循環器内科|命のリズムを守る、医療の最前線

「心臓」と「血管」。この2つの器官が正常に働き、全身に血液が循環している――。
この何気ない状態こそが、私たちの「生きている」証です。

循環器内科とは、この「命のリズム」を守るために存在する、極めて重要な内科領域です。
心臓・血管・血液の流れ(循環)を専門に扱い、高血圧・動脈硬化・狭心症・心筋梗塞・心不全・不整脈など、命に直結する疾患の予防・診断・治療を行います。


血液が止まると、命も止まる。だから循環器は常に“緊急”である

人間の体は、1日に約10万回心臓が拍動し、全身の60兆個以上の細胞に酸素と栄養を届け、不要物を回収するという驚異的なサイクルで動いています。
この血液循環が滞れば、たった数分で脳や心臓の細胞は壊死し、命に関わる事態へと直結します。

だからこそ循環器内科は、予兆を見逃さず、兆候のうちに手を打つ「時間との勝負の医療」なのです。
一見すると軽い動悸やふらつき、健康診断での血圧上昇や心電図異常。
それらは、実は将来の心筋梗塞や脳梗塞の前触れかもしれません。


循環器内科の守備範囲は、心臓から足の血管、脳卒中の予防まで

循環器内科が診るのは、単に「心臓病」だけではありません。

カテゴリ主な疾患・状態
心臓狭心症、心筋梗塞、心不全、心筋症、弁膜症、不整脈
血管高血圧、動脈硬化、閉塞性動脈硬化症、静脈血栓症、下肢静脈瘤
生活習慣病高脂血症、糖尿病による血管障害、高尿酸血症
予防領域脳梗塞・心筋梗塞の予防、サイレント高血圧の発見、心房細動からの脳塞栓予防

つまり、循環器内科は、全身に張り巡らされた「血流のネットワーク」全体を管理する司令塔でもあるのです。


症状が出るころには、病気は進んでいる。だからこそ「未病医療」が要

心臓の病気や動脈硬化性疾患の多くは、症状が出にくいまま進行します。
高血圧や脂質異常症は「サイレントキラー」とも呼ばれ、自覚のないうちに血管が傷み、やがて脳卒中・心不全・腎不全へとつながるリスクを孕んでいます。

循環器医療の本質は、まさにこの**「沈黙の進行」をどう早期に捉え、介入するか。**

検査データの推移、わずかな症状の訴え、家族歴、生活背景――
これらの情報をもとに、目に見えない将来のリスクを数値化・可視化し、“予測医療”を実践することが、現代の循環器内科医の使命です。


循環器疾患は、「生活」と深くつながっている

食事、運動、喫煙、睡眠、ストレス。
これらすべてが心臓と血管の健康を左右します。
循環器内科では、薬を出すだけでは治療になりません。「日々の選択をどう変えるか」まで寄り添う医療が必要です。

さらに近年では、加齢や更年期に伴う血圧変動、女性特有の血管リスク(更年期高血圧・妊娠高血圧症候群後遺症)なども注目されており、ジェンダーに配慮したきめ細やかな循環器医療が求められています。

循環器内科で行う主な検査と治療

◆ 主な検査
心電図検査(安静・運動負荷・24時間ホルター)

心エコー検査(超音波で心臓の動きを確認)

血圧測定・血圧日内変動モニター

ABI検査(血管年齢・血流評価)

血液検査(脂質、心筋マーカー、BNPなど)

レントゲン検査(心臓や肺の状態)

◆ 主な治療
高血圧・高コレステロール血症の内服治療

狭心症・不整脈に対する専門治療・紹介連携

心不全・動脈硬化の進行予防

生活習慣の指導・栄養指導・禁煙支援

定期的な心臓チェックによる早期発見支援

こんな方はご相談ください

  • 動悸・胸の違和感・圧迫感
  • 息切れしやすい、階段で疲れやすい
  • めまいやふらつきが頻繁にある
  • 家族に心臓病や脳梗塞の既往がある
  • 糖尿病・脂質異常症・高尿酸血症などがある(=動脈硬化リスクが高い)
  • 手足のむくみ、冷え
  • 健康診断で心電図異常、高血圧を指摘された

症状から探す

0th CLINIC (ゼロスクリニック日本橋)のこだわり

✅ 1. 予防と早期発見に徹底して取り組みます

「症状が出てから」ではなく、「症状が出る前」の医療を重視。生活習慣病や軽度の不調の段階から動脈硬化や心疾患リスクを評価・管理します。健診異常やちょっとした不安でもお気軽にご相談ください。


✅ 2. 忙しい方のために、スマートで無駄のない診療設計

**昼休みや仕事帰りにも通える診療体制。**予約はLINEやWebから簡単に。必要な検査を効率よく行い、スピーディかつ精度の高い診療を提供します。


✅ 3. 経験豊富な医師による丁寧な診療

大学病院や心臓血管センターなどで経験を積んだ医師が、一人ひとりの背景(年齢・持病・生活環境)に合わせて治療方針をカスタマイズ。無理なく続けられる、現実的な治療計画を提案します。


✅ 4. 検査データを活用した“見える”医療

数値だけでなく、**心エコー画像や血管年齢データを患者さんと一緒に見ながら説明。**わかりやすさと納得感を大切にした診療を行います。


✅ 5. 美容・栄養・メンタルも含めた包括ケア

当院では、美容や内科・皮膚科など他科と連携したトータルヘルスサポートを提供しています。血管年齢を若く保つアンチエイジング、ホルモン治療・栄養療法・ストレスケアなど、多面的なアプローチが可能です。