胃ポリープ|“見逃さない・取り過ぎない”リスク別アプローチ|日本橋の消化器内科 0th CLINIC
胃ポリープ|“見逃さない・取り過ぎない”連携型アプローチ
当院には内視鏡設備はありません。内視鏡検査・ポリープ切除は連携医療機関で実施し、
当院は適応判断・紹介手配・結果の丁寧なご説明、H. pylori除菌やPPI調整、フォローと妥当性チェックまで一貫管理します。
吐血・黒色便・貧血など出血徴候は救急連携を優先します(内視鏡は連携先で実施)。
内視鏡は連携医療機関で実施/紹介状作成・手配・結果説明まで当院が伴走
LINEで24時間受付 ※内視鏡は連携先で実施します
概要(胃ポリープの要点)
- 頻度:上部内視鏡で偶発的に発見。多くは良性だが、腺腫は前癌病変。
- 背景:H. pylori関連炎症、PPI長期内服、遺伝性症候群(FAP 等)でタイプが異なる。
- 基本姿勢:タイプ・サイズ・数・異型度と背景粘膜で経過観察 or 切除を選択。当院は適応判断とフォローを担い、内視鏡は連携先で実施。
受診/救急の目安(Red Flags)
- 吐血・黒色便・貧血/ふらつき(上部消化管出血)
- 持続する上腹部痛・体重減少(悪性鑑別が必要)
- 多数ポリープの急増・若年発症(遺伝性の可能性)
出血徴候では救急連携→連携先で緊急内視鏡を手配します。
主なタイプ(FGP/過形成/腺腫/その他)
- 胃底腺ポリープ(FGP):PPI関連で増えやすく、H. pylori陰性に多い傾向。癌化は稀だがFAPではリスク上昇。10mm以上・不整・単発巨大は切除検討。
- 過形成ポリープ(Hyperplastic):H. pylori関連。除菌で退縮しやすい。大型(≥1cm)・有茎・不整でリスク↑。
- 腺腫(Adenoma):前癌病変。原則全切除(連携先でEMR/ESD)。短期フォロー。
- その他:胃NET(I型)、炎症性線維性ポリープ(IFP)、遺伝性ハマルトーマ(PJS/若年性/PTEN)など。
評価・検査(当院/連携先の役割)
- 当院で実施:問診・既往薬(PPI/抗血栓等)確認、H. pylori検査(UBT/便中抗原)と除菌・判定、採血(貧血評価)/必要な画像の検討、適応判断と紹介状作成、結果の説明と妥当性チェック。
- 連携先で実施:上部内視鏡(生検/ポリープ切除・止血含む)、病理診断、緊急内視鏡(出血時)。
- 遺伝性の示唆:多数FGP・若年・異型などは、当院で遺伝学的精査の要否を評価し、必要に応じて専門科へ連携。
治療・経過観察(切除基準の目安とフォロー)
- 切除の目安(連携先で実施/当院が適応判断):FGP≥10mmや不整、過形成≥5–10mmや有茎/不整、腺腫は原則全切除。
- H. pylori陽性:当院で除菌→4週以降に判定。過形成ポリープの退縮や再発予防が期待。
- PPI関連FGP:症状と適応を踏まえ、当院でPPI適正化(減量/切替/中止可否)を検討。
- フォロー:腺腫/高異型度は6–12か月以内の短期内視鏡再評価(連携先)。当院で結果解説・次回計画を調整。
連携フロー(当院が窓口となり伴走します)
- ① 初診評価:症状・既往薬・H. pylori検査・方針決定
- ② 紹介手配:連携医療機関へ内視鏡の予約・紹介状作成
- ③ 検査/切除(連携先):内視鏡・病理診断(緊急は救急連携)
- ④ 結果説明(当院):画像/病理の解説、妥当性チェック、再発予防(除菌/PPI/生活)
- ⑤ フォロー:再評価の時期調整、必要に応じ再紹介
よくある質問
内視鏡はどこで受けますか?
当院が連携医療機関へ紹介し、検査・切除はそちらで実施します。結果は当院で丁寧にご説明し、妥当性もチェックします。
ポリープはすべて切除が必要ですか?
いいえ。タイプ・サイズ・数・病理で判断します。FGP小病変は経過観察が多く、腺腫は原則切除、過形成は5–10mm以上や形態異常で切除が目安です。
ピロリ菌と胃ポリープの関係は?
過形成ポリープはH. pylori関連で、除菌で退縮しやすい一方、FGPはH. pylori陰性/PPI関連で増える傾向があります。
PPIはやめたほうがいいですか?
適応が明確なら継続で問題ありません。多数のFGPや大型化があれば、当院で適正化(減量/切替/中止可否)を検討します。
癌になりますか?
多くは良性ですが、腺腫は前癌病変であり、大型過形成や異型を伴うFGPも稀に癌化します。病理での確認と適切なフォローが重要です。
関連ページ(院内リソース)
胃ポリープ:外部エビデンスまとめ
タイプ別リスク、H. pylori・PPI・遺伝性との関係、切除/観察の実務指針は連携体制でも同様です。
📘 総論・枠組み
- 胃ポリープの総説(タイプ別リスク・管理)… NCBI Bookshelf / Gut / CGH など
- 実務:切除閾値の目安(FGP≥10mm、HP≥5–10mm、腺腫は全切除)・除菌での退縮、PPI適正化など
👨⚕️ 医師からのコメント・監修(胃ポリープ・連携型)

「当院には内視鏡設備がありませんが、適応判断・紹介手配・結果説明と 除菌やPPI調整・フォローまで一貫して伴走します。
FGPはPPI関連で増える一方、過形成はH. pylori除菌で退縮が期待できます。 腺腫は前癌病変のため連携先での切除を基本に、当院で計画策定と妥当性チェックを行います。」
0th CLINICは“見逃さない・取り過ぎない”連携型で、必要なタイミングで最適な検査・治療につなぎます。
監修:黒田 揮志夫 医師(プライマリケア認定医/病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急科での診療歴10年以上
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急科での診療歴10年以上
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