ニキビ跡|種類別の最適解と治療設計
ニキビ跡|種類別の最適解と治療設計
ニキビ跡は「赤み(PIE)」「色素沈着(PIH)」「萎縮性(Icepick/Rolling/Boxcar)」「肥厚性・ケロイド」で対策が変わります。
0th CLINICは、タイプ判別→優先順位づけ→複合治療(サブシジョン・マイクロニードリングRF・フラクショナル・TCA CROSS・血管/色素デバイス・浅層充填など)を、“効く順番”でご提案します。
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アクセス
東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)
医院情報(皮膚科)
- 名称
- 医療法人社団悠鳳会 0th CLINIC(ゼロスクリニック)/0th CLINIC 日本橋
- 所在地
- 東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(地図)
- 電話
- 03-6281-9280(FAX:03-6281-9281)
- メール
- info@0thclinic.com
- 診療時間
- 月火金 9:00〜20:00 水木 9:00-17:00 土 8:00-14:00
- 医療機関コード
- 13-1-0239699
まずはタイプを判別
写真や触診の所見(凹みの縁・伸展で浅くなるか等)からタイプを見極めます。該当するカードの画像枠をタップ/クリックしてください。
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赤み(PIE)|血管優位
炎症後の毛細血管拡張が主体。血管系デバイスや炎症コントロールを優先。
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色素沈着(PIH)|茶〜灰色
メラニン残存が中心。低出力レーザー+外用・遮光で少しずつ薄く。
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萎縮性:ローリングにサブシジョン
癒着を剥離し、凹みの牽引を解除。浅層充填やMNRFを併用することも。
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萎縮性:ボックスカーにフラクショナル
縁がはっきりした凹みは格子状アブレーションで辺縁をなだらかに。
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萎縮性:MNRF(ポテンツァ等)
微細針×RFで真皮リモデリング。質感や細かな凹凸の底上げに有用。
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Icepick:TCA CROSS
極小の深い穴へ高濃度TCAを点置。ピンポイントで段差を持ち上げる。
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肥厚性/ケロイド|胸背部など
盛り上がり・かゆみを伴うことも。注射・圧迫・照射等を組み合わせます。
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タイプの見分け方(写真/図解)
縁の形・伸展で浅くなるか等の判定ポイントを写真で確認。
治療マトリクス(タイプ別の最短ルート)
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PIE(赤み)
炎症後の血管優位。まずは赤みを減らして肌印象を整える。
炎症対策 遮光 -
PIH(色素)
メラニン残存が中心。低出力で“少しずつ薄く”。
外用・内服 遮光 -
Icepick
極小で深い“ピンホール”。点で段差を持ち上げる。
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Rolling
癒着の牽引で“ゆるい谷”。まずは癒着を断つ。
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Boxcar
縁がはっきり。面で“ならす”。
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肥厚性/ケロイド
盛り上がり・かゆみ。再発コントロールも含めて設計。
テーピング 外用
※実際の機器・出力・回数は肌質・瘢痕深度・生活スケジュールにより調整します。
ニキビ痕の治療法とその特徴
ニキビ痕治療は多岐にわたり、瘢痕の種類や状態に応じて、適切な治療法を選択する必要があります。以下の表は、主な治療法とその特長をまとめたものです。
🔍 各治療法の詳しい解説
-
✅ レーザー治療: フラクショナルレーザーやピコレーザーなどを用い、皮膚の再構築や赤みの軽減、色素沈着の改善を図ります。
▶ レーザー治療について詳しく見る -
✅ マイクロニードリング(RF含む): 細かい針で微細な傷を作り、コラーゲンの生成を促します。ポテンツァなどはRFを併用し、より深部に作用します。
▶ ポテンツァ(RFニードリング)の詳細 -
✅ ケミカルピーリング: グリコール酸やサリチル酸などを用いて、古い角質を取り除き、ターンオーバーを促進。ニキビ跡の色素沈着やざらつきの改善に有効です。
▶ ケミカルピーリングの詳細 -
✅ 注入治療(ヒアルロン酸/PRPなど): 凹みが深い場合に、ヒアルロン酸を充填したり、PRPで自己治癒力を活性化する再生治療が有効です。
▶ 注入治療のご案内(ヒアルロン酸/PRP) -
✅ サブシジョン・外用薬: 瘢痕部の癒着を物理的に剥がすサブシジョンや、美白・抗炎症効果のある外用薬(ハイドロキノン、トレチノインなど)を併用します。
▶ サブシジョンについて詳しく
💊 内服薬・外用薬による治療
ニキビ痕の改善には、内服薬や外用薬による薬物治療も重要です。赤みや色素沈着、ざらつきの軽減、皮脂分泌の抑制など、症状に合わせた処方を行います。
📌 主な内服薬
- イソトレチノイン: 皮脂腺を縮小し、角化異常と炎症を抑制。重症ニキビ・瘢痕予防に有効。
- トラネキサム酸: メラニン産生を抑え、色素沈着の改善に使用。
- ビタミンC・E: 抗酸化作用で色素沈着や肌の修復をサポート。
- 漢方薬(十味敗毒湯・桂枝茯苓丸など): 体質に合わせて選択される自然薬。慢性炎症や肌質改善に用いられることも。
📌 主な外用薬
- トレチノイン: ターンオーバー促進・コラーゲン生成を促し、凹みや色素沈着の改善に。
- アダパレン(ディフェリン): 非刺激性のビタミンA誘導体。赤み改善やニキビ予防に。
- ベピオ(過酸化ベンゾイル): 殺菌・角質除去作用により、再発防止や肌のざらつきに有効。
- ベピオウォッシュ(過酸化ベンゾイル): 殺菌・角質除去作用により、再発防止や肌のざらつきに有効。
- ハイドロキノン: メラニン産生を抑える代表的な美白成分。色素沈着の改善に。
- ナイアシンアミド: 皮脂抑制・赤み軽減・美白などマルチな効果を持つビタミンB3誘導体。
- アゼライン酸: 欧米で標準治療として用いられ、色素・炎症の両方に効果。
医師の診察のうえ、肌状態や目標に合わせてこれらの薬剤を組み合わせて使用します。
内服薬と外用薬の併用により、ニキビ痕の多面的な改善が可能となります。
👉 詳しくは当院の皮膚科ページをご覧ください:
▶ 皮膚科トップページへ
💡 コンビネーション治療の重要性
多くの患者さんでは、ニキビ痕が複数の形態(凹み・赤み・色素沈着など)で混在しており、単一治療では限界があります。
複数の治療法を組み合わせることで相乗効果が得られ、短期間での改善や満足度の向上につながります。
当院では、肌状態を丁寧に診断し、症状・ご希望に応じたオーダーメイド混合治療をご提案しています。
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※効果・回数・ダウンタイムには個人差があります。炎症性ニキビが活動期の場合、まずは活動性の沈静化を優先します。ご不安やご希望は診察時にご相談ください。
まずはタイプ判別から。医師が最短ルートをご提案します。
初診カウンセリング(予約制)|日本橋駅すぐ
🕰️ ニキビ跡治療の歴史と進化
ニキビ跡(瘢痕)治療の歴史は古く、20世紀後半にはクロスTCA(強酸局所塗布)やサブシジョンといった物理的手法が登場しました。 しかし、その後数十年間にわたって目立った技術革新は限定的でした。
最近になってようやく、マイクロニードルRF(高周波)や再生医療系(PRP、エクソソームなど)が登場し、 コラーゲンの再構築や創傷治癒プロセスを利用した治療の進化が加速し始めています。 また、肌の水分環境を整えるスキンブースター(ヒアルロン酸+成長因子)も、凹凸の浅化に役立つとして注目されています。
このように、これまで「時間とともにしか改善しない」とされてきたニキビ跡に対して、分子生物学・皮膚工学の進歩が新しい治療の道を開きつつあります。 今後はより低侵襲で効果的かつ安全な複合治療が主流になると考えられています。
🔬 科学的根拠・外部リンク
-
Microneedling in Atrophic Acne Scars: A Systematic Review(NIH/NLM)
→ マイクロニードリングの有効性と安全性に関する総説(2020) -
Radiofrequency Microneedling for Acne Scars: Clinical Evidence(PubMed)
→ RFニードリングによるコラーゲン再構築の臨床証拠 -
Role of PRP in Acne Scarring: Evidence Review(NIH)
→ PRPによる瘢痕改善の科学的根拠(2022) -
日本皮膚科学会誌:ニキビ痕治療の皮膚科学的考察
→ 国内学会誌による解説と研究 -
資生堂:ニキビと肌構造の研究
→ 大手化粧品企業による炎症と痕に関する基礎研究 -
ロート製薬:皮膚再生とニキビ研究
→ 大企業による皮膚科学・成分研究
🌍 国際的な公的機関・学会リンク
-
American Academy of Dermatology(AAD)
→ アメリカ皮膚科学会。皮膚疾患と治療の最新情報を提供。 -
European Academy of Dermatology and Venereology(EADV)
→ ヨーロッパ皮膚科学会。欧州全体のガイドライン・研究を網羅。 -
日本皮膚科学会(JDA)
→ 日本の皮膚科専門医による指針と学会活動。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修
「ニキビ痕の治療は、見た目の改善だけでなく、自己肯定感や生活の質の向上にも直結する重要な医療のひとつです。
凹凸・赤み・色素沈着など、多様な痕に対して、根拠あるアプローチと丁寧な経過フォローを大切にしています。」
0th CLINICでは、瘢痕のタイプや肌質に合わせて、レーザー、ニードリング、薬剤治療などを適切に組み合わせ、オーダーメイドで改善プランをご提案しています。 初めての方にもわかりやすい説明を心がけ、納得いただいたうえで治療を進めていきます。
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医
ニキビ・ニキビ痕の診療経験多数/再発予防と治療ガイドラインに基づいた処方設計を実施
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