コラム
液体窒素の保険適用と料金の考え方
液体窒素は保険適用?料金はどう決まる?
結論(80–120字):液体窒素による凍結は、多くの皮膚良性疾患で保険適用。料金は病変の数・大きさ・部位、初再診の有無などで決まります。
保険適用の基本
- 対象疾患の一例:尋常性疣贅(ウイルス性いぼ)、日光角化症、脂漏性角化症の一部、尖圭コンジローマ など(診察で適応を判断)
- 自由診療になりやすい例:単なる整容目的の小隆起や、悪性が否定できないのに凍結のみ希望されるケース など(まずは診察で最適ルートをご提案)
- 自己負担割合:年齢・所得等により異なります(一般的には3割負担。小児や高齢・高額療養費制度の対象は変動)
治療の総論は 液体窒素治療(冷凍凝固) をご覧ください。
料金の決まり方(仕組み)
- 診察(初・再診):初診か再診かで点数が異なります。
- 処置の区分:凍結の対象数・大きさ・部位に応じて医療保険上の区分が決まります。
- 加算の有無:衛生材料・処置後の保護・薬剤処方などで加算が付く場合があります。
※当日の病変の状態(角質の厚さ・数・分布)により、最適な区分を選択します。
よくあるケース(会計の考え方)
- 小さないぼが数個:外来で短時間処置。回数は2〜6回が目安。
- 足底の厚いいぼ:角質削りを併用して効率化。回数はやや多めに。
- 尖圭コンジローマ:複数回の反復+経過観察。再発予防を見越した計画。
- 日光角化症:凍結後に病理評価や切除を検討する場合あり。
治療が長引く場合の「次の一手」は /nitrogen の「治らない時の次の一手」をご参照ください。
注意点とQ&A(要点)
- Q. 1回で終わりますか?
- A. いぼは多くの場合複数回。日光角化症は1〜数回で落ち着く例もあります。
- Q. 色素沈着が心配です。
- A. 一時的に生じることがあります。紫外線対策・摩擦回避で軽快します(詳しくは /nitrogen のセルフケアへ)。
- Q. 保険の対象外は?
- A. 整容のみを目的とする処置などは対象外となる場合があります。診察で最適な選択肢をご提案します。
保険適用の可否・おおよその費用感は、診察時に詳しくご説明します。
関連ページ
まずは診察予約から(保険適用の可否と費用感をご説明)
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