お腹が張る・ガスがたまる(腹部膨満感)
お腹が張る・ガスがたまる(腹部膨満感)
「お腹がパンパンで苦しい」「ガスがたまる感じが続く」「食後にすぐいっぱいになる」──
こうしたお腹の張り(腹部膨満感)は、必ずしも強い腹痛やひどい便秘がなくても起こります。
このページでは、便秘や腹痛のページと重複しすぎないように、お腹の張りを
①ガス・食事・便通のバランス/②消化管の動き/③腹水など内臓の病気の観点から整理し、受診の目安をお伝えします。
すぐ受診してほしい危険サイン
- 突然の激しい腹痛・冷や汗・顔面蒼白
- 吐いてもすぐにまた吐いてしまう・嘔吐が止まらない
- ガスも便も出ず、どんどんお腹が張ってくる(腸閉塞 など)
- 血便・黒色便(タール状の便)・発熱を伴う
- 数週間〜数か月で急な体重減少や食欲低下を伴う
- 黄疸・強いむくみ・息切れを伴う(肝硬変・心不全など)
上記に当てはまる場合は当日受診や、時間帯によっては救急受診を検討してください。
「張るけれど強い痛みはない」「検査が必要か相談したい」という段階でも、お気軽にご相談ください。
このページの役割|便秘・腹痛ページとの住み分け
「お腹が張る」
お腹が膨らんだ感じ・圧迫感・ガスがたまった感じなどの違和感・苦しさ。必ずしも鋭い痛みは伴いません。
「腹痛」
キリキリ・差し込む・しくしくといった痛み中心の症状。
→ 腹痛が主訴の方は別途腹痛ページで詳しく解説予定です。
「便秘」
排便回数の減少や硬い便、出しにくさが中心。
→ 便秘そのものを詳しく知りたい方は便秘のページをご覧ください。
このページでは、便秘や腹痛の詳細な説明は避けつつ、
「お腹の張り」を入口に、どのような病気や生活要因が考えられるかを整理します。
「張り+便秘」の方は、本ページ+便秘ページをセットで見ていただくと理解が深まります。
パターン別に見る|お腹の張りの主な原因
① ガス・食事・飲み込み癖によるもの最もよくあるパターン
- 炭酸飲料・ビールをよく飲む
- 早食い・よく噛まずに飲み込む(空気を飲み込みやすい)
- キャベツ・豆類・イモ類などガスの出やすい食品が多い
- ストレスが強いとお腹がゴロゴロしやすい
→ 多くは生活・食事の調整で改善しますが、「ガスが多い+便秘・下痢が混在」する場合は 過敏性腸症候群(IBS)など機能性疾患が背景にあることもあります。
② 便通バランスの乱れ(便秘・下痢・その繰り返し)
腸の中に便が滞留したり、便の硬さが極端に変化すると、お腹が張りやすくなります。
詳しい解説は便秘ページに譲り、ここでは「張り」との関係だけ整理します。
- 数日間排便がない・硬い便が少しずつしか出ない
- 排便後もすっきりしない・残便感がある
- 便秘と下痢をくり返す(IBSなど)
→ 便通が主な悩みの方は、便秘のページをあわせてご覧ください。
本ページでは、便通は「お腹の張りの背景要因」として位置づけ、詳細な治療説明は避けています。
③ 胃や腸の「動き」が落ちている場合
- 糖尿病や神経疾患に伴う胃の動きの低下(胃排出遅延)
- 機能性ディスペプシア(検査で異常がないのに胃もたれ・少量でお腹いっぱいなどが続く)
- 一部の薬剤(オピオイド鎮痛薬、抗うつ薬など)による消化管運動低下
→「少ししか食べていないのにすぐ苦しくなる」「胃の辺りにいつも重さがある」という方は、 単純なガス・便の問題だけでなく消化管の動きを考える必要があります。
④ お腹の中に「水」がたまる腹水
- 肝硬変などの肝臓の病気
- 心不全・腎不全などの水分バランスの異常
- 癌性腹膜炎などの悪性疾患
→ ゆっくりとウエストが太くなる・ベルトの穴が変わる・足もむくむなどの変化は腹水のサインのこともあります。 腹部エコーや採血で原因を評価します。
⑤ 婦人科疾患・妊娠に関連するもの
- 卵巣のう腫・卵巣腫瘍(大きくなるまで症状が少ないことも)
- 子宮筋腫など子宮の病気
- 妊娠初期〜後期にかけての体の変化
→ 下腹部に片側の張り・しこり感がある、経腟出血を伴うなどの場合は、 内科とあわせて婦人科受診も検討します。
⑥ その他:ストレス・自律神経・姿勢など
- ストレスや不安が強いときにお腹のゴロゴロ・張りが増える
- 長時間のデスクワーク・猫背などによる姿勢の影響
- 腹筋の緊張や筋膜性の痛み
どの科に相談?|受診先の目安
| 状況・症状の組み合わせ | まず相談したい診療科 | ポイント |
|---|---|---|
| お腹の張りが主で、便秘・下痢をくり返す/ガスが多い | 総合内科 | 食事・生活・薬・ストレスを含めて全体を整理。必要に応じて便秘ページや消化器専門へ。 |
| 便の回数・硬さが明らかに気になる/出しにくい | 総合内科 | 張りの背景に便秘がある可能性が高いです。便秘ページもご参照ください。 |
| 張りに加えて体重減少・血便・発熱がある | 総合内科(消化器内科相当) | 炎症性腸疾患や腫瘍などの精査が必要になることがあります。早めの受診を。 |
| むくみ・息切れ・黄疸など全身症状を伴う | 総合内科 | 心臓・肝臓・腎臓の病気が背景にあることも。採血とエコーで評価します。 |
| 月経や妊娠と関連して張りが気になる | 総合内科+婦人科の連携 | まず内科で危険なサインがないか確認し、必要に応じて婦人科をご案内します。 |
「どの科か分からない」場合は、まず総合内科としてご相談ください。
0th CLINICでは、問診・診察と基本検査を行い、必要に応じて適切な専門領域へつなぎます。
0th CLINICでの検査と診療の流れ
- 問診・診察
いつから・どのあたりが・1日の中でいつ強いか/食事・便通との関係/体重変化/基礎疾患やお薬(便秘を起こしやすい薬 など)を丁寧にお伺いします。 - 基本検査
採血(炎症・貧血・肝腎機能・電解質など)、尿検査、必要に応じて便潜血検査。 - 腹部エコー(超音波検査)
肝臓・胆のう・膵臓・腎臓・大きな腫瘤・腹水の有無などを確認します。 - 追加検査の検討
所見に応じて、内視鏡検査やCTなど、専門施設と連携しながら段階的に検査を進めます。 - 生活・食事・薬の調整
食事内容・水分・運動・排便習慣の見直しと、必要に応じて整腸剤・便通調整薬などを組み合わせていきます。
受診前にメモしておくと役立つポイント
- お腹の張りが強くなるタイミング(食前/食後/夜だけ など)
- ガス・おならの回数やにおいの変化
- 便の回数・硬さ・色(便秘ページに書き込んでいただいてもOK)
- 体重の変化(ここ1〜3か月で増えた/減った)
- 飲んでいる薬(便秘・胃腸・痛み止め・精神科の薬など)
- 過去の検査結果(健診の血液検査・胃カメラ・大腸カメラ など)
こうした情報があると、初診の日から必要な検査・治療の優先順位がつけやすくなります。
よくある質問
Q. ガスを減らすには、どんな食事に気をつければいいですか?
A. 人によって合う・合わないがあるため一概には言えませんが、炭酸飲料・ビール・豆類・イモ類・キャベツ・玉ねぎなどはガスを増やしやすい食品です。 一度に多く摂りすぎないこと、よく噛んでゆっくり食べることがポイントです。
Q. 市販のガス止めの薬を飲んでも大丈夫?
A. 一時的に使用できるものもありますが、腹痛・体重減少・血便・発熱などの危険サインがある場合は自己判断で続けず、早めに受診してください。 背景に別の病気が隠れていると、対症療法だけでは不十分なことがあります。
Q. 便秘ページと、この「お腹の張り」ページ、どちらを優先して見ればいいですか?
A. 「張りがつらい+排便も気になる」という方は、まず本ページで全体像をつかみ、その上で 便秘ページで具体的な便通対策を確認していただく流れがおすすめです。
お腹の張りが続く方へ|まずは総合内科にご相談ください
お腹の張りは、生活習慣の見直しで改善するものから、検査が必要な病気まで幅広いサインです。
0th CLINIC 日本橋では、総合内科としてお腹の張り・便通・全身状態を一緒に評価し、
必要に応じて消化器・婦人科などの専門へつなぎます。
監修
「皮膚疾患や感染症治療では、適切な薬剤選択と正しい使い方の指導が最も大切です。
再発を防ぎ、症状を早く抑えるために、丁寧に診療と説明を行っています。」
0th CLINICでは、お腹の張りや消化器症状についても、生活背景や全身状態をふくめて総合的に評価し、 必要に応じて検査・専門医連携を行います。「検査が必要かどうか知りたい」という段階でも遠慮なくご相談ください。
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医
日本医師会認定 産業医/健康スポーツ医/総合診療・救急科での診療歴10年以上
スマホで読み取り可
