赤い跡
平らで赤〜赤紫色なら、PIE(炎症後紅斑)が候補です。
PIEの詳細平らで赤〜赤紫色なら、PIE(炎症後紅斑)が候補です。
PIEの詳細平らで茶〜灰褐色なら、PIH(炎症後色素沈着)が候補です。
PIHの詳細アイスピック、ボックスカー、ローリングなどの萎縮性瘢痕を考えます。
肥厚性瘢痕やケロイドの可能性があります。凹んだ跡とは治療が異なります。
萎縮性ニキビ瘢痕は、一般にicepick・boxcar・rollingの3タイプに分類されます。この分類は治療選択を考えるうえで有用ですが、一人の患者さんに複数タイプが混在することも珍しくありません。

開口部が狭く、深く入り込む凹み。光の角度によって「小さな穴」のように見えます。
深い病変は、ピコフラクショナルやRFマイクロニードリングだけでは改善が限定的なことがあります。
deep / narrow
円形〜楕円形で、比較的はっきりした縁を持つ凹み。浅いものから深いものまであります。
浅〜中等度ならピコフラクショナルやRF、底面の癒着が明らかな一部ではサブシジョンを検討します。
shallow – deep
境界がなだらかで、皮膚表面が波打つように見える凹みです。
皮下の線維性癒着(tethering)が主因であればサブシジョンを検討します。癒着が乏しい浅い凹凸ではピコフラクショナルやRFから治療することもあります。
tetheringを評価盛り上がりはあるものの、一般に元の炎症・損傷範囲にとどまる瘢痕です。
元の炎症範囲を越えて拡大することがあり、かゆみ・痛みを伴うこともあります。
胸、肩、背中、顎周囲などでは盛り上がる瘢痕を生じることがあります。ステロイド局所注射、テーピング・シリコーン等を含めて評価し、萎縮性瘢痕と同じピコフラクショナルやサブシジョンを第一選択にはしません。
これは自己診断のためのテストではなく、診察時に「何が一番気になるか」を伝えやすくするための目安です。
赤〜赤紫ならPIE、茶〜灰褐色ならPIHの可能性があります。両者が混ざることもあります。
色だけなのか、皮膚の形そのものが変わっているのかで治療が変わります。
小さく深い穴、縁がはっきりした凹み、なだらかな波状の凹みなど、見え方の違いを確認します。
伸展で凹みが浅くなることはありますが、それだけで「サブシジョン適応」とは判断できません。実際には触診や斜めからの光でtetheringを確認します。
赤いだけでなく、痛み・腫れ・膿がある場合は活動性ニキビを疑い、跡治療よりニキビ治療を優先します。
| タイプ | 見た目の特徴 | 診察で見る点 | 当院での主な考え方 |
|---|---|---|---|
| PIE | 赤〜赤紫、平坦 | 活動性ニキビ、酒さ等との鑑別 | 自然経過も考慮。持続する場合はIPL等を選択 |
| PIH | 茶〜灰褐色、平坦 | PIE混在、肌色、新しい炎症 | ニキビ治療・光防御・外用が基本。レーザーは選択的 |
| Icepick | 小さく深い穴状 | 深さ、開口部、混在瘢痕 | 当院治療では改善が限定的なことあり。TCA CROSSは実施なし |
| Boxcar | 縁のある円形〜楕円形の凹み | 浅さ/深さ、底面の癒着 | 浅〜中等度はピコフラクショナル/RF。癒着例はサブシジョン検討 |
| Rolling | なだらかで波打つ凹み | 皮下tetheringの有無 | 癒着が明らかならサブシジョン。浅い残存凹凸はピコ/RF |
| 肥厚性/ケロイド | 盛り上がり、硬さ、時に痛痒さ | 元の範囲を越えるか、部位、増大傾向 | ステロイド局所治療、テーピング等を含め別系統で評価 |
萎縮性ニキビ瘢痕をicepick・boxcar・rollingに分ける分類は広く用いられています。一方、近年のレビューでも、瘢痕タイプごとの唯一のゴールドスタンダード治療は確立しておらず、複数の治療選択肢を形・深さ・癒着に合わせて選ぶことが重要とされています。
ある程度の特徴は分かりますが、治療を決めるには不十分なことがあります。特にローリングとボックスカーでは、深さや皮下癒着の評価が重要です。
それだけでは決められません。伸展所見は参考になりますが、凹みの形、触診、tetheringの有無を合わせて判断します。
いいえ。強い皮下癒着が主因なら有力ですが、浅く癒着が乏しい場合はピコフラクショナルやRFマイクロニードリングを検討することもあります。
深いアイスピック型は当院のピコフラクショナル・RF・サブシジョンだけでは改善が限定的なことがあります。当院ではTCA CROSSを行っていないため、期待できる変化が小さい場合はその点もご説明します。
あります。赤みと茶色い色素沈着が同じ場所に重なって見えることがあります。それぞれ治療標的が異なるため、色調を分けて評価します。
可能な場合もありますが、「同日にすべて行う」ことが最善とは限りません。刺激量とダウンタイムを考え、優先順位をつけて治療します。
できません。当院のLINEは予約専用です。治療選択には対面での深さ・癒着・肌状態の評価が必要です。

同じ頬の中に、ローリング・ボックスカー・PIE・PIHが混在することは珍しくありません。タイプ名だけで治療を決めず、どこに癒着があり、どこが浅い凹凸で、どこが色の問題なのかを分けて考えます。
監修:黒田 揮志夫 医師(0th CLINIC 日本橋 院長)/医学博士/日本病理学会認定 病理専門医
「ニキビ痕の治療は、見た目の改善だけでなく、自己肯定感や生活の質の向上にも直結する重要な医療のひとつです。
凹凸・赤み・色素沈着など、多様な痕に対して、根拠あるアプローチと丁寧な経過フォローを大切にしています。」
0th CLINICでは、瘢痕のタイプや肌質に合わせて、レーザー、ニードリング、薬剤治療などを適切に組み合わせ、オーダーメイドで改善プランをご提案しています。 初めての方にもわかりやすい説明を心がけ、納得いただいたうえで治療を進めていきます。
ただいま準備中です。少々お待ちください。