コラム
市販風邪薬と血圧|避けたい成分と代替案(NSAIDs・鼻炎薬・ドリンク剤)
市販風邪薬と血圧:避けたい成分と代替案
鼻づまり・頭痛・のどの痛み…高血圧の方は市販薬の成分選びがカギ。
このページでは、避けたい成分、代替の選び方、服用のコツ、受診の目安をFAQでまとめました。
よくある質問(FAQ)
- Q1. 高血圧で「避けたい成分」は?
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A. 代表的には以下です。
・プソイドエフェドリン/フェニレフリン(血管収縮で血圧上昇の恐れ)
・NSAIDs(イブプロフェン等:腎血流やナトリウム貯留を介して血圧が上がること)
・高用量カフェイン(眠気覚まし・一部ドリンク剤)
配合総合感冒薬は成分が多く、上記が含まれることがあります。成分表を必ず確認しましょう。 - Q2. 「鼻づまり」には何を選べばいい?
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A. 血管収縮点鼻/内服は避け、以下を検討します。
・生理食塩水スプレー/蒸気吸入(物理的に通す)
・第2世代抗ヒスタミンを短期間(眠気に注意)
悪化/長引く場合は受診を。アレルギーや副鼻腔炎の評価が必要なことがあります。 - Q3. 「発熱や痛み」には?NSAIDsはダメ?
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A. まずはアセトアミノフェンが選択肢です(用量上限を守る)。
NSAIDsが必要な場合は短期間・最低量で、家庭血圧をこまめに測定してください。腎機能や他薬(利尿薬など)との相互作用があるため、長引く場合は医療機関で方針を決めましょう。 - Q4. 栄養ドリンク・エナジー製品は?
- A. 高カフェインや交感神経刺激成分が含まれると血圧上昇の恐れ。就寝前は特に避け、温かい飲み物・十分な睡眠を優先しましょう。
- Q5. 降圧薬と市販薬の「相性」が心配…
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A. あります。例:利尿薬×NSAIDsで効果減弱や腎機能影響、β遮断薬×交感神経刺激成分など。
不安な場合は自己判断で中断せず、副作用対策や難治性高血圧ページからご相談ください。 - Q6. 服用のコツは?いつ受診すべき?
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A. コツは3つ:
① 家庭血圧を朝晩1週間記録(1分間隔×2回の平均)
② 脱水を避ける(水分・塩分バランス)
③ 早寝・休養
受診の目安:高熱が続く/息切れ・胸痛/強い頭痛・神経症状/血圧の著明上昇があるとき。
今日できるチェック
- 飲む前に成分表を確認(血管収縮成分/NSAIDs/カフェイン)
- アセトアミノフェン中心+鼻は物理的ケア(生食/蒸気)
- 家庭血圧の測り方で朝晩×1週間の記録
関連:降圧薬の副作用と対策 /
難治性高血圧の工夫
持ち物:家庭血圧メモ・現在飲んでいる市販薬/処方薬の写真かリスト
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※このコラムは一般的な情報提供を目的としています。持病・妊娠授乳・腎機能・併用薬の有無により選択は変わります。自己判断での増減・中断は避け、疑問は医師へご相談ください。