TCA CROSS(アイスピック/狭いボックスカー)|適応・回数・色素沈着対策

TCA CROSS(アイスピック/狭いボックスカー)|適応・回数・色素沈着対策|0th CLINIC 日本橋

TCA CROSS(アイスピック/狭いボックスカー)

TCA CROSSは、アイスピック状や狭いボックスカー型など「開口が狭く深い」萎縮性ニキビ跡に適した治療です。瘢痕の入口に高濃度TCAを点状に塗布し、治癒過程でコラーゲン再構築を促します。適応を見極めて必要回数を最小限に、仕上げに低出力レーザー(ピコ)で質感を整えるのが当院の基本方針です。

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このページの要点

  • 適応:アイスピック、狭いボックスカー。ローリングはサブシジョンが第一選択になりやすい
  • 回数目安:4~6週間間隔で2~5回程度(深さ・数で変動)
  • PIH対策:遮光・摩擦回避・保湿・一部で外用/内服を併用。色白〜色黒すべてでPIHは起こり得る
  • 仕上げ:ピコ(低出力/フラクショナル)でテクスチャを微調整
  • DT:数日~1週間の赤み/痂皮。詳しくはダウンタイムとケア

適応・非適応の考え方

適応になりやすい

  • アイスピック型(針穴のように深い・狭い)
  • 狭い開口のボックスカー(縁が急峻)
  • 数が限定的で、深さが明確な病変

他治療が向くことが多い

回数・間隔と併用戦略

一般に4~6週間おきに2~5回を目安にします。病変が深く数が多い場合は回数が増えることがあります。シリーズ終了後、残る微細な凹凸や色調をピコ(低出力/フラクショナル)で整えると質感の満足度が上がる傾向です。

  • 同一部位の打ち過ぎは逆効果。治癒を待ち、再評価してから次の一手
  • ローリング混在時は、先にサブシジョン→残存にCROSS→仕上げにピコ、の順が合理的
  • 広い面状凹凸はフラクショナルMNRFを併用検討

色素沈着(PIH)対策と日焼け対策

PIHは肌色を問わず起こり得る合併症です。術後の遮光・保湿・摩擦回避が重要で、必要に応じて外用/内服を併用します。日焼けが強い時期は施術のタイミングを調整することがあります。

  • 日中は広域スペクトラムのUV対策+帽子/日傘、汗をかいたらやさしく塗り直し
  • 洗顔・入浴はこすらず、タオルも押さえる拭き方
  • 痂皮は自然に脱落させる(無理に剥がさない)
  • 一過性の赤みは通常数日〜1週間。持続する色味は再診で評価し、ケアを調整

ダウンタイムの詳細と日常ケアは 「ダウンタイムとケア」をご覧ください。

施術の流れ

  1. 診察:タイプ判別、日焼け歴/スキンケア確認、PIHリスクの共有
  2. 前処置:洗顔・油分除去、必要に応じて麻酔クリーム
  3. 酸塗布:瘢痕開口部にTCAを点状塗布(白色化を確認)
  4. 鎮静・外用:クールダウン、保湿・遮光のレクチャー
  5. 再診:4~6週で評価、必要回数を調整。仕上げにピコで質感調整を検討

よくある質問

痛みはありますか?麻酔は必要?
ヒリつき・熱感を伴います。必要に応じて麻酔クリームを併用します。
メイクや洗顔はいつから?
当日の洗顔はやさしく、こすらないこと。メイクは赤みや痂皮の状態を見て医師が個別に指示します。
日焼けしていても受けられますか?
強い日焼け直後はPIHリスクが上がるため、時期の調整や予防ケアを優先することがあります。

ダウンタイムとセルフケアの詳細:こちら

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※効果・回数・ダウンタイムには個人差があります。活動性ニキビが強い場合は、まずは炎症の沈静化を優先します。持病・内服中の薬剤・アレルギーは必ずお知らせください。

まずは適応確認とPIH対策の設計から。

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👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

TCA CROSS(アイスピック/狭いボックスカー)|適応・回数・色素沈着対策
「ニキビ痕の治療は、見た目の改善だけでなく、自己肯定感や生活の質の向上にも直結する重要な医療のひとつです。
凹凸・赤み・色素沈着など、多様な痕に対して、根拠あるアプローチと丁寧な経過フォローを大切にしています。」

0th CLINICでは、瘢痕のタイプや肌質に合わせて、レーザー、ニードリング、薬剤治療などを適切に組み合わせ、オーダーメイドで改善プランをご提案しています。 初めての方にもわかりやすい説明を心がけ、納得いただいたうえで治療を進めていきます。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医
ニキビ・ニキビ痕の診療経験多数/再発予防と治療ガイドラインに基づいた処方設計を実施

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