しみの見分け方(鑑別の基本)

しみの見分け方(鑑別の基本)

最初に見るのは、左右対称性・輪郭のくっきり度・色の見え方・摩擦での変化。ここが定まると、治療の選択が安全でブレません。

  • 本ページは自己チェックの目安です。最終判断は医師の診察で行います。
  • 詳細な治療設計は 治療総覧、在宅ケアは 在宅ケア を参照。

アクセス

東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)

しみの見分け方(鑑別の基本)

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✅ 30秒自己チェック

  • 左右で同じように広がる(頬骨〜こめかみなど)
  • 輪郭がくっきりしている(コインのよう)
  • 色は薄茶〜中等度の茶色/または灰青色っぽい
  • こすると濃くなるor悪化しやすい
  • 子どもの頃から細かい斑点があり、季節で濃さが変わる
  • ニキビ・湿疹・摩擦のあとに遅れて色が残った

※当てはまる項目が多いほど、該当タイプの可能性が高まります。最終的な診断は医師が行います。

🧭 鑑別フロー(やさしく道筋)

1. 左右対称ですか?

はい → 肝斑 をまず疑います。

いいえ → 次へ。

2. 輪郭はくっきり?

はい(丸や楕円で境界明瞭) → 日光黒子を優先。

いいえ(ぼんやり) → PIHや拡大型を検討。

3. 色は灰青っぽい?

はい → 深層色素の可能性(ADM/太田母斑 など)。

いいえ → 浅〜中等度(肝斑・黒子・PIH)を中心に。

4. こすると悪化?

はい → 肝斑PIH の傾向。
刺激の強い治療は避けます。

いいえ → 病変ごとの適応を個別検討。

5. 子どもの頃から?

はい → そばかす の可能性。広域照射や予防を中心に。

いいえ → 獲得性(黒子・肝斑・PIH 等)を検討。

※実際は複数が混在することが多く、「部分ごとに治療を使い分ける」のが安全で近道です。

📋 1行でわかる鑑別のコツ

タイプ 見え方(分布/輪郭/色) まずの方針 注意・NG 導線
肝斑 左右対称・境界やや不明瞭・薄〜中等度の茶 遮光/外用/内服+低出力トーニング 高出力スポット単独NG 肝斑
日光黒子 境界くっきり・濃い斑・左右非対称でも可 スポット照射主体+遮光 肝斑合併時は出力配慮 治療総覧
そばかす 鼻〜頬の細かい斑点・季節で濃淡 広域照射(IPL/トーニング)+予防 強い刺激の連発は避ける そばかす
PIH 炎症/摩擦のあとに遅れて出現・淡〜灰茶 原因コントロール+刺激回避+遮光 強い出力で悪化しやすい PIH
脂漏性角化症 少し盛り上がる・ざらつく・加齢で増える 局所治療(冷凍/切除/レーザー等) 無理な剥離NG 詳しく
ADM/太田母斑 灰青〜青褐色・深層に色素 波長選択&複数回の計画 汎用強設定は非効率 ADM

📷 来院前の写真の撮り方

  • 正面・左右斜め・真横の4方向/明るい自然光/メイクなし
  • 同じ場所・同じ明るさで撮る(経過比較が明確)
  • 気になるスポットは近接1枚

※写真は当院で安全に保管し、診断・設計のみに使用します。

⚠️ 早めの受診が必要なサイン

次の症状がある場合は、自己判断せず受診してください。

  • 急に濃く/大きくなった、形がいびつ、色が複数混在
  • 出血・かさぶたを繰り返す、触ると硬いしこり感
  • 痣やほくろが短期間で変化している

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

しみの見分け方(鑑別の基本)
シミ治療で大切なのは、まず“正確な診断”と“肌に合った選択”をすることです。
特に肝斑やADMなど、見極めが難しい色素疾患を含む場合、安易な照射は逆効果になることもあります。
当院では、VISIAやダーモスコピーなどの診断機器と医師の目視によるダブル診断により、個別性を重視した治療を行っています。」

当院のシミ治療は、ピコレーザー・ルビーレーザー・IPLなど複数の機器を駆使し、症状とご希望に合わせた最適な治療法をご提案しています。
治療後も、再発防止のためのスキンケア・内服・生活指導を徹底し、「治して終わりではない」本質的な治療を大切にしています。

監修:黒田揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急診療歴10年以上

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