血管年齢(ABI/CAVI)|動脈硬化リスクを数値化し治療最適化
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血管年齢(ABI/CAVI)|動脈硬化リスクを数値化し治療最適化|0th CLINIC 日本橋
血管年齢(ABI/CAVI)
ABI(足関節上腕血圧比)とCAVI(心臓足首血管指数)は、末梢動脈の詰まりや血管の硬さを数値化する検査です。
無症状でも動脈硬化の進行度・将来リスクの層別化に役立ち、治療の優先順位づけが可能になります。
当院では提携施設で測定し、結果を当院で丁寧に解説。生活・薬物療法まで一気通貫で最適化します。
血管年齢とは(ABI/CAVIの違い)
ABI:足関節上腕血圧比
上腕と足関節の血圧比。末梢動脈疾患(PAD)のスクリーニングに有用で、0.90以下でPADを疑います。
1.40超は石灰化で圧迫不能の可能性(糖尿病・腎疾患でみられる)も。
CAVI:心臓足首血管指数
心臓から足首までの動脈の硬さ(スティフネス)を反映。血圧依存性が小さく、全身の動脈硬化度を評価できます。
一般に9.0以上で高値の目安、8.0〜8.9が境界域とされます。
※数値の基準は“目安”。年齢・合併症・他検査とあわせて総合判断します。
この検査を勧めたい方
検査の流れ・準備
当院にはABI/CAVI測定器はありません。提携施設で測定し、結果の解釈・治療最適化は当院で行います。
- 当院で事前診察・紹介手配(既往・内服・健診結果の確認)
- 提携施設で測定(両腕・両足にマンシェット/所要約15〜20分)
- 当院で結果説明(同日〜後日。画像・数値レポートを基に最適化)
- 食事制限は通常不要。検査直前の喫煙・大量カフェインは避けると精度が上がります。
- 楽な服装でご来院ください(肘下・足首にカフを巻きます)。
数値の目安と解釈(参考)
指標 | 範囲 | 解釈の目安 |
---|---|---|
ABI | 1.00〜1.40 | 正常。末梢動脈の狭窄所見は乏しい目安。 |
0.91〜0.99 | 境界域。症状や危険因子により精査・経過観察。 | |
≤0.90 | PAD疑い。治療強化や画像検査の検討。 | |
>1.40 | 石灰化などで非圧縮の可能性。CAVIや画像で補完。 | |
CAVI | <8.0 | 目安として正常域。 |
8.0〜8.9 | 境界域。生活介入の強化や再評価。 | |
≥9.0 | 高値。全身動脈硬化の進行リスクが高く、治療強化を検討。 |
※年齢・性別・身長/血圧・合併症・他検査(頸動脈エコーなど)を踏まえて解釈します。
結果の活用:次の一手
結果は個別の背景と統合し、生活介入・薬物療法・追加検査の優先順位を決めます。
- 生活最適化:減塩・体重最適化・禁煙・運動(有酸素+レジスタンス)
- 薬物療法:スタチン等の脂質治療、降圧(ARB/ACE阻害薬・Ca拮抗薬等)、糖代謝(SGLT2/GLP-1等)
- 画像補完:頸動脈エコーでプラーク/IMTの直接評価
- フォロー:3〜12か月ごとに再評価(介入強度に応じ調整)
よくある質問
痛みはありますか?
腕と足首にカフを巻いて測るだけで、痛みはほとんどありません。
当院で測れますか?
当院にはABI/CAVI装置がありません。提携施設で測定し、結果の解釈と治療方針の最適化は当院で行います。
食事や薬は中止が必要ですか?
通常は不要です。検査直前の喫煙・大量カフェインは避けましょう。医師から個別指示がある場合は従ってください。
結果が悪かったらすぐ薬ですか?
生活介入を基本に、総合リスク(年齢・合併症・採血・他検査)で薬物療法の必要性を判断します。
どれくらいの頻度で再検査しますか?
介入の強さや基礎疾患にもよりますが、3〜12か月を目安に再評価します。
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