肌がピリピリする・触ると痛い(感覚異常)
肌がピリピリする・ヒリヒリする・触ると痛い(感覚異常・しびれ)
「肌がピリピリする」「服がこすれるだけでヒリヒリ痛い」「触っていないのに焼けるように感じる」「しびれっぽい違和感が続く」…。
こうした感覚異常(知覚過敏・しびれ・神経痛)は、帯状疱疹の前兆・
帯状疱疹後神経痛・糖尿病性神経障害・
神経の圧迫・脳や脊髄の病気・ストレスや自律神経の乱れなど、原因はさまざまです。
0th CLINIC 日本橋では、内科+皮膚科の視点から、危険なサインを見逃さずに原因を整理し、
帯状疱疹の治療ページへの導線も含めて分かりやすくご案内します。
まず確認|救急受診を考えてほしい危険サイン
次のような症状を伴う場合は、脳卒中や重い神経の病気が隠れていることがあります。
- 片側の顔・腕・脚のしびれや力が入らないが、急に出現した
- ろれつが回らない、うまくしゃべれない、言葉が出てこない
- 視野が欠ける・二重に見える・突然視力が落ちた
- 歩きにくい・ふらつく・激しい頭痛を伴う
- 背中〜胸・お腹・脚にかけて帯のような分布で感覚が急におかしい、排尿・排便がしづらい
これらは脳梗塞・脳出血・脊髄の障害などのサインのことがあります。
迷った場合は、地域の救急相談窓口や救急要請も含めて、早めに専門医療機関への受診をご検討ください。
セルフチェック|どんな「ピリピリ・しびれ」ですか?
場所・広がりかた
- 身体の片側だけ(右 or 左)に限定される
- 肋骨に沿って帯状に広がる(背中〜脇〜胸・お腹など)
- 手袋・靴下のように手足の先から左右対称に広がる
- 顔や頭皮・首まわり・腕・脚の一部だけ
時間経過・きっかけ
- 数日前から痛みだけが続き、その後に赤いブツブツ・水ぶくれが出てきた
- 首や腰を反らす・長時間のスマホ・デスクワークで悪化する
- 糖尿病・甲状腺・貧血など内科の持病がある
- 強いストレスや不安・睡眠不足が続いている
「帯状に片側だけピリピリする」「触れると電気が走るように痛い」場合は
帯状疱疹 の前兆の可能性があります。
発疹が出る前でも、早めの診察・抗ウイルス薬で重症化や帯状疱疹後神経痛を減らせる可能性があります。
原因と鑑別|「肌のピリピリ」の代表的な原因
1) 帯状疱疹と帯状疱疹後神経痛皮膚+神経の病気
水ぼうそうのウイルス(VZV)が神経の中に潜んでいて、免疫力の低下などをきっかけに再活性化する病気です。
- 身体の片側だけに、神経に沿った帯状のピリピリ・ヒリヒリ・焼けるような痛み
- 数日遅れて、その部分に赤い発疹・水ぶくれが現れる
- 高齢・疲労・ストレス・糖尿病・ステロイド・免疫抑制薬などで起こりやすい
詳しい説明と治療方針は:帯状疱疹のページをご覧ください。
発症早期の抗ウイルス薬が、その後の神経痛(帯状疱疹後神経痛)を軽くできる可能性があります。
2) 糖尿病性神経障害・末梢神経障害
糖尿病が長く続くと、手足の末梢神経が少しずつ障害され、じんじん・ジリジリ・ピリピリ・冷たい/熱い感じなどが出ることがあります。
ビタミン不足・アルコール・薬剤などでも似た症状が起こります。
3) 首・腰の神経の圧迫(頸椎症・椎間板ヘルニアなど)
首や腰の骨・椎間板・関節が変化すると、神経が圧迫されて手足にしびれ・ピリピリ・電気が走るような痛みが出ることがあります。
- 首を反らす・横を向く・長時間のスマホやPCで悪化する首〜腕のしびれ
- 腰〜お尻・太もも・ふくらはぎにかけての神経痛
4) 脳・脊髄の病気(一過性脳虚血発作・脳梗塞など)
片側だけの顔・腕・脚のしびれや、話しにくさ、力が入らないなどを伴う場合は、脳の血管のトラブルのことがあります。
脊髄の病気でも、胴体や手足に「帯状の違和感」や「靴下・手袋様の感覚異常」が出ることがあります。
5) 皮膚の病気(蕁麻疹・接触皮膚炎・光線過敏など)
かゆみだけでなく、ヒリヒリ・チクチク・ジンジンした違和感として感じることもあります。
- 金属・化粧品・貼り薬・衣類などを当てた部分だけピリピリ&赤くなる(接触皮膚炎)
- 日光に当たった部分だけ赤くヒリヒリする(光線過敏)
6) 不安・ストレス・自律神経の乱れ
強いストレス・睡眠不足・不安が続くと、痛みや感覚に敏感になり、身体のあちこちがピリピリ・ジンジンすることがあります。
内科で重い病気がないことを確認した上で、生活リズム・睡眠・メンタルのケアも大切です。
7) 薬剤性・アルコール・栄養障害など
一部の薬・アルコール・ビタミン不足(B群など)・低栄養も、神経障害・感覚異常の原因となります。
お薬手帳やサプリメントの情報も含めて、内科で確認します。
実際には複数の要因が重なっていることも多く、「皮膚+神経+全身状態」をまとめて評価することが大切です。
0th CLINIC 日本橋では、必要に応じて専門医療機関と連携しながら、原因に応じた方針をご提案します。
どこを受診?|内科・皮膚科の目安と当院でできること
| 症状・状況 | まず相談したい診療科 | ポイント |
|---|---|---|
| 片側の体に沿って、ピリピリ・ヒリヒリした痛みが続き、その部位に発疹・水ぶくれが出てきた | 皮膚科/内科 | 帯状疱疹が疑われます。早期の抗ウイルス薬が重要です。 → 帯状疱疹のページ |
| 手足の先から左右対称にじんじん・ジリジリし、糖尿病や内科の持病がある | 内科 | 糖尿病性神経障害や末梢神経障害を評価します。採血・神経診察が有用です。 |
| 首・肩こりや腰痛とともに、腕・手・脚に電気が走るような痛みやしびれがある | 内科(必要に応じて整形外科紹介) | 頸椎症・椎間板ヘルニアなどの可能性。重症例は専門医と連携します。 |
| 軽いヒリヒリ感やチクチクに加え、かゆみ・赤み・ブツブツがある | 皮膚科 | 蕁麻疹や接触皮膚炎など。原因物質の推定と外用薬・内服で改善を目指します。 |
| 検査で異常は少なそうだが、ストレス・不安・自律神経の乱れが気になる | 内科 | まず危険な病気を除外した上で、生活指導・必要に応じた薬物療法を検討します。 |
「内科か皮膚科か分からない」という場合も、まずは総合窓口として内科にご相談ください。
皮膚の視診・神経の診察・採血を組み合わせ、帯状疱疹・糖尿病・神経障害などの可能性を丁寧に整理します。
0th CLINIC 日本橋での検査と治療の流れ
-
問診・視診・神経診察
症状が出たタイミング、場所、広がり方、経過、きっかけ、内科の持病、服薬状況、ストレス・生活状況などを詳しくお伺いし、
皮膚の状態(発疹の有無)と神経学的な診察を行います。 -
採血・尿検査(必要に応じて)
血糖・HbA1c、腎機能・肝機能、ビタミン・鉄・亜鉛、甲状腺機能など、全身性の原因がないかを確認します。 -
帯状疱疹が疑われる場合の対応
発症時期・皮疹の範囲を踏まえて、抗ウイルス薬の内服・痛み止め・外用薬などを組み合わせます。
→ 詳細は 帯状疱疹ページ をご参照ください。 -
神経障害性疼痛・糖尿病性神経障害などの治療
原因疾患(糖尿病・栄養障害など)への治療に加え、神経痛に対する薬物療法(鎮痛薬・神経障害性疼痛薬)を検討します。 -
生活・セルフケアのアドバイス
睡眠・ストレス・入浴・運動・姿勢・デスクワーク環境など、症状を悪化させる要因を一緒に洗い出し、
「今日から変えられるポイント」を具体的にお伝えします。 -
必要時の専門医療機関への紹介
脳・脊髄・高度な神経疾患が疑われる場合には、連携する専門病院へご紹介します。
よくある質問
Q. ピリピリするだけで、発疹が出ていません。受診した方がよいですか?
A. 帯状疱疹では、発疹が出る数日前からピリピリ・ヒリヒリした痛みだけが続くことがあります。
特に片側だけ・帯のような分布・触れると電気が走るような痛みがある場合は、早めの受診をおすすめします。
Q. ストレスでピリピリしている気がします。検査は必要ですか?
A. ストレスや自律神経の乱れで症状が出ることもありますが、脳・神経・皮膚の病気が隠れていることもあるため、
一度は内科・皮膚科で評価しておくと安心です。必要な検査は、診察の上で最小限に絞ってご提案します。
Q. 帯状疱疹後の神経痛はどれくらい続きますか?
A. 数か月でおさまる方もいれば、1年以上続く方もいます。
痛みを我慢しすぎると睡眠や活動が制限されてしまうため、神経痛に対する薬物療法や生活調整を組み合わせて、
「どう付き合うか」を一緒に考えていきます。
受診・ご相談|日本橋・東京駅エリアで「肌のピリピリ」が気になる方へ
0th CLINIC 日本橋は、日本橋駅直結・東京駅八重洲口から徒歩圏にある内科・皮膚科クリニックです。
「帯状疱疹かどうか心配」「検査をした方がいいのかだけ知りたい」といったご相談も歓迎しています。
監修・医師からのコメント
「『ピリピリするだけだから様子を見よう』と我慢しているうちに、帯状疱疹や神経の病気が進んでしまうことがあります。
一方で、検査をしてみると大きな病気ではなく、生活やストレスの調整で良くなるケースも多くあります。」
0th CLINIC 日本橋では、皮膚・神経・内科疾患をまとめて整理しながら、
「どこまで検査をするか」「今何をしておくと将来安心か」を、患者さんと一緒に考えています。
気になる違和感があるうちに、早めにご相談いただければと思います。
0th CLINIC 日本橋 院長・医学博士
日本病理学会認定 病理専門医/プライマリ・ケア認定医
日本医師会認定 産業医・健康スポーツ医/総合診療・救急領域での診療歴10年以上
