脂漏性角化症(老人性いぼ)

脂漏性角化症(老人性いぼ)|日本橋の皮膚科|0th CLINIC

脂漏性角化症(老人性いぼ)

年齢とともに増える、「貼りついたような」茶〜黒色の良性の盛り上がりです。悪性化は基本ありませんが、引っかかる・出血する・急に変化する場合は皮膚科で確認しましょう。

良性腫瘍 保険適用:医学的必要性で可 ダウンタイム少なめ 再発:取り残しで再出現あり

アクセス

東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)

脂漏性角化症(老人性いぼ)

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概要(やさしい解説)

脂漏性角化症は、皮膚の表面が少しずつ厚くなることで生じる良性のいぼです。顔・こめかみ・体幹・背中に多く、色は肌色〜茶〜黒まで幅があります。

  • 触るとざらつき、表面はかさぶた様/貼りついた感じ
  • かゆみ引っかかりが出ることがある
  • 悪性化はほぼないが、見た目が似る悪性腫瘍が稀にあるため注意
こんな時は早めに受診:急に大きくなる/色がムラに濃くなる/出血する/輪郭がギザギザに不規則。
  • 原因:加齢、紫外線、体質(家族性)、摩擦
  • 関連:首の細かいポツポツ(スキンタッグ)、こめかみの小さな粒
  • 検査:多くは視診・ダーモスコピーで判別
  • 治療:削除・凍結・電気焼灼・レーザーなどから適切に選択

関連ページ: しみ・いぼの見分け方日焼け止めの選び方

見た目の特徴

  • 貼りついたように見える(英語で“stuck-on”)
  • 表面がざらざら〜いぼいぼ、角栓状の小穴(角栓栓塞)が見えることあり
  • 境界が比較的はっきり、丸〜楕円形
  • 色は肌色〜黒、ときに灰褐色や多色調
  • 顔面ではこめかみ・頬骨上、体幹では背中・胸に多い
脂漏性角化症(老人性いぼ)
症例1:こめかみの隆起性病変(stuck-on外観/ざらつき)
脂漏性角化症(老人性いぼ)
症例2:背部の多発例(褐色~黒色/境界比較的明瞭)

※写真はイメージ(個人差あり)/掲載はご本人同意のもと再使用不可。診断や治療結果を保証するものではありません。

見分け方(鑑別のポイント)

よく似る良性

  • 日光黒子(老人性色素斑):平坦でざらつき弱い
  • 尋常性疣贅(ウイルス性いぼ):点状出血・皮紋の途切れ
  • スキンタッグ:首などのやわらかい小突起
  • 脂腺増殖症:中央陥凹、黄色調・額に多い

悪性を疑うサイン

  • 急速な増大、出血、痛み
  • 左右非対称・不規則な輪郭、色ムラ(黒・青・赤)
  • 周囲の炎症や潰瘍

※上記は悪性黒色腫/日光角化症/基底細胞癌などと似ることがあります。迷ったら受診を。

治療の選択肢(部位・大きさ・盛り上がりで使い分け)

方法向くケースダウンタイム備考
削除(シェービング)+電気焼灼 盛り上がりがある/顔面の仕上がり重視 微小な出血〜薄いかさぶた 5–10日 形を整えやすい。取り残し少なく再発抑制。
炭酸ガス・Er:YAGレーザー 立ち上がりが強い、数が多い 薄いかさぶた 5–10日/色素沈着予防の遮光必須 輪郭の微調整が容易。肌色差に配慮。
凍結療法(液体窒素) 体幹や四肢、仕上がり許容できる部位 水疱〜痂皮 1–2週/色素沈着リスク 保険適用可(医学的必要性)。複数回要することあり。
切除縫合 非常に大きい/隆起が強い/診断目的 抜糸 5–7日、瘢痕線 瘢痕は残るが確実に除去。病理検査が可能。

保険適用について:引っかかり・出血・痛みなど医学的必要性がある場合に限り適用されることがあります。美容目的は自費です(診察時にご案内)。

受診~治療の流れ

  1. 診察・ダーモスコピー:大きさ・数・深さを確認、最適な方法を提案
  2. 治療選択:部位(顔/体)、ダウンタイム、費用、色素沈着リスクを相談
  3. 処置:表面麻酔→削除/凍結
  4. アフターケア:ワセリン保護・メイク再開時期・遮光の説明
  5. 再診(必要に応じ): 取り残し・色調変化の確認、追加処置

アフターケアと再発予防

  • 保護:当日〜翌日、ワセリン薄塗りで乾燥を防ぐ
  • 洗顔・入浴:当日シャワー可/こすらない
  • メイク:創部が乾いたら可(目安:翌日〜)
  • 遮光SPF50/PA++++2–3時間おき再塗布、可視光対策(色付き・酸化鉄)
  • 色素沈着予防:摩擦回避、必要に応じて美白外用を併用
  • 生活:髭剃り・マスクの当たりに注意、ネックレスの擦れを避ける

よくある質問

放置しても大丈夫?
良性で放置自体は可能です。ただし急な変化・出血・痛みがあれば受診してください。
がんに変わりますか?
脂漏性角化症自体の悪性化は基本ありません。ただし似た悪性病変があるため、自己判断での様子見は避けましょう。
一度で取り切れますか?
多くは1回で終了しますが、深部の角化があると追加処置を提案することがあります。
痛みは強いですか?
表面麻酔/局所麻酔で痛みは最小化します。処置後はヒリヒリ感が数時間ある程度です。
色素沈着が心配です。
遮光・摩擦回避で予防できます。体質により一過性の濃さが出ることがあります。
凍結とレーザーの違いは?
凍結は保険適用となる場合があり簡便ですが、水疱・色素沈着が出やすい傾向。レーザー/削除は仕上がりの微調整がしやすいです。
同日に複数個できますか?
可能です。数や部位によっては数回に分けた方が負担が少ない場合もあります。
メイク・洗顔はいつから?
創部が乾けば翌日から可。こすらないことが大切です。
再発しますか?
取り切れないと再燃することがあります。十分に除去し、摩擦や紫外線を避けることが再発予防に役立ちます。
病理検査は必要?
典型例では不要ですが、形や色が非典型な場合は切除/一部切除で病理提出します。

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