白衣高血圧・仮面高血圧|“家庭血圧で見抜く”診断フローと次の一手

白衣高血圧・仮面高血圧|“家庭血圧で見抜く”診断フローと次の一手|日本橋の循環器内科 0th CLINIC

白衣高血圧・仮面高血圧|“家庭血圧で見抜く”診断フローと次の一手

医療機関で高いのに自宅で正常(白衣高血圧)、医療機関は正常なのに自宅で高い(仮面高血圧)。
放置すると仮面高血圧は合併症リスクが高いことが知られています。0th CLINICは家庭血圧×ABPM(24時間血圧)で最短ルートの評価を行います。

用語の整理

白衣高血圧(White-coat HT)

外来/病院では高いが、自宅(家庭血圧)では基準内。
長期リスクは真の高血圧より低いが、将来の高血圧移行に注意。

仮面高血圧(Masked HT)

外来では正常でも自宅/勤務中に高い。
心血管イベントや臓器障害リスクが上昇しやすく、早めの対応が必要。

判定の目安(家庭血圧/外来/夜間)

測定 正常域の目安 高血圧の目安
家庭血圧(朝/晩の平均) おおむね <135/85 mmHg おおむね ≥135/85 mmHg
外来血圧(診察室) <140/90 mmHg ≥140/90 mmHg
夜間(就寝中) <120/70 mmHg 程度 ≥120/70 mmHg 程度(夜間高血圧)

※ 年齢や合併症、服薬の有無で目標は変わります。詳細は主治医とご相談ください。

“最短ルート”診断フロー

  1. 家庭血圧を1週間(朝晩1分間隔で2回ずつ→平均)。正しい測り方血圧日誌(PDF)
  2. 結果をもって受診:外来血圧・問診(生活/服薬/勤務中のストレス/睡眠)
  3. 仮面が疑わしい場合:ABPM(24時間血圧)を連携手配
  4. 合併症・二次性のスクリーニング(腎/電解質/ECG/睡眠時無呼吸など適宜)
  5. 総合判断:生活介入±薬物治療/目標設定/フォロー間隔決定

白衣高血圧と言われたら

  • 家庭血圧の継続測定(週1–2回のモニタ)
  • 生活介入(減塩・体重・運動・飲酒・睡眠)
  • リスクが高い場合は治療検討(年齢/合併症/臓器障害)

仮面高血圧が疑われる場合

  • ABPMまたは勤務中/夜間の家庭血圧で裏取り
  • 治療を先延ばしにしない(合併症リスク↑)
  • 背景要因:喫煙・交代勤務・睡眠不足・睡眠時無呼吸なども評価

よくある質問

Q. 仕事中だけ高いのですが、治療は必要?
A. 仮面高血圧の可能性があります。ABPMや勤務中の家庭血圧で確認し、必要なら治療します。
Q. 家庭血圧は朝晩どれくらいの期間測ればいい?
A. まず1週間。起床後・就寝前に1分間隔で2回ずつ測り、平均を記録してください。
Q. 降圧薬を飲み始めた後も家庭血圧は必要?
A. 必要です。治療効果の判定と副作用(立ちくらみ等)の把握に役立ちます。
Q. 病院だと緊張してしまいます。
A. 積極的に家庭血圧を活用します。来院時は数分の安静で測定誤差を減らします。

当日できること

  • 家庭血圧の読み解き/診察
  • ECG・採血(腎/Na/K/脂質)・尿検査(蛋白/アルブミン)
  • ABPMなど連携検査の手配(最短当日〜数日)
LINEで24時間予約
持ち物:血圧手帳/アプリ、健診結果、常用薬リスト
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👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

白衣高血圧・仮面高血圧|“家庭血圧で見抜く”診断フローと次の一手
「循環器疾患は、多くが静かに進行します。
だからこそ、症状のないうちから予防と管理に取り組むことが重要です。
検査データや生活背景まで丁寧に確認し、“納得して続けられる医療”を心がけています。

0th CLINICの循環器内科では、高血圧・動脈硬化・不整脈などの疾患を中心に、忙しい現代人にも続けやすい医療設計を行っています。
未来の病気を防ぐ「未病医療」を、あなたの日常に無理なく取り入れていきましょう。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/外科病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士(心臓血管外科学)
日本病理学会認定 病理専門医/元外科専門医
総合診療・救急・心臓血管外科領域での診療経験10年以上

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