コラム

【医師監修】帯状疱疹は予防できる時代に|ワクチンで守るあなたの未来

✅ 「帯状疱疹」は思ったより、身近な疾患です

帯状疱疹は、子どものころにかかった水ぼうそうのウイルス(VZV:水痘・帯状疱疹ウイルス)が、加齢やストレスで再活性化して起こる疾患です。

📈実は、日本では 年間約70万人が帯状疱疹を発症しており、50歳を過ぎるとそのリスクは一気に高まります。
誰にでも起こる可能性があり、決して「特別な人だけの病気」ではありません。


🤕 帯状疱疹の症状は「ただの皮膚トラブル」ではありません

  • ピリピリ・ズキズキする神経痛
  • 帯のように広がる赤みや水ぶくれ
  • 中には、目や耳に合併症を起こす方も…
  • 高齢者では、**半年〜数年続く後遺症(帯状疱疹後神経痛)**に悩まされるケースも

一度発症すると、日常生活に大きな支障をきたすことも少なくありません。


💉 ワクチンで防げる時代へ

― 帯状疱疹は「予防する病気」になりました ―

現在、日本で承認されている帯状疱疹ワクチンは以下の2種類があります。

ワクチン名タイプ接種回数効果持続期間対象年齢公費助成
シングリックス®不活化ワクチン2回(2ヶ月間隔)約90%以上約10年以上50歳以上多くの自治体で助成あり
乾燥弱毒生ワクチン(ビケンなど)生ワクチン1回約50〜60%約5年50歳以上一部助成あり(※持病ある方には不適)

※特にシングリックス®は後遺症予防効果も高く、糖尿病や癌治療中の方でも接種可能なため推奨されています。


💡 こんな方は、ぜひ接種をご検討ください

  • 50歳以上のすべての方
  • 強いストレスを感じやすい方
  • がん・糖尿病・腎臓病など、免疫低下が心配な方
  • 帯状疱疹を経験したご家族がいる方
  • 忙しくて長期の休養が難しい方(発症予防は大きなリスク回避)

🛡 ワクチンは「自己防衛」と「家族への配慮」

帯状疱疹は、自分だけの問題ではありません。
ご家族や職場の方への水ぼうそうウイルス感染リスクもあるため、周囲を守る手段としてもワクチンは有効です。

また、ワクチンを受けておくことで「将来の不安」からも解放され、アクティブな人生を安心して楽しむことができます。


💬 よくある質問(Q&A)

Q. 接種後に副反応はありますか?
A. 注射部位の腫れや筋肉痛、微熱などがありますが、数日以内に自然軽快することがほとんどです。

Q. 帯状疱疹になったことがある人も受けられますか?
A. はい、再発予防のためにも推奨されます。

Q. 持病があっても接種できますか?
A. 多くの場合、シングリックス®は安全に接種できます。主治医にご相談ください。


🏥 当院では帯状疱疹ワクチンのご相談・接種を受け付けています

当院では、シングリックス®を中心とした帯状疱疹ワクチン接種を実施中です。
当院は、区の指定接種医療機関ではございません。しかし、50歳未満の方でも必要のある方はご相談ください。

📌 接種費用(当院の場合)

  • シングリックス®:1回 22,000円(税込) × 2回
  • 当院では行っていないのですが、参考までに助成対象の方:1回あたり最大1万円以上補助あり(自治体により異なるため、確認してください)

※現在、予約多数のためお早めのご相談をおすすめしております。


✅ あなたの健康を10年先まで守る1本です

帯状疱疹は、人生の後半を脅かす慢性痛・合併症の原因になり得ます。
ですが、たった1〜2回のワクチン接種でそれを予防できるとしたら、
その価値は計り知れません。

ぜひこの機会に、ご自身とご家族の健康のために、
未来の安心を“今”選んでみませんか?

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