高血圧症の治療|生活習慣から内服管理まで幅広く対応|0th CLINIC 日本橋

高血圧症の治療|生活習慣から内服管理まで幅広く対応|0th CLINIC 日本橋

血圧が高い ― それは「静かに進行する病気」のサインかもしれません

高血圧症とは、安静時でも血圧が慢性的に高い状態が続く病気です。
自覚症状が少ないまま、心臓・脳・腎臓・血管にじわじわと負担をかけるため、「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」とも呼ばれています。

放置すると、心筋梗塞・脳卒中・腎不全などの命にかかわる病気のリスクが高まりますが、生活習慣の見直しや早期の薬物治療で予防・コントロールが可能です。

健康診断で「血圧が高め」と言われた方、家庭での血圧が気になる方も、まずはお気軽にご相談ください。
一人ひとりに合わせた丁寧な治療と生活アドバイスを行っています。

💡 高血圧症について知っておきたいこと

高血圧は「サイレントキラー(沈黙の殺し屋)」とも呼ばれ、自覚症状がほとんどないまま進行し、脳卒中・心不全・腎不全などの重大疾患につながることがあります。

🩺 よく見られる症状(あくまで目安です)

  • 朝起きたときの頭痛・肩こり
  • めまい・耳鳴り・動悸
  • 顔のほてり・赤み
  • 睡眠時無呼吸がある人にも多く見られます

⚠️ 高血圧になりやすい特徴

  • 家族に高血圧の人がいる
  • 塩分が多い食事や濃い味が好き
  • 運動不足・肥満・喫煙・過度の飲酒
  • ストレスや睡眠不足が続いている

📋 健康診断で「血圧が高め」と言われたら?

「様子を見よう」は危険信号。定期的に家庭で血圧を測りながら、医療機関での評価を受けましょう。必要であれば、生活習慣の見直しや内服治療を開始します。

当院では、血圧手帳・家庭血圧測定のサポート、薬剤の相談、検査(血液・心電図・エコー)をすべて行えます。まずはご相談ください。

🩺 高血圧症の診断と検査について

「血圧が高い」と言われたとき、本当に治療が必要なのかを判断するには、正しい診断と検査が欠かせません。 高血圧には大きく分けて「本態性高血圧」と「二次性高血圧」の2種類があります。

📍 1. 血圧の測定方法

  • 診察室血圧:2回以上の診察時測定で140/90mmHg以上
  • 家庭血圧:朝・晩に測定し、135/85mmHg以上が続く場合
  • 24時間血圧計(ABPM):日中夜間の変動や仮面高血圧の評価

🔬 2. 診断に必要な検査

  • 血液検査(腎機能・電解質・コレステロール・糖尿病の評価)
  • 尿検査(たんぱく尿、腎障害の有無)
  • 心電図(ECG)心エコー(心肥大や不整脈の有無)
  • 眼底検査(※リンク先が無い場合、ダーモスコピーに一時対応)
  • CTMRI(腎血管性高血圧や腫瘍性の精査に)

🔎 3. 本態性と二次性高血圧のちがい

分類 特徴
本態性高血圧 原因が特定できないタイプ(高血圧の約9割)
遺伝や生活習慣(食塩・運動不足・ストレス)が関係
二次性高血圧 ホルモン異常・腎臓病・薬剤などの明確な原因があるタイプ
特に若年者や重症例で疑います

当院では必要に応じて内分泌ホルモン検査・腎臓精査・画像検査も行い、原因の有無を詳しく確認します。

🍽️ 高血圧の治療は「毎日の生活」から

高血圧症の治療は、薬だけではありません。食事や運動、生活習慣の見直しが、血圧コントロールの基本です。
「少し意識を変える」だけでも、体に大きな変化をもたらします。

🥗 食事療法のポイント

  • 塩分は1日6g未満を目指す(和食の味付けには要注意)
  • 味噌汁・漬物・ラーメンのスープは控えめに
  • 野菜・海藻・果物などカリウムを多く含む食品を積極的に
  • 肥満のある方は減量で血圧が下がることも
  • 過度の飲酒・甘い飲料は避けましょう

💡 参考リンク: 厚生労働省 e-ヘルスネット「高血圧と食生活」

🏃‍♂️ 運動療法のすすめ

  • 週に3~5回、1回30分程度の有酸素運動(ウォーキング、サイクリングなど)
  • 軽い筋トレ(スクワット・かかとの上げ下げ)も効果的
  • 激しい運動や、寒暖差の大きい時間帯の運動は避ける
  • ストレッチや深呼吸なども、血圧を整えるのに役立ちます

🛌 睡眠・ストレス・生活全体を見直しましょう

  • 十分な睡眠(7時間以上)が血圧を安定させます
  • ストレス解消のための趣味・散歩・入浴もおすすめ
  • 禁煙は必須。喫煙は血圧を急上昇させ、動脈硬化を加速
  • 定期的に血圧を測定し、記録しておくと変化に気づけます

🍜 高血圧予防のための
「塩分量」ガイド

厚生労働省の推奨では、1日の塩分摂取量は男性7.5g未満・女性6.5g未満が目安です。
実際には、1回の食事で6g以上とってしまっているケースも多く、注意が必要です。

🍱 よくある食品の塩分量(1食あたり)

  • しょうゆラーメン:7.3g(1杯)
  • カップラーメン:6.2g
  • 牛丼:5.3g
  • カレーライス(市販):3.9g
  • ミートソーススパゲティ:4.4g
  • チャーハン(中華料理店):2.5~3.5g
  • 鮭おにぎり(コンビニ):1.4g
  • 塩鮭(1切れ):2.2g
  • 味噌汁(豆腐とわかめ):1.5g
  • 梅干し(1個13g):2.2g
  • フライドポテト(Mサイズ):1.0g

🧂 調味料の塩分(小さじ1杯)

  • 食塩:6.0g
  • 濃口しょうゆ:1.0g
  • 味噌(淡色辛):0.7g
  • ウスターソース:0.5g
  • トマトケチャップ:0.2g
  • マヨネーズ:0.1g
  • バター(有塩):0.1g

ちょっとした調味料の使い方や、外食・コンビニ選びでも塩分は簡単にオーバーしてしまいます。
高血圧症の方や予備群の方は、1日6g以下を意識して、味付けは「素材の味を活かす」工夫が大切です。

高血圧症のメカニズム

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高血圧は、血管が狭くなる腎機能の低下過剰な塩分摂取肥満や遺伝などが複雑に関係し、血液が流れる抵抗が高くなることで起こります。
血圧が高い状態が続くと、心臓や血管に大きな負担がかかり、動脈硬化・心不全・脳卒中などのリスクが高まります。

高血圧を放置するとどうなる?合併症まとめ

高血圧は、血管に常に強い圧力がかかっている状態です。
これが長期間続くと、血管や臓器に負担がかかり、さまざまな重大な病気を引き起こします。

代表的な合併症・関連疾患

  • 脳卒中(脳出血・脳梗塞):高血圧が最大のリスク要因。突然の麻痺や意識障害の原因になります。
  • 心筋梗塞・狭心症:心臓の血管が詰まり、胸痛や突然死を招く恐れがあります。
  • 心不全:心臓に過度な負担がかかり、呼吸困難やむくみを伴います。
  • 腎不全:腎臓の血管が傷み、老廃物が排出できず、透析が必要になることも。
  • 大動脈解離・大動脈瘤:血圧の影響で血管が裂けたり、膨らんで破裂することがあります。
  • 網膜症:目の血管が傷み、視力が低下します。糖尿病と重なると失明の危険も。

早期からの対策が大切です

高血圧は自覚症状がないまま進行します。気づいたときにはすでに血管や臓器に障害が出ていることも。
定期的な血圧測定・生活習慣の改善・必要に応じた薬物治療で、将来の重大な病気を予防しましょう。

💊 高血圧治療の薬って、どんなもの?

高血圧は放置すると、脳卒中や心筋梗塞、腎不全などの重大な病気につながる可能性があります。
薬によって血圧を安定させることは、命を守ることにもつながります。

🔷 主な薬の種類と特徴

  • ARB(アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬) ─ 血管を広げて血圧を下げます。副作用が少なく、腎臓を守る効果もあります。
  • ACE阻害薬 ─ 心臓病や糖尿病のある方にも使用されます。空咳が出ることがあります。
  • Ca拮抗薬(カルシウム拮抗薬) ─ 血管を広げる作用が強く、よく使われる薬。顔のほてり・動悸などが出ることもあります。
  • 利尿薬(サイアザイド系) ─ 体の余分な水分とナトリウムを排出して、血圧を下げます。むくみにも有効。
  • β遮断薬 ─ 心拍数を抑え、心臓の負担を減らします。不整脈や心臓病のある方に使用。

🔶 複数の薬を組み合わせることも

血圧が高い方には、2種類以上の薬を併用することがよくあります。
これは、少ない量で効果を最大限にし、副作用を減らすための工夫です。

📋 副作用や注意点

  • ふらつき、めまい(血圧が下がりすぎた場合)
  • 咳(ACE阻害薬)
  • むくみ(Ca拮抗薬)
  • 血液検査でのカリウム値・腎機能のチェックが必要な薬もあります

🏥 通院・継続が大切

高血圧は「症状がない病気」です。自己判断で中断せず、定期的な診察・血液検査を受けて安全に治療を継続しましょう。

カルシウム拮抗薬(CCB)

ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)

ACE阻害薬(アンジオテンシン変換酵素阻害薬)

利尿薬

β遮断薬

α遮断薬

中枢性交感神経抑制薬

合剤

ARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬)

高血圧治療薬(ARB)の作用機序

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ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬)は、血管を収縮させる物質「アンジオテンシンII」が受容体に結合するのをブロックします。
これにより血管が拡張し、血圧が自然に下がる仕組みです。
腎臓の保護作用もあり、糖尿病性腎症の進行抑制にも用いられます。

🩺 0th CLINICは、こんな方におすすめです

  • 高血圧と初めて指摘され、どこを受診すればよいかわからない方
    → 病気と向き合う最初の一歩こそ、丁寧に対応することが重要です。当院では初診時の不安をしっかりと受け止め、丁寧にご説明いたします。
  • 他の病気(糖尿病や高コレステロールなど)も一緒に診てほしい方
    → 総合内科の医師が、複数の病気を一括で管理。検査・薬の重複を避けて、効率的に健康管理できます。
  • 必要があれば、信頼できる大きな病院に紹介してほしい方
    → 当院は大学病院や基幹病院との病診連携を行っており、必要に応じてスムーズな紹介が可能です。
  • 長年同じ薬を飲んでいるが、このままで良いか不安な方
    → 進歩する医学に合わせて治療方針も見直す時代です。処方薬の見直しや、最新治療の提案も行っています。
  • 最新の薬や治療方法について、専門家の話を聞きたい方
    → 医療情報が多すぎて混乱していませんか?エビデンスに基づいた情報を、わかりやすくお伝えします。
  • 食事・運動・睡眠など、生活習慣そのものを改善したい方
    → 生活習慣の改善は薬以上に重要な治療です。当院では継続的に寄り添いながら支援します。
  • 日本橋・中央区エリアで、信頼できるかかりつけ医を探している方
    「健康な時こそ医療とつながる」ことが、将来の大きな安心につながります。通いやすさも大切な要素です。

あなたの「ちょっと気になる」を、安心に変える。
0th CLINICは、生活と医療をつなぐ信頼の拠点でありたいと考えています。

🏥 プライマリケアに力を入れています

私たち0th CLINICでは、地域の「最初の相談窓口」としての役割を果たすため、プライマリケア(初期診療)に力を入れています。

受診のしやすさ・継続的なフォロー・専門医との連携・患者様一人ひとりに合わせた責任ある診療を、私たちは大切にしています。

💡 ACCCA原則を重視した医療

  • Access(アクセス):誰でも受診しやすい場所・時間で
  • Continuity(継続性):一人の患者様を、継続的にサポート
  • Comprehensiveness(包括性):多様な健康問題に幅広く対応
  • Coordination(協調性):必要に応じて専門医や病院と連携
  • Accountability(責任性):根拠ある判断と丁寧な説明で信頼に応える

👪 患者中心の医療を実践します

私たちは、症状や検査結果だけでなく、患者様ご自身の価値観や生活背景を尊重した診療を心がけています。
「この治療が自分に合っているのか?」「薬を減らしたいけどどうすればいい?」といったご相談も歓迎です。

💬 一人ひとりの人生に、医学を合わせる。
それが、私たちがめざすプライマリケアのかたちです。

こんな方はご相談ください

  • 動悸・胸の違和感・圧迫感
  • 息切れしやすい、階段で疲れやすい
  • めまいやふらつきが頻繁にある
  • 家族に心臓病や脳梗塞の既往がある
  • 糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症などがある(=動脈硬化リスクが高い)
  • 手足のむくみ、冷え
  • 健康診断で心電図異常、高血圧を指摘された

症状から探す

📚 高血圧症に関するエビデンスと信頼できる情報源

高血圧症は「サイレントキラー(静かな殺し屋)」とも呼ばれ、自覚症状が少ないまま、脳卒中・心筋梗塞・心不全・腎不全などの重大な合併症に進展することが知られています。

最新のガイドラインでは、早期からの生活習慣改善と、必要に応じた薬物治療の介入が推奨されています。

🔍 主なエビデンス(医学的根拠)

  • 高血圧治療ガイドライン(JSH 2019):収縮期130mmHg以上・拡張期80mmHg以上で生活指導、140/90mmHg以上で薬物治療検討
  • SPRINT試験:収縮期血圧120mmHg未満に厳格に管理した群で、心血管イベント・死亡リスクが大幅に減少(NEJM, 2015)
  • DASH食(Dietary Approaches to Stop Hypertension):野菜・果物・低脂肪乳製品を中心とした食事で、収縮期血圧を平均5〜6mmHg低下
  • 世界保健機関(WHO):世界で年間700万人以上が高血圧関連疾患で死亡していると報告(2023)

🌐 参考になる公的機関のリンク

🔎 当院では、ガイドラインに準拠した診療をベースに、生活習慣指導や必要に応じた薬物治療、エコー心電図血液検査などによる包括的な評価を行っています。

循環器疾患に関する公的機関リンク

🔷 日本国内の公的機関

🔷 海外の公的機関

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

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「循環器疾患は、多くが静かに進行します。
だからこそ、症状のないうちから予防と管理に取り組むことが重要です。
検査データや生活背景まで丁寧に確認し、“納得して続けられる医療”を心がけています。

0th CLINICの循環器内科では、高血圧・動脈硬化・不整脈などの疾患を中心に、忙しい現代人にも続けやすい医療設計を行っています。
未来の病気を防ぐ「未病医療」を、あなたの日常に無理なく取り入れていきましょう。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/外科病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士(心臓血管外科学)
日本病理学会認定 病理専門医/元外科専門医
総合診療・救急・心臓血管外科領域での診療経験10年以上

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