠中は侵襲的な美容手技を延期。授乳中は麻酔・併用薬・創部管理まで含めて判断します。

「原則延期」は、胎児への有害性が証明されているという意味ではありません。安全性データが限られ、緊急性のない美容目的であるため、妊娠中にあえて実施しないという考え方を含みます。

Topical Care

外用・スキンケアの目安

成分・治療妊娠中授乳中当院の考え方
日焼け止め 推奨 推奨 肝斑・色素沈着予防にも重要。敏感な時期は酸化亜鉛・酸化チタン等のミネラル系も選択肢です。
アゼライン酸 使用可 低リスク ニキビ・酒さ・色素の選択肢。授乳中は乳頭・乳房への塗布を避け、乳児が塗布部に直接触れないようにします。
BPO(過酸化ベンゾイル) 使用可 低リスク ACOGが妊娠中に使用できるOTC成分として挙げています。授乳中も局所吸収が少なく低リスクと考えられます。
サリチル酸 外用 小範囲なら選択肢 小範囲 低濃度・小範囲を基本にします。広範囲、高濃度、密封使用、傷んだ皮膚への連用は避けます。
グリコール酸・乳酸 使用可 使用可 OTCレベルの外用は妊娠中にも選択肢。刺激が強い場合は頻度を下げます。
外用レチノイド・レチノール 避ける 個別判断 妊娠中は予防的に使用を避けます。授乳では外用トレチノイン・アダパレンは吸収が少なく低リスクとされますが、乳房・乳頭には使用せず、乳児との接触を避けます。
ハイドロキノン 避ける 原則控えめ 経皮吸収が比較的高く、妊娠中は避けます。授乳では禁忌ではありませんが、長期美容目的は控える考えがあり、必要性を個別に判断します。
外用クリンダマイシン・メトロニダゾール 適応あれば可 適応あれば可 ニキビ・酒さ等で医学的適応がある場合に使用。授乳中の局所使用は一般に乳児曝露が少ないと考えられます。
タクロリムス外用 医師管理 低リスク 美容目的ではなく湿疹等の治療薬。授乳中は局所吸収が少なく低リスクとされ、乳児との直接接触を避けます。
Oral Medication

内服薬の目安

薬剤妊娠中授乳中当院の考え方
トラネキサム酸(色素目的) 美容目的は見合わせ 個別判断 TXA自体は産科領域でも使用されますが、妊娠中に肝斑等の美容目的であえて内服する必要性は低いと考えます。授乳では母乳中濃度が低いとされます。
イソトレチノイン 使用不可 使用不可 催奇形性が明確なため妊娠中は禁忌。授乳中も使用しません。妊娠可能な方では厳格な避妊管理が必要です。
スピロノラクトン 避ける 医師管理で選択肢 妊娠中は抗アンドロゲン作用から避けます。授乳では母乳移行が少なく、LactMedでは使用可能と考えられています。
ドキシサイクリン等テトラサイクリン系 原則避ける 短期なら選択肢 妊娠中は特に妊娠後半で歯牙・骨への影響を考え代替を優先します。授乳中の短期ドキシサイクリンは乳児への害が起こりにくいとされていますが、長期・反復は避けます。
ペニシリン・一部マクロライド 適応あれば可 適応あれば可 感染症など医学的適応がある場合に薬剤ごとに選択します。美容目的で不要な抗菌薬は使用しません。

妊娠中の「医療上必要な治療」と「美容目的の治療」は分けて考えます。 ここで「見合わせ」としている薬でも、別の病気や産科的適応で必要な場合は、産婦人科・主治医の判断で使用されることがあります。

Breastfeeding Is Different

授乳中だから、すべて避ける必要はありません。

母乳移行を考えるときは、薬の分子量、血中濃度、皮膚からの吸収量、乳房への塗布の有無などを確認します。 たとえば、外用アゼライン酸やBPOは授乳中の乳児リスクが低いと考えられています。 外用トレチノイン・アダパレンも全身吸収が少なく、LactMedでは低リスクとされています。

また、2026年のLactMedでは、onabotulinumtoxinAを美容用量で注射した母親の母乳中で 検出されない、またはごく微量だったデータが掲載されています。 ただし、美容目的では「安全性が高そうだから必ず行う」のではなく、 今行う価値と、産後に待てる治療かを一緒に考えます。

授乳中の外用薬は、乳頭・乳輪への塗布を避け、乳児が塗布部位を直接なめたり触れたりしないよう配慮することが基本です。

Consultation

妊娠・授乳期だからこそ、情報を整理してから。

  1. LINEでカウンセリング予約妊娠週数、授乳状況、現在の外用・内服、気になる症状をご準備ください。
  2. 今の肌状態を確認ニキビ、肝斑、乾燥、湿疹、赤みなど、まず診断が必要な状態かを確認します。
  3. 続けられるホームケアを整理UV、洗顔、保湿、アゼライン酸等から安全性の高い選択肢を組みます。
  4. 待つ治療は、安心して待つ妊娠中に急がない施術は産後へ。授乳中に再開できる治療はあらためて評価します。
  5. 必要なら産婦人科と連携妊娠経過、合併症、薬剤治療との兼ね合いがある場合は主治医と相談します。

施術を受けられる場合のVISIA付きカウンセリングについては、院内運用に沿ってご案内します。

Questions

妊娠・授乳中の美容について

妊娠中は美容医療をすべてやめる必要がありますか?

すべてをやめる必要はありません。選択的なレーザー・注入治療は延期を基本にしますが、紫外線対策、洗顔、保湿、アゼライン酸、必要に応じたBPOなど、続けられるホームケアがあります。

妊娠中にBPOは使えませんか?

ACOGは妊娠中に使用できるOTC成分として局所BPOを挙げています。広範囲に漫然と使用するのではなく、ニキビの状態に応じて適切に使用します。

妊娠中のレチノールはどうすればよいですか?

妊娠中は、処方外用レチノイドだけでなくレチノールを含むビタミンA関連外用も予防的に避けることを勧めます。妊娠が判明した時点で中止し、必要に応じて代替ケアへ変更します。

授乳中はレチノールや外用レチノイドを使えますか?

外用トレチノインやアダパレンは全身吸収が少なく、授乳中の乳児リスクは低いとされています。ただし製品差や使用部位があるため個別に判断し、乳房・乳頭への塗布や乳児の直接接触は避けます。

授乳中にボトックスはできますか?

onabotulinumtoxinAについては美容用量で母乳中への移行がごく少ないデータがあります。一方、美容目的のため不確実性も含めて説明し、当院では目的・製剤・時期を確認して個別判断します。

妊娠中の肝斑はどうケアしますか?

まず広域紫外線対策を徹底し、刺激を避けた保湿を行います。アゼライン酸など妊娠中にも選びやすい外用を検討できます。ハイドロキノンやレチノイドは妊娠中は避けます。

妊娠が分かる前にレチノールや美容施術を受けてしまいました。

使用・施術しただけで直ちに問題が起きると決まるわけではありません。自己判断で強い不安を抱えず、製品名、使用量、時期、施術内容を確認して産婦人科や当院へご相談ください。

Nihonbashi, Tokyo

0th CLINIC 日本橋

〒103-0027 東京都中央区日本橋2丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4F。

日本橋駅 D1出口 徒歩3分 茅場町駅 12番出口 徒歩5分 東京駅八重洲エリア徒歩圏 1F入口で「401」
Evidence & Sources

本ページの主な医学的根拠

  1. American College of Obstetricians and Gynecologists (ACOG): Skin Conditions During Pregnancy.
  2. Kovacs T, et al. Cosmetic Dermatology in Pregnancy and Lactation: A Risk-Benefit Framework for Clinical Practice. Int J Dermatol. 2026.
  3. Drugs and Lactation Database (LactMed): Tretinoin, Adapalene, Benzoyl Peroxide, Azelaic Acid, Hydroquinone, Botulinum Toxins, Tranexamic Acid, Spironolactone, Doxycycline, Tacrolimus.

妊娠・授乳中の美容医療は、RCTが行いにくく、高品質な直接データが少ない領域です。本ページでは「データがない」と「危険性が証明されている」を区別し、選択的美容医療ではより保守的な方針を採用しています。

For You, and for Your Baby

今できることを、
安心して続けるために。

妊娠中も、授乳中も、肌の悩みはなくなりません。
だからこそ「全部やめる」でも「今まで通り続ける」でもなく、 この時期に合う選択肢へ整えていきます。

待つべき治療は、安心して待つ。
続けられるホームケアは、丁寧に続ける。
お母さんと赤ちゃん、どちらにも無理のない美容をご提案します。

本ページは一般的な安全性情報です。妊娠週数、授乳状況、合併症、治療目的、使用薬剤・製品により判断は変わります。

妊娠中の薬剤・施術について産婦人科の管理が必要な場合は、主治医と連携して判断します。

最終更新:2026-09-10

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