概要（参考情報）

• 定義：小腸で細菌/古細菌が過剰となり、ガス産生・膨満・腹痛・下痢/便秘・栄養障害を来す状態。IMOはメタン優位の別概念。
• 背景因子：腸管運動低下、解剖学的うっ滞、PPI長期、糖尿病/硬皮症、術後など。
• 当院の現状：SIBO特異的検査/治療は準備中です。症状の一次評価や他院案内、生活/食事の一般的助言は行っています。

受診/救急の目安（参考情報）

• 発熱・血便・嘔吐を伴う激しい腹痛
• 著明な体重減少・貧血・夜間の持続痛
• 脱水を伴う大量下痢、高齢/基礎疾患で全身状態低下

これらは他疾患の可能性を含むため、救急・専門医療機関での優先評価が必要です。

病態・フェノタイプ（参考情報）

• 水素優位SIBO：下痢・膨満が目立つことが多い（呼気H₂上昇）。
• メタン優位（IMO）：古細菌によるCH₄高値。便秘や腸運動低下と関連。
• 硫化水素（H₂S）型：一部検査で評価可能とされるが測定環境は限定的。

検査（参考情報）

• 呼気試験：グルコース/ラクツロース負荷で水素・メタンを測定。
• 一般的な前処置の例：前日低発酵食・8–12h絶食、抗菌薬は原則4週間中止、下剤/腸管洗浄薬・一部整腸剤/運動機能薬は1週間中止、当日喫煙/激運動は回避（施設指示に準拠）。
• 当院の現状：呼気試験・小腸吸引培養などの特異的検査は提供準備中です。実施をご希望の場合、対応可能な医療機関の情報提供・ご案内を行います。

治療（参考情報）

• 薬物：非吸収性抗菌薬（例：リファキシミン）を中心に、フェノタイプや再発状況に応じ調整。メタン優位では併用レジメンが検討されます。
• 食事：低FODMAPなど発酵性糖質のコントロールを短期導入→段階的再導入。
• 腸管運動/背景改善：就寝前プロキネティクス、食後の軽い運動、便秘/下痢対策、糖尿病・膠原病・術後などの個別調整。
• 当院の現状：SIBOに対する専門的薬物治療の新規処方は原則行っていません（準備中）。生活/食事の一般的アドバイスと必要に応じた他院案内を行います。

準備中の間の対応フロー

• ① 一次評価：症状・既往薬（PPI/下剤/整腸剤等）・警報症状の有無を確認
• ② 情報提供：SIBO/IMOの概念・一般的な検査/治療の選択肢を説明（本ページ）
• ③ 他院案内：呼気試験・専門治療の実施医療機関の情報提供
• ④ 生活/食事アドバイス：再発予防の一般的ポイントを共有
• ⑤ フォロー：準備状況の更新・必要時の再案内

よくある質問（準備中）

関連ページ（院内リソース｜参考）