高血圧|塩分・体重・睡眠・アルコールの見直し(DASH簡略版)
高血圧|塩分・体重・睡眠・アルコールの見直し(DASH簡略版)
薬を始める前に・薬と併用して。“生活の4本柱”を整えると血圧は下がります。
0th CLINICは家庭血圧の読み解きと当日できる検査で、最短ルートをご提案します。
到達目標(まずはここを目指す)
塩分
1日 6g未満(まずは −2g/日 を最初の目標に)
体重
5〜10%の減量(半年目安)/BMI<25を目標
睡眠
7〜8時間を安定化。いびき/無呼吸は早めに評価
アルコール
純アルコール10〜20g/日を上限の目安(個人差あり)
※ 持病・内服・妊娠などで目標は変わります。医師とご相談ください。
減塩|“日本人の実量” 目安表(院内換算・編集可)
よく食べる食品の食塩相当量の目安です(メーカー・量で大きく変わるため参考値としてお使いください)。
食品・調味 | 量の目安 | 食塩相当量(g) | 置き換え/工夫 |
---|---|---|---|
しょうゆ | 大さじ1(15ml) | 約2〜3 | 減塩しょうゆ・かけず“つける” |
みそ | 大さじ1(18g) | 約1.5〜2 | だしを濃く・具を増やす |
食パン | 6枚切り1枚 | 約0.6〜0.9 | 無塩バター/ジャムに |
ハム | 2枚(40g) | 約1.0〜1.5 | 減塩タイプ・回数を減らす |
漬物 | 50g | 約1.5〜2.0 | 小皿に盛る・回数調整 |
ラーメン | 1杯(スープ含) | 約5〜7 | 汁は残す・薄味店を選ぶ |
カレー/丼 | 1食 | 約2〜3 | 具だくさん・副菜を低塩に |
- “−2g/日”でも有意な降圧効果が期待できます(最初の目標に)。
- 外食は汁物の量・ドレッシング別添だけでも大きく変わります。
DASH食(簡略版):皿の中をこう分ける
皿1枚を野菜/果物=1/2、たんぱく質=1/4、穀物=1/4に。乳製品は低脂肪を追加、ナッツ/豆類は週に数回。
推奨のポイント
- 野菜/果物は1日 5サービングを目標(例:小鉢+サラダ+果物)
- 主食は全粒粉/雑穀を選択
- 低脂肪乳製品を毎日
- 加工肉/スナック/菓子は回数を減らす
1日メニュー例
- 朝:オートミール+プレーンヨーグルト+果物、小鉢野菜
- 昼:雑穀ごはん・焼き魚・具だくさん味噌汁(薄め)・サラダ
- 夜:鶏むね/豆腐の主菜、温野菜、全粒粉パン/少量ごはん
- 間食:素焼きナッツ/カカオ高めチョコ少量
体重|“現実的に落とす”コツ
- 1日の摂取 −300〜500kcal(主食半分+油を控える など)
- 歩行/軽運動 30分×週5(通勤・階段・散歩でOK)
- 夜遅い食事/お酒+つまみのセット習慣を見直す
※ 糖尿病・腎疾患・心疾患治療中は、栄養/運動の制限が変わる場合があります。
睡眠|7〜8hを安定化、いびき/無呼吸は要チェック
- 就寝90分前に入浴(ぬるめ)で深部体温を下げやすく
- 就床・起床時間を週末も大きくズラさない
- いびき・日中の眠気があれば睡眠時無呼吸の評価を
評価が必要なら、当院から検査連携をご案内します。
アルコール|“純アルコール量”の換算(目安)
種類 | 量の目安 | 純アルコール(g) | メモ |
---|---|---|---|
ビール 5% | 350ml | 約14 | ロング缶(500ml)は約20 |
ワイン 12% | 120ml | 約12 | グラス1杯目安 |
日本酒 15% | 180ml(1合) | 約20 | 週の休肝日も設定 |
焼酎 25% | 60ml | 約12 | 水割り/お湯割りで薄く |
ウイスキー 40% | 30ml | 約10 | ソーダ割りで量を調整 |
“毎日飲む”より少量+休肝日が血圧には有利です。
当日できること/次の一手
- 家庭血圧の正しい測定→結果をLINEで共有
- 診察・血液検査(腎/Na/K/脂質)・心電図(当日)
- 睡眠時無呼吸など二次性の評価は連携検査を手配
よくある質問
- Q. 減塩はどれくらいで血圧に効きますか?
- A. 早ければ数日〜数週間で変化が出ます。家庭血圧で確認しましょう。
- Q. 外食が多いのですが、最初の一手は?
- A. 汁物の量を減らす/ドレッシング別添から。ここだけでも“−2g/日”が狙えます。
- Q. お酒をやめずに下げられますか?
- A. 量と頻度の見直しで改善します。休肝日を作り、就寝前の飲酒は避けましょう。
- Q. 体重が落ちません…
- A. 最初は飲料・お菓子・油の見直しから。歩数・就寝時間の固定も効果的です。
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👨⚕️ 医師からのコメント・監修

「循環器疾患は、多くが静かに進行します。
だからこそ、症状のないうちから予防と管理に取り組むことが重要です。
検査データや生活背景まで丁寧に確認し、“納得して続けられる医療”を心がけています。」
0th CLINICの循環器内科では、高血圧・動脈硬化・不整脈などの疾患を中心に、忙しい現代人にも続けやすい医療設計を行っています。
未来の病気を防ぐ「未病医療」を、あなたの日常に無理なく取り入れていきましょう。
監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/外科病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士(心臓血管外科学)
日本病理学会認定 病理専門医/元外科専門医
総合診療・救急・心臓血管外科領域での診療経験10年以上
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士(心臓血管外科学)
日本病理学会認定 病理専門医/元外科専門医
総合診療・救急・心臓血管外科領域での診療経験10年以上
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