超音波検査(エコー)

🔍 超音波検査(エコー検査)とは?

超音波検査(エコー)は、高周波の音波を利用して体内の臓器や構造をリアルタイムに画像化する安全・簡便な検査法です。
放射線を使わないため、妊娠中の方や繰り返しの検査が必要な方にも安心して受けていただけます

■ 主に観察できる臓器・部位

  • ✅ 腹部(肝臓・胆のう・腎臓・膵臓・脾臓)
  • ✅ 甲状腺や乳腺
  • ✅ 心臓(心エコー)
  • ✅ 血管(動脈硬化や静脈血栓など)
  • ✅ 子宮・卵巣・前立腺などの骨盤内臓器

■ こんな方におすすめです

  • ● お腹の痛み・違和感・張りがある方
  • ● 健康診断で肝機能異常や尿検査異常を指摘された方
  • ● 動脈硬化や高血圧のリスクが気になる方
  • ● 子宮や卵巣・前立腺などのチェックを希望される方
  • ● 定期的な乳がん・甲状腺がんのスクリーニングを希望する方

💡 超音波検査は、身体に負担をかけず、リアルタイムで内部の状態を確認できる有用な検査です。
早期発見・予防のためにも、定期的なチェックをおすすめします。

🔍 超音波検査の前後に気をつけていただきたいこと

超音波(エコー)検査の正確性を高めるため、以下の点にご注意ください。

■ 検査前の注意点(部位別)

検査部位 注意事項
腹部エコー(肝臓・胆のうなど) 検査前4〜6時間は絶食してください(胆のうが収縮してしまうため)。
膀胱・婦人科領域 尿をためた状態(尿意を我慢)で来院ください。
心臓・頸動脈など 食事制限は不要ですが、ゆったりした服装でお越しください。

■ 検査後の注意点

  • ✅ 特別な制限はなく、通常通りの生活に戻れます
  • ✅ ジェルは拭き取りますが、気になる場合は洗顔・シャワーをおすすめします。
  • ✅ 異常が見つかった場合、追加検査や再診のご案内をすることがあります。

■ 結果に影響する可能性がある要因

検査部位 影響する要因
腹部全般 胃の内容物・腸管ガスが画像を妨げる
膀胱・子宮・前立腺 尿量が不十分だと評価困難
心臓 体格・肋骨の角度で画像が見えづらいことも

💡 超音波検査は安全で体への負担が少ない検査です。
検査内容に応じて必要な準備が異なりますので、ご案内をよくご確認のうえご来院ください。

📡 エコー検査はどのようにして行いますか?(検査の流れ)

エコー検査(超音波検査)は、放射線を使用せずに臓器や血流の状態を可視化できる安全な画像検査です。
腹部、甲状腺、頸部、乳腺、下肢静脈など、様々な部位に対応しており、痛みもなく安心して受けられます

超音波検査(エコー)

① 受付・問診

診察や事前の予約内容に応じて、エコー検査の部位と目的が確認されます。必要に応じて着替えをご案内します。

超音波検査(エコー)

② 検査室へご案内

スタッフがご案内し、ベッドに仰向けまたは横向きで横になります。
必要部位にジェルを塗布して超音波プローブをあてます。

超音波検査(エコー)

③ 検査実施(5〜15分程度)

プローブを滑らせながら臓器の形や動き、血流の状態を確認します。
痛みはなく、声かけしながら進めます。

超音波検査(エコー)

④ 結果説明・診察へ

検査後は、画像をもとに医師が結果を説明します。必要に応じて追加検査や治療方針のご相談となります。

💡 エコー検査は被ばくのない安全な検査です。食事制限が必要な部位(腹部など)の場合は、事前にご案内いたします。

📡 エコー検査でわかること

エコー検査(超音波検査)は、高周波の音波を使って体内の臓器や組織の様子を画像化する検査です。
放射線を使わないため、妊娠中の方や繰り返しの検査にも安全です。

■ 主にわかること(部位別)

  • 腹部エコー:肝臓・胆のう・腎臓・膵臓・脾臓の大きさや腫瘍、結石、脂肪肝の有無など
  • 甲状腺エコー:腫瘤(しこり)や炎症、バセドウ病・橋本病などの評価
  • 乳腺エコー:しこり・のう胞・乳がんのスクリーニングや精査
  • 頸動脈エコー:動脈硬化の進行具合やプラーク、血流の変化
  • 下肢静脈エコー:深部静脈血栓症(DVT)や静脈瘤の確認
  • 心臓エコー:心筋や弁の動き、心膜液の有無(循環器専門で実施)

■ エコー検査が適している症状例

  • お腹の張り・右上腹部の痛み・食後の不快感
  • 健康診断で肝機能異常を指摘された
  • しこりを触れる・乳房や首に違和感がある
  • 脚のむくみ・腫れ・赤みがある
  • 脳梗塞・心筋梗塞のリスクを評価したい

💡 超音波検査は痛みがなく、検査時間も10~20分程度です。
部位によっては絶食などの事前準備が必要な場合がありますので、予約時にご確認ください。

💡 よくあるご質問(エコー検査編)

Q. エコー検査に痛みはありますか?

いいえ、痛みはありません
プローブを体にあてて観察するだけの検査で、針や放射線も使わず、身体への負担が少ない検査です。

Q. 食事制限はありますか?

部位によります。
腹部エコー(肝臓・胆のうなど)の場合は、検査6時間前からの絶食が必要になることがあります。
甲状腺や下肢静脈などその他の部位では、特に制限はありません。

Q. 検査時間はどれくらいかかりますか?

通常は10~20分程度です。
検査部位や目的によって多少前後しますが、短時間で終了します。

Q. 妊娠中でもエコー検査はできますか?

はい、放射線を使わない安全な検査ですので、妊娠中の方でも安心して受けていただけます。
不安がある場合は、医師やスタッフにご相談ください。

Q. どんな服装で行けばいいですか?

基本的には普段着で問題ありません
腹部や下肢などの検査では検査着に着替えていただくことがありますが、当院で準備しておりますのでご安心ください。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

超音波検査(エコー)
エコー検査(超音波検査)は、身体の“中の状態”をリアルタイムで映し出す、非常に重要な画像診断手段です。
放射線を使わない安全な検査で、痛みもなく、多くの臓器・組織の評価が可能です。
気になる症状がある方は、早期発見のためにもお気軽にご相談ください。」

私たちは、臨床と病理の両面から患者様の状態を捉えることを大切にしています。
エコー検査は見逃されやすい疾患の早期発見に有用であり、特に腹部・乳腺・甲状腺・血管など多くの領域で活用されています。
不安や疑問をそのままにせず、一緒に状態を“見える化”していきましょう。

監修:黒田揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急診療歴10年以上

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