二次性高血圧チェック|“見逃さない赤旗”と最短評価フロー
二次性高血圧チェック|“赤旗サイン”を逃さず、最短で原因を特定
3剤以上でも下がらない、若年発症、急に悪化、むくみや動悸・発作性頭痛…
0th CLINICは当日できる検査と連携精査を組み合わせ、原因を絞り込みます。
このページの役割(カニバラ回避)
本ページは“二次性高血圧の疑い判定と初期評価のハブ”です。
個別疾患の詳しい解説・治療は、それぞれの専用ページ(順次公開)に集約し、1URL=1主題を徹底します。
“これは要注意” 二次性を疑う 赤旗サイン
- 若年発症(<30歳)または高齢での急激な発症/悪化(>55歳)
- 治療抵抗性(3剤以上〈利尿薬含む〉でも不十分)/急速な悪化
- 低カリウム血症、夜間/早朝のこむら返り・多尿(原発性アルドステロン症を示唆)
- 腎機能悪化、蛋白尿・血尿、ACE/ARB開始後Cr上昇(腎血管性示唆)
- 発作性頭痛・動悸・多汗・顔面蒼白(褐色細胞腫/パラガングリオーマを示唆)
- 中心性肥満・満月様顔貌・皮膚線状(クッシング症候群)
- 強い日中の眠気・いびき・無呼吸(睡眠時無呼吸症候群)
- 薬剤性:NSAIDs、ステロイド、経口避妊薬、充血除去薬、サプリ/甘草、エリスロポエチン など
- 上肢と下肢の血圧差・遅い大腿脈(大動脈縮窄症)
最短で原因を絞る初期評価フロー
- 問診・診察:発症時期、家族歴、薬/サプリ、睡眠、嗜好、体型、血圧測定(両腕)
- 当日検査:血液(Cr/eGFR, Na/K, TSH 等)、尿検査(蛋白・潜血)、心電図
- 家庭血圧/ABPM:外来/白衣/仮面の判定(家庭BPの指導はこちら)
- 画像・連携検査:腎エコー、必要に応じて腎動脈CT/MRA、睡眠検査(SAS)
- 原因別の追加検査(下段「原因別チェック」参照)→ 方針決定
※ レニン・アルドステロン等は条件により解釈が変わります。薬剤調整は医師の指示のもと行います。
原因別チェック(要点早見)
疑い | ヒント/所見 | 初期検査 | 次の一手 |
---|---|---|---|
原発性アルドステロン症 | 低K、耐糖能異常、夜間頻尿、治療抵抗性 | K/Cr、ARR(レニン/アルド比) | 確定検査(負荷試験)→ 造影CT・副腎静脈サンプリングを連携 |
腎血管性高血圧 | Cr上昇、片側腎萎縮、腎血管雑音、ACE/ARBでCr↑ | 腎エコー、レノグラム、CT/MRA | 血行再建の適否を専門連携で評価 |
腎実質性 | 蛋白尿/血尿、eGFR低下、むくみ | 尿検査、eGFR、腎エコー | 腎臓内科と連携、食塩・蛋白管理 |
睡眠時無呼吸(SAS) | いびき、無呼吸、日中傾眠、肥満/頸囲大 | 簡易睡眠検査(在宅) | 確定検査(PSG)・CPAP導入を連携 |
褐色細胞腫/パラガングリオーマ | 発作性頭痛・動悸・多汗、体重減少 | 血漿/尿メタネフリン | 腹部CT/MRI→専門転紹介 |
クッシング症候群 | 満月様顔貌、皮膚線状、高血糖、骨粗鬆 | 1mgデキサ抑制、深夜唾液コルチゾール | 内分泌連携(精査・治療) |
甲状腺機能異常 | 頻脈/徐脈、体重変動、冷え/暑がり | TSH, FT4(±FT3) | 内分泌連携・原因別治療 |
薬剤性 | NSAIDs/ステロイド/エリスロポエチン/甘草/交感神経刺激薬 等 | 内服・サプリ確認、必要時中止/代替 | 主治医と協議し安全に調整 |
当日できること/連携できること
安全のために
- 降圧薬・利尿薬・抗不整脈薬・ステロイド等の自己中断はNGです。調整は医師の指示で行います。
- ARRや内分泌検査は採血条件で結果が変わります。事前指示に従ってください。
- 胸痛・神経症状・高度高血圧(例:収縮期≥180/拡張期≥120)などは救急受診を検討します。
よくある質問
- Q. どのくらいで原因が絞れますか?
- A. 多くは1〜2回の受診で方向性が見えます。専門精査が必要な場合は連携で迅速に手配します。
- Q. 家庭血圧は何回測れば?
- A. 朝晩1分間隔で2回×7日間の平均が目安です(測り方)。
- Q. 薬の副作用がつらい時は?
- A. 自己中断は避け、薬剤変更・用量/時間帯調整・併用で改善できることがあります。ご相談ください。
持ち物:健診結果、常用薬リスト、家庭血圧の記録(あれば)
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👨⚕️ 医師からのコメント・監修

「循環器疾患は、多くが静かに進行します。
だからこそ、症状のないうちから予防と管理に取り組むことが重要です。
検査データや生活背景まで丁寧に確認し、“納得して続けられる医療”を心がけています。」
0th CLINICの循環器内科では、高血圧・動脈硬化・不整脈などの疾患を中心に、忙しい現代人にも続けやすい医療設計を行っています。
未来の病気を防ぐ「未病医療」を、あなたの日常に無理なく取り入れていきましょう。
監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/外科病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士(心臓血管外科学)
日本病理学会認定 病理専門医/元外科専門医
総合診療・救急・心臓血管外科領域での診療経験10年以上
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士(心臓血管外科学)
日本病理学会認定 病理専門医/元外科専門医
総合診療・救急・心臓血管外科領域での診療経験10年以上
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