トレチノイン|使い方・A反応・併用・注意点
トレチノイン|使い方・A反応・併用・注意点
ビタミンA外用で肌の再生を促進。にきび・色素沈着・小じわ・毛穴ケアに。
反応(赤み・皮むけ)を見ながら量と頻度を調整します。
医療機関管理下
夜1回が基本
A反応モニタリング
トレチノインとは(やさしい概要)
ビタミンA(レチノール)の医療用外用薬で、ターンオーバーを促進し角質のリズムを整えることで、にきび・色素沈着・小じわ・毛穴に働きかけます。
- 濃度:0.025–0.1%(肌質により調整)
- 頻度:夜1回から開始、週2–3回→毎日へ段階調整
- 重要:保湿+日焼け止め(朝は必須)
- 禁忌:妊娠・授乳中は使用不可
初期は赤み・皮むけなどのA反応が出やすいため、頻度・量・塗布範囲を個別に調整します。
使い方(夜が基本/朝は日焼け止め必須)
- 洗顔→乾燥時間:洗顔後10–20分おいて肌を乾かす。
- 塗布:気になる部分に米粒大〜綿棒1本分をうすく局所塗布。
- 保湿:5–10分後に十分に保湿。口角・鼻周りはワセリン保護も。
- 頻度:週2–3回→1日おき→毎日へ段階的に。
- 朝は塗らない(紫外線感受性が上がるため)。
- 刺激が強い時:頻度を落とす/一時休止→保湿強化。
強い赤み・痛み・広範囲の皮むけが続く場合は中止し受診。
▲ 使用量の目安(局所塗布)
注意点・副作用(安全に使うコツ)
避けたい部位・タイミング
- 目元・口唇・小鼻の内側・粘膜・傷や炎症部位
- ピーリング直後/強い日差しのレジャー前後
A反応(初期反応)
- 開始後数日〜1週:赤み・皮むけ・ヒリつき・乾燥
- 対応:頻度を下げる・保湿強化、口角や目尻はワセリン保護
妊娠・授乳・未成年
妊娠・授乳中は使用不可。未成年は医師の判断で慎重に。
併用注意
- レチノール/高濃度VC/AHA・BHA/ディフェリン:刺激が重なるため要調整
- スクラブ・アルコール強め化粧品は避ける
✅ 当院でも安全に配慮し、使用方法と経過を継続的にフォローします。
相性のよいケア & 併用のコツ
トレチノインの反応をコントロールしながら、保湿・鎮静・色素ケアを足して総合的に底上げします。
適応(どんな悩みに向く?)
- 尋常性ざ瘡(ニキビ)の面皰〜炎症後期のケア
- 炎症後色素沈着(PIH:ニキビ跡・擦過傷後など)
- 小じわ・くすみ・毛穴の開き
肝斑主体や低刺激を優先する場合は、アゼライン酸の選択もあります。
開始〜維持サイクル
- 導入期:週2–3回から。A反応が落ち着くまで頻度低め。
- 調整期:1日おき→毎日へ。部位ごとに量を微調整。
- 維持期:毎日 or 隔日。朝のUV+保湿で維持。
目元・口角のワセリンバリアと、ティント+酸化鉄の日焼け止めで可視光も対策。
■ 使用頻度と時間帯
夜1回の使用が基本です。
日中は紫外線の影響を受けやすくなるため、日中の使用は避け、朝は必ず日焼け止めを使用してください。
■ 塗る量と使用上の注意
- ● 顔全体には使用せず、米粒大〜綿棒1本分の量で局所塗布します。
- ● 反応が強い場合は1日おき、または週2回程度から開始します。
- ● 赤みや皮むけは一時的な副反応のことが多く、保湿で調整できます。
※ 強い赤みやかぶれが出た場合は使用を中止し、医師にご相談ください。
▲ 局所使用の目安:米粒大〜綿棒1本分
価格
自由診療(保険適用外)。濃度・容量により異なります。診察時にご案内します。
よくある質問
- Q. いつから効果が見えますか?
- A. 早い方で2–4週間、多くは1–3か月で変化を感じます(個人差あり)。
- Q. A反応が辛いときは?
- A. 頻度を週2–3回まで落とす/一時休止して保湿強化。再開は医師と相談を。
- Q. 朝も使えますか?
- A. 朝は使用しません。紫外線感受性が高まるためです。
- Q. 妊娠・授乳中は?
- A. 使用不可です。治療中は確実な避妊が必要です。
医師からのコメント・監修
「トレチノインは“反応をみて微調整する”のが成功の鍵です。
保湿と遮光を徹底し、頻度と量を段階的に。イベント前は無理せず計画的に。」
監修:黒田揮志夫 医師|0th CLINIC 日本橋
肌質・生活に合わせて“現実解”を設計します
就業・学業・イベント時期に合わせて、続けられる頻度・量・併用を一緒に調整します。
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