炎症後色素沈着(PIH)|原因・治療・セルフケア

炎症後色素沈着(PIH)|原因・治療・セルフケア|0th CLINIC 日本橋 皮膚科

炎症後色素沈着(PIH)|色が残った…を少しずつ薄くする

ニキビ、かぶれ、擦り傷のあとに茶色~灰色の色が残る状態をPIH(Post-Inflammatory Hyperpigmentation)と呼びます。
焦らずに、刺激を減らす生活+やさしい治療で少しずつ改善を目指します。

アクセス

東京都中央区日本橋二丁目16番9号 CAMCO日本橋ビル4階(東京駅八重洲口・日本橋駅から徒歩3分)

炎症後色素沈着(PIH)|原因・治療・セルフケア

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炎症後色素沈着(PIH)|原因・治療・セルフケア
正面・斜位(日本人30代女性/生え際の軽いやけど後の淡いPIH)

※撮影はメイクなし・明るい場所で。正面/左右がわかる構図がおすすめです。

※撮影はメイクなし・明るい場所で。正面/左右がわかる構図がおすすめです。

見分け方:PIHとまぎらわしい相手

PIH(炎症後色素沈着)

  • ニキビ・かぶれ・擦り傷のあとに茶色/灰色に
  • 摩擦・紫外線で色が濃くなりやすい

PIE(炎症後紅斑)

  • 赤みが残って見える
  • 毛細血管の拡張が関係(レーザーの選択が異なる)

肝斑・そばかす など

診断により機器・外用・内服の組合せが変わります。まずは丁寧に見極めます。

なりやすい原因・背景

刺激

こする・剃る・強い洗顔・マスクや枕の擦れなど。

紫外線

炎症後の肌は色がつきやすい状態。こまめな遮光が重要。

肌質・体質

もともと色素沈着が出やすい肌質の方。アトピーやニキビ跡が長引くタイプなど。

当院の方針:土台 → テスト → 段階調整 → 維持

1) 土台

遮光・保湿・摩擦回避。
まずは悪化要因を減らすところから。

2) テスト

小範囲に低出力で試し、反応と経過を確認します。

3) 段階調整

合う方法を組み合わせ、安全優先で少しずつ。季節・生活に合わせて微調整。

4) 維持

色が落ち着いたら、刺激を避ける生活+間隔調整でキープ。

主な治療(安全第一の段階アプローチ)

外用(スキンケア)

  • 日焼け止め:SPF50/PA++++・色付き/酸化鉄も有用
  • 美白外用:アゼライン酸、ビタミンC、HQ(刺激日は休止)
  • レチノイド:頻度・量を調整しながら角化正常化

ケミカルピーリング

  • サリチル酸マクロゴール、マッサージピール等
  • 間隔:4〜6週目安。刺激が強い日は控える

レーザー/光治療(慎重に)

  • ピコトーニング(1064nm中心)を弱めに複数回
  • 赤み主体(PIE)には別設計(血管系レーザー等)
  • 肝斑が混在する場合は肝斑モード等で調整

色素沈着は刺激で悪化します。強い施術を一度に行うより、弱め×回数が安全です。

回数・間隔の目安

回数

3〜6回を目安に少しずつ(個人差あり)。

間隔

4〜6週ごと。季節や生活で前後します。

併用

赤み/肝斑が強い場合は、鎮静→段階施術に切り替えます。

※反応はゆっくり。焦らずに“積み上げる”のが安全です。

術後・セルフケア(今日からできること)

基本の3つ

  • 日焼け止めのこまめな追い塗り
  • セラミド中心のたっぷり保湿
  • こすらない生活(マスク・枕・ブラシの当たり見直し)

外用・内服

  • しみる日は攻めの外用を休止(HQ/レチノイド)
  • 一時的な赤み・乾燥は数日で落ち着くことが多い

強い赤み・痛み・水疱など異常時はご連絡ください。

リスク・副作用

  • 赤み・ヒリつき・一時的な色むら・乾燥
  • まれに色素沈着(悪化):紫外線/摩擦で増悪
  • 妊娠/授乳・日焼け直後・活動性炎症は不可/慎重

※自由診療。効果・副作用には個人差があります。適応外使用が含まれる場合があります。

料金(参考)

PIHは弱め×複数回の設計が基本です。状態や併用により費用は変わります。

Q&A(よくある質問)

どれくらいで薄くなりますか?

早い方で数週間、ゆっくりの方は数か月単位です。刺激回避+こまめな遮光でペースが安定します。

肝斑やそばかすと一緒に治療できますか?

可能です。診断に合わせて出力・間隔を調整し、安全第一で組み合わせます。

ホームケアだけでも良くなりますか?

軽いPIHはホームケアでも改善します。遮光・保湿・低刺激ケアが基本です。

ピーリングの頻度は?

4〜6週ごとが目安です。刺激が強い日は見送ります。

レーザーは強いほうが早く取れますか?

強い設定は悪化リスクがあります。PIHは弱め×回数が基本です。

赤み(PIE)が残っています。どうしたら?

PIHとPIEは治療が異なります。診察で見極め、場合により血管系レーザー等を検討します。

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