デカ・デュラボリン(ナンドロロン)

デカ・デュラボリン注射(ナンドロロンデカン酸エステル)

デカ・デュラボリン(Deca-Durabolin)は、ナンドロロンデカン酸エステルを有効成分とする 長時間作用型のアナボリック/アンドロゲン注射です。
医師の管理下で、筋力・体組成のサポート慢性消耗時の補助療法として、症例を選んで自由診療で用いられることがあります。

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※初回は問診+採血の上で適応を判定します。

デカ・デュラボリン(ナンドロロン)

▲ デカ・デュラボリン(油性・筋注/長時間作用型)

💉 基本情報

一般名ナンドロロンデカン酸エステル(Nandrolone Decanoate)
剤形油性筋注製剤(持続型)
作用の要点筋タンパク同化促進・筋損傷回復のサポート・骨代謝サポート。アロマターゼ変換は弱いがプロゲスチン作用があり、HPG軸抑制に留意。
投与間隔2〜4週ごと(個別調整/目的と検査値で最適化)

※自己注射は行いません。医師管理下での筋肉注射のみ。

期待される変化とスケジュール

期間 変化の目安
初回〜4週リカバリー感の向上・倦怠感の軽減
4〜8週筋力/作業能の改善、トレーニング耐性の向上
8週以降体組成・骨代謝の改善傾向(個人差あり)

※個人差あり。定期採血で用量・間隔を最適化します。

適応の目安・避けるべきケース

✔ 補助療法を検討する場面

  • 筋力・筋量の低下が顕著で、生活の質に影響
  • 慢性消耗・サルコペニアが疑われる
  • TRTのみで体力回復が不十分(医師判断)

※最終適応は問診+採血で判定。

⚠ 避ける/慎重投与が必要

  • 前立腺癌が疑われる・治療中
  • 重度の肝障害、コントロール不良の心不全
  • 妊娠を希望する男性(HPG軸抑制により精子数低下の可能性)
  • 脂質異常症・血栓症リスクが高い方は厳重管理
  • 競技者(WADA禁止物質)

詳細は リスク/禁忌 を参照。

副作用とモニタリング

  • むくみ(Na・水分貯留)、注射部位痛
  • 脂質異常(HDL低下など)、肝機能変動
  • 赤血球増多、血圧上昇の傾向
  • 女性化乳房(プロゲスチン作用の影響)、体毛変化
  • HPG軸抑制による性腺機能低下(可逆的〜遷延することあり)

安全性確保のため、下記を定期評価します:

  • 血算(Hb/Ht)肝機能・脂質血圧、症状チェック
  • 必要に応じてテストステロン・LH/FSHPSAプロラクチン

※採血頻度や項目は 検査ページ を参照。

治療の流れ

  1. 問診・カウンセリング(症状・既往・生活習慣)
  2. 採血:血算/肝腎機能/脂質/PSA/ホルモンなど
  3. 適応判定・用量設定(目的・リスクの共有・同意)
  4. 初回投与(筋注 5〜10分)
  5. 2〜4週ごとの再診・注射、定期モニタリング

他剤との比較(要点)

区分 デカ・デュラボリン(ナンドロロン) テストステロン(エナンテート) サスタノン(4種混合)
通院頻度2〜4週2〜4週3〜4週
主目的筋量・骨代謝の補助(補助療法)TRT(性機能/活力の回復)TRT(速効+持続の両立)
留意点HPG軸抑制・プロゲスチン作用に注意赤血球増多や脂質変動輸入製剤供給に左右

※個別最適は症状・生活・安全性で選択。各剤の詳細は個別ページ参照。

📢 重要なお知らせ(未承認薬・供給状況)

日本国内で承認されたナンドロロン製剤は現時点で流通していません。
当院では、安全性と由来を確認した輸入製剤による自由診療として、医師の責任のもとで取り扱います。
最新の在庫・供給状況は受診時にご案内します。

よくあるご質問

Q. どのように投与されますか?

通常、2〜4週ごとに筋肉注射で投与します。症状と採血結果に応じて用量・間隔を調整します。

Q. TRT(テストステロン補充)と何が違いますか?

TRTは性機能や活力の回復を主目的にテストステロンを補充します。
デカ・デュラボリンは筋量・骨代謝の補助に比重を置く補助療法で、必要時にTRTと併用を検討します(医師判断)。

Q. 副作用はありますか?

むくみ、肝機能や脂質の変動、赤血球増多、女性化乳房、気分変動など。
定期的な採血・血圧測定で安全性を確認します。詳細は リスク/禁忌 を参照。

Q. 競技スポーツをしています。使用できますか?

いいえ。ナンドロロンはWADA禁止物質です。競技者は使用できません。

Q. 費用はどのくらいですか?

自由診療となり、使用薬剤・用量で異なります。料金ページをご確認ください。

参考情報・エビデンス(代表)

  • HIV関連消耗に対するナンドロロンの有効性(JAMA 2003 など)
  • アンドロゲン製剤の安全性:脂質・肝機能・血栓リスクへの配慮
  • 国内では未承認のため、個人輸入に関するガイドライン医師の説明・同意が必須

※本ページは一般情報であり、個別の診断や適応判断を置き換えるものではありません。

まずは安全性評価から

デカ・デュラボリンは適応の選別とモニタリングが前提です。
数値で可視化し、あなたに合う用量とスケジュールを設計します。

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

デカ・デュラボリン(ナンドロロン)
「デカ・デュラボリンは、筋肉量や骨密度の改善を目的とした補助療法として有効な場面があります。
TRTだけでは不十分なケースにおいて、慎重な管理のもとで活用しています。」

高齢や慢性疾患などで体力の低下がみられる方も、専門的な評価と治療で生活の質が向上する可能性があります。

監修:荘子 万可 医師
0th CLINIC
・泌尿器科専門医
・アナボリック補助療法・LOH症候群に精通
・自由診療における補助療法経験多数
デカ・デュラボリン(ナンドロロン)
「ナンドロロン製剤の使用は、ホルモン治療と体調改善を両立させる選択肢の一つです。
安全性を確保しながら、患者様の身体的な活力を支える治療を行っています。」

TRTと併用したケースも含め、包括的な視点での診断と方針決定を心がけています。
ご不安がある場合はいつでもご相談ください。

監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/自由診療統括)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/ホルモン・代謝補助療法に精通
総合的な体力回復支援に取り組む

⚠️ デカ・デュラボリン(Deca-Durabolin)の使用に関する重要なお知らせ

当院では、筋肉量の維持や骨粗鬆症、慢性疾患によるカタボリック状態の補助を目的に、アナボリックステロイド補助療法を一部患者様に対して実施しています。
現在、国内で承認されたナンドロロン製剤の供給はなく、当院では代替手段として、未承認薬「デカ・デュラボリン(Deca-Durabolin)」を使用した自由診療を行っております。

  • 🔸 医薬品名:デカ・デュラボリン®(Deca-Durabolin)
  • 🔸 製造国・メーカー:欧州・南米等のGMP基準を満たした製薬会社
  • 🔸 日本国内では未承認の医薬品であり、薬機法上の承認を受けていません。
  • 🔸 当院医師が個人輸入により入手し、安全性・有効性・製造元の信頼性を確認のうえで使用しています。
  • 🔸 厚生労働省の「個人輸入ガイドライン」に従い、医師の責任において使用しています。

この治療は公的医療保険の適用外(自由診療)であり、費用は全額自己負担となります。
初診時には、適応・副作用・リスク・費用などについて医師が十分な説明を行います。

※治療を希望される方は、本内容をご理解・ご同意の上でお申し込みいただきますようお願いいたします。

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