肥厚性瘢痕・ケロイド|胸背部など部位別の方針と注射・テーピング・照射の適応
肥厚性瘢痕・ケロイド|部位別の方針と再発させない設計
胸背部・肩・顎下・耳介周囲など、張力がかかりやすい部位に生じやすいのが肥厚性瘢痕・ケロイド。
0th CLINICは部位・状態・生活動作から原因を整理し、局所注射・テーピング/圧迫・光/冷却・必要時の術後照射連携まで、再発予防を見据えて組み立てます。
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肥厚性瘢痕とケロイドの違い
- 肥厚性瘢痕:創部に一致して盛り上がる。時間とともに落ち着くことも。
- ケロイド:創部を越えて広がる傾向。かゆみ・痛み・赤みが強いことが多い。
共通して、機械的刺激(張力・摩擦)や炎症が長引くことが増悪因子。胸背部のニキビ後は特に注意が必要です。
部位別の方針(胸背部・肩・顎下・耳周り など)
胸背部
張力が大きく再発しやすい。炎症(新たなニキビ)の鎮静化を同時に行い、テーピング/圧迫を長期的に。局所注射を定期で調整。
肩・上腕
衣類との摩擦対策と運動時の張力管理が鍵。注射+テーピング、必要に応じて光/冷却を併用。
顎下・フェイスライン
マスク/ひげ剃りの刺激を減らす。薄め小量の注射で質感を崩さず改善を狙う。
耳介・ピアス孔周囲
圧迫ピアス等で持続圧迫を検討。サイズ・硬さにより注射間隔を短縮。
※部位により切除+術後照射(専門機関連携)が再発率低減に有効なケースも。適応は診察で判断します。
治療の選択肢と適応(組み合わせが基本)
- 局所注射:主にステロイド主体で硬さ/赤み/かゆみを低減。状態により濃度と間隔を調整し、過量投与による皮膚萎縮を避ける運用。
- テーピング/圧迫:張力を減らし再発予防。耳介や胸背部では長期的な継続が効果的。
- 光・血管ターゲット:赤み/血流優位の結節ではIPL等で補助。総合外来で個別最適化。
- 冷凍凝固(液体窒素):小結節の縮小や前処置として併用を検討。液体窒素治療へ。
- 切除+術後照射:大きい/反復増悪例。専門機関での術後照射をセットで再発率低減を狙う(適応を厳密に選定)。
※ニキビが活動期の場合はまず炎症コントロールを優先(内服・外用・生活指導)。
通院スケジュールの例(状態に応じて調整)
- 初診:部位・サイズ・硬さ・痛痒感・生活動作を評価。写真を保存。
- 0–2か月:注射を低濃度・少量から開始。テーピング/圧迫を毎日。
- 1–3か月:赤みが強ければ光治療を補助的に。小結節は冷凍凝固を併用検討。
- 3–6か月:ボリューム・硬さの推移で投与間隔を延長/終了。再発予防のセルフケアを確認。
- 難治・巨大例:切除+術後照射(連携)の適応を相談。
生活とセルフケアの要点
- 新しいニキビを作らない:睡眠・スキンケア・汗/摩擦対策。
- 張力を減らす:胸背部は姿勢・運動時のストレッチ、衣類の生地/サイズ選び。
- 紫外線と摩擦を避ける:色調悪化・増悪の予防。
- 指で押す/こする癖をやめる:刺激は増悪因子。
よくある質問
注射は何回くらい必要?痛みは?
サイズ・硬さ・赤みで回数が変わります。まずは低濃度・少量から開始し、反応を見て調整。表面麻酔や冷却で痛みを軽減します。
切除で“完全になくす”のは可能?
切除単独は再発しやすく、術後照射をセットで行うと再発率低減が期待できます。適応は診察で判断します。
赤みが強い。光治療は効く?
血管優位の赤みにはIPL等が補助的に有効なことがあります。注射やテーピングと組み合わせて設計します。
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※効果・回数・ダウンタイムには個人差があります。ニキビが活動期の場合は炎症の鎮静化を優先します。詳細は診察時にご相談ください。
“張力を減らす”設計で、再発をできるだけ防ぎます。
初診カウンセリング(予約制)|日本橋駅すぐ
👨⚕️ 医師からのコメント・監修
「ニキビ痕の治療は、見た目の改善だけでなく、自己肯定感や生活の質の向上にも直結する重要な医療のひとつです。
凹凸・赤み・色素沈着など、多様な痕に対して、根拠あるアプローチと丁寧な経過フォローを大切にしています。」
0th CLINICでは、瘢痕のタイプや肌質に合わせて、レーザー、ニードリング、薬剤治療などを適切に組み合わせ、オーダーメイドで改善プランをご提案しています。 初めての方にもわかりやすい説明を心がけ、納得いただいたうえで治療を進めていきます。
監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医
ニキビ・ニキビ痕の診療経験多数/再発予防と治療ガイドラインに基づいた処方設計を実施
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医
ニキビ・ニキビ痕の診療経験多数/再発予防と治療ガイドラインに基づいた処方設計を実施
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