しみ治療の総覧(適応・非適応)

しみ治療の総覧(適応・非適応)

治療は「土台(遮光・外用・内服)」を整えたうえで、機器を段階的にが安全で近道です。ここでは主要治療の適応/非適応・役割・注意点を一覧します。

アクセス

東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)

しみ治療の総覧(適応・非適応)

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🧭 段階治療アルゴリズム(安全第一)

  1. 土台づくり:遮光(SPF/PA・再塗布・酸化鉄)/保湿/外用(HQ/アゼライン酸/トレチノイン適応時)/トラネキサム酸などの内服は適応と安全性を医師と確認。
  2. 広域のトーン調整:ピコトーニングIPL(ルメッカ) を肌質と併存症に合わせて選択。
  3. 局所の濃い斑:ピコスポット を中心に(※肝斑単独部位への高出力スポットは原則回避)。
  4. 質感・深層色素:ピコフラクショナルルビーフラクショナルADM向け設計。
  5. 難治性肝斑:ポテンツァ(肝斑)を適切な間隔・出力で併用検討。

※「どれか1つで全て解決」ではなく、部位/層/タイプごとの“使い分け”が鍵です。

📊 適応/非適応 早見表

治療 肝斑 日光黒子 そばかす PIH ADM/太田母斑 補足
ピコトーニング びまん性の色むらに。肝斑/そばかすで土台として有用。
ピコスポット × 境界明瞭斑(黒子)に主役。肝斑単独には原則回避
IPL(ルメッカ) × 広域+赤み混在に。肝斑合併は設定配慮。
ピコフラクショナル 質感/浅い瘢痕の併存時に併用で相乗。
ルビーフラクショナル 深層色素/頑固例に段階的に。
ポテンツァ(肝斑) ××× 難治性肝斑の一手。設計と間隔管理が重要。
ピーリング × くすみ・ざらつきの土台改善。併用で相乗。
ハイドロキノン × ポイント使い。用法順守・刺激に注意。
トレチノイン × 角層ターンオーバー。刺激・光感受性に注意。
トラネキサム酸(内服) × 肝斑のベースに使われることあり。内服適応は医師判断。
アゼライン酸 × 整肌と穏やかなトーン調整。刺激は比較的マイルド。

凡例:◎/◯=適応、△=症状/設計次第、×=非推奨。

🧰 主要治療の役割と通院目安

ピコトーニング

びまん性の色むらを整える“土台”。肝斑・そばかすに相性◎。

通院目安:2–4週おき 痛み:弱い DT:ほぼなし

機器の詳説

ピコスポット

境界明瞭な黒子に。短期でピンポイント改善。

通院:1回+経過 痛み:中 DT:薄い痂皮〜色変化 肝斑単独NG

機器の詳説

IPL(ルメッカ)

赤み+しみが混在する広域に。季節や出力設計が鍵。

通院:3–4週 痛み:弱〜中 DT:軽度

機器の詳説

ピコフラクショナル

質感・浅い瘢痕の併存時に。色と質感の両面にアプローチ。

通院:4–6週 痛み:中 DT:赤み/ざらつき

機器の詳説

ルビーフラクショナル

深層色素/しつこい色を段階的に。設計と間隔管理で安全に。

通院:4–8週 痛み:中 DT:軽度〜中等度

機器の詳説

ポテンツァ(肝斑)

難治性肝斑の一手。併用/間隔の設計が重要。

通院:4–6週 痛み:中 DT:軽度

機器の詳説

ピーリング

くすみ・ざらつきの土台改善。併用で相乗効果。

通院:2–4週 痛み:弱い DT:ほぼなし

施術の詳説

外用・内服(HQ/トレチノイン/アゼライン酸/トラネキサム酸)

トーン調整と維持に。刺激や禁忌は個々に確認。

自宅ケア 医師と用法確認

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⚠️ 禁忌・非適応(安全のために)

次に当てはまる場合は、設計を変更または治療を延期します。

  • 肝斑単独部位への高出力スポット(悪化リスクがあるため原則回避)
  • 強い炎症・皮膚炎が進行中:まず炎症コントロール
  • 光過敏性を高める薬剤の内服中:照射可否・設定を医師が判断
  • 妊娠・授乳中:適応薬剤/施術の可否を個別判断(代替提案あり)

詳細は診察時に個別にご案内します。自己判断での強い刺激は避けましょう。

🧩 よくある治療設計例(症状別)

A)肝斑+点在する日光黒子

  • 土台:遮光・外用・内服(適応時)
  • 全顔:ピコトーニングでトーンを均す(2–4週)
  • 局所:経過を見てピコスポットで点状を処理

B)そばかす優位+赤み混在

  • 土台:遮光・保湿・外用
  • 広域:IPL(ルメッカ)を季節や肌質に合わせて
  • 維持:間隔をあけてトーニング併用

C)深層色素(ADM)疑い

  • 診断:深さ・分布を確認
  • 計画:ルビーフラクショナル等を複数回前提で
  • 注意:強すぎる設定の乱用は非効率

👨‍⚕️ 医師からのコメント・監修

しみ治療の総覧(適応・非適応)
シミ治療で大切なのは、まず“正確な診断”と“肌に合った選択”をすることです。
特に肝斑やADMなど、見極めが難しい色素疾患を含む場合、安易な照射は逆効果になることもあります。
当院では、VISIAやダーモスコピーなどの診断機器と医師の目視によるダブル診断により、個別性を重視した治療を行っています。」

当院のシミ治療は、ピコレーザー・ルビーレーザー・IPLなど複数の機器を駆使し、症状とご希望に合わせた最適な治療法をご提案しています。
治療後も、再発防止のためのスキンケア・内服・生活指導を徹底し、「治して終わりではない」本質的な治療を大切にしています。

監修:黒田揮志夫 医師(病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急診療歴10年以上

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