ニキビ跡のタイプ別の見分け方|PIE・PIH・萎縮性(Icepick/Rolling/Boxcar)・肥厚性/ケロイド
ニキビ跡のタイプ別の見分け方
ニキビ跡は、「凹み型(萎縮性)」「盛り上がり型(肥厚性・ケロイド)」「色素変化型(PIE/PIH)」に大別され、治療の選び方が大きく変わります。
ここでは写真の特徴・触ったときの所見・かんたんセルフチェックで判別するコツをまとめ、各タイプに適した解説ページへご案内します。
スマホでQRを読み取り予約
ニキビ痕の種類と特徴
ニキビ痕は、その形状や発生メカニズムによって複数のタイプに分類され、それぞれに適した治療法があります。特に「凹み型(萎縮性)」「盛り上がり型(肥厚性・ケロイド)」「色素変化型(PIE / PIH)」の3つに大別されます。
萎縮性瘢痕(凹んだニキビ痕)
皮膚組織の損傷やコラーゲン欠損で“凹み”が残った状態。以下の3タイプに分かれ、治療の優先順位が変わります。
Icepick(アイスピック)
深く狭いV字の凹み。まずは TCA CROSS を検討。
Rolling(ローリング)
波打つ浅広い凹み。サブシジョン+MNRF(ポテンツァ)が軸。
肥厚性瘢痕・ケロイド(盛り上がったニキビ痕)
炎症後にコラーゲンが過剰産生して盛り上がるタイプ。肥厚性瘢痕は傷の範囲内、ケロイドは範囲を超えて拡大しやすく、かゆみ・痛みを伴うことも。 (胸・背中・顎周りなどに多い)必要に応じて注射・圧迫・照射などを組み合わせます。
色素変化(色みのあるニキビ痕)
かんたんセルフ判別チャート
- 色を確認:赤/紫なら PIE、茶〜灰色なら PIH へ。
- 形を確認:凹みなら萎縮性。深く狭いV字→ Icepick(TCA CROSS)、縁が急峻→ Boxcar(フラクショナル)、波打つ浅広→ Rolling(サブシジョン)。
- 伸展テスト:皮膚を横へ軽く伸ばし凹みが浅くなる → 癒着剥離(サブシジョン)の適応が示唆。
- 触って硬さ:盛り上がって硬い/痛痒い → 肥厚性・ケロイドの可能性。
- 仕上げ調整:凹み改善後の質感/毛穴には MNRF(ポテンツァ) や ピコ(フラクショナル/トーニング) を組み合わせ。
※自己判断に不安があれば、診察でタイプ判別と出力・回数設計を行います。
タイプ別 早見表
- 炎症性ニキビが活動期の場合は、まず鎮静化(保険治療/イソトレチノインなどの適否判断)を優先します。
- ダウンタイム・色素変化リスクは肌質・季節で変動。設計時に出力・間隔・回数を調整します。
- 仕上げの質感改善や毛穴には ポテンツァ(MNRF)、色調には ピコ の併用が有効です。
タイプ別の解説へ
自己判別に迷ったら、医師がタイプと“効く順番”を設計します。
初診カウンセリング(予約制)|日本橋駅すぐ
👨⚕️ 医師からのコメント・監修
「ニキビ痕の治療は、見た目の改善だけでなく、自己肯定感や生活の質の向上にも直結する重要な医療のひとつです。
凹凸・赤み・色素沈着など、多様な痕に対して、根拠あるアプローチと丁寧な経過フォローを大切にしています。」
0th CLINICでは、瘢痕のタイプや肌質に合わせて、レーザー、ニードリング、薬剤治療などを適切に組み合わせ、オーダーメイドで改善プランをご提案しています。 初めての方にもわかりやすい説明を心がけ、納得いただいたうえで治療を進めていきます。
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医
ニキビ・ニキビ痕の診療経験多数/再発予防と治療ガイドラインに基づいた処方設計を実施
関連コラム
ただいま準備中です。少々お待ちください。
