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鼻の毛穴は“別メニュー”が必要?|部位別の針深度・出力の考え方

鼻の毛穴は“別メニュー”が必要?|部位別の針深度・出力の考え方【コラム】|0th CLINIC 日本橋

鼻の毛穴は“別メニュー”が必要?
部位別の針深度・出力の考え方【コラム】

鼻は皮脂腺の密度皮膚の厚み下層構造(軟骨/脂肪の配置)が頬と異なるため、
RFマイクロニードル(ポテンツァ等)でも“同じ設定”では結果が安定しにくい部位。
ここでは設計の考え方目安レンジを、鼻だけに絞って解説します(数値は機器・チップで変動/院内で最終調整)。

鼻の毛穴が“難しい”3つの理由

  • 皮脂腺の高密度:皮脂分泌が活発で、テカリや黒ずみ(酸化皮脂)が強調されやすい。
  • 形態と厚みの変化:鼻背・鼻翼・鼻尖で皮膚厚・下層構造が変わるため、同じ深度/出力が通用しにくい。
  • 血管・神経の感受性:赤み・痛みが出やすく、重ね打ちで炎症が長引くことがある。

※本コラムは“設計思想”を共有するもので、最終設定は診察時に個別化します。

ゴール別アプローチ(黒ずみ/開大/テカリ)

黒ずみ(酸化皮脂・皮脂栓)

第一選択は角質・皮脂コントロール(酵素洗顔・サリチル酸・レチノイド・適切な洗顔)。RFは毛穴壁の質感改善を狙う段階で併用。

毛穴の開大(壁のたるみ)

RFで真皮に熱刺激→コラーゲン再構築を狙う。鼻では“浅〜中層を薄く均一に”。

テカリ(皮脂過多)

出力を上げすぎず、密度とパスで面を整える。過度な炎症は逆効果。

部位別の設計と目安レンジ(深度×出力×密度)

※機器・チップ仕様・肌状態で変動します。数値は一例であり、診察の上で最終決定します。

部位 針深度(目安) 出力レンジ(目安) 密度/パス ポイント
鼻背(鼻筋) 0.5–0.8 mm 低〜中 中密度/1–2パス 骨性支持で熱が乗りやすい。重ねすぎに注意。
鼻翼(小鼻)外側 0.8–1.2 mm 低〜中密度/1パス 血管豊富。赤み遷延を避けるため控えめ設定。
鼻尖(先端) 0.5–1.0 mm 低密度/1パス 痛み強め。針深度は浅めから段階的に。
鼻翼基部〜頬移行部 0.8–1.3 mm 低〜中 中密度/1–2パス “境目”の段差をなくすためグラデーション設計。

・数値はあくまで参考。色素沈着リスクの高い肌タイプでは特に保守的に開始します。
・チップの絶縁/非絶縁・ショット時間・針数により体感と反応が変わります。

ダウンタイム最小化:鼻ならではの注意

  1. 初回は浅め×低出力で反応を確認、重ね打ちを避ける。
  2. 摩擦と皮脂をコントロール:マスク・メガネ接触は当日〜翌日は短時間に。
  3. 紫外線回避:屋外での汗+日差しは遷延赤みの要因。日中はこまめにUVを。
  4. ホームケア:再生期は刺激性成分(高濃度A酸・強いピーリング)の再開時期をずらす。

よくある失敗と回避策

  • 鼻翼の赤みが長引く:密度とパスを控えめに・氷冷は短時間で。紫外線/摩擦回避を徹底。
  • 黒ずみが改善実感しにくい:黒ずみ単独目的なら角質・皮脂対策を優先。RFは毛穴壁とテクスチャ目的。
  • 質感差が出る:鼻だけツルっとして頬が粗い…は避けたい。移行部の“薄いグラデーション”で面をつなぐ。

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鼻は“別メニュー”相当のきめ細かな設計が効果を左右します。まずは適応と目標を確認しましょう。

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👨‍⚕️ 監修

0th CLINIC 日本橋 院長・医学博士 黒田 揮志夫(日本病理学会 病理専門医/プライマリ・ケア認定医 ほか)

* 本コラムは一般情報です。最終的な設定は診察の上で個別に決定します。効果・回数・ダウンタイムには個人差があります。

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