バレット食道(Barrett’s esophagus)|“前がん病変を見逃さない”監視と治療|日本橋の消化器内科 0th CLINIC
バレット食道:外部エビデンスまとめ
学会ガイドライン・主要ジャーナルから、診断(Prague/Seattle)/監視/内視鏡的根治療法(EET)の一次情報を厳選しました。
📘 総論・枠組み
- 【ACG】バレット食道の診断・管理ガイドライン:Am J Gastroenterol 2022
- 【ESGE】バレット食道の内視鏡治療ガイドライン(EET):ESGE Guideline
- 【AGA】EET(EMR/RFA等)の実践的アップデート:Gastroenterology(CPU)
🔍 診断(Prague/Seattle/病理)
- 【Prague C&M】範囲記載の国際基準(原著):Gastroenterology 2004
- 【生検】4分割+1–2cm間隔のSeattleプロトコル(可視病変はEMR優先):ASGE/Practice
- 【病理】異形成判定はGI病理専門医での再評価推奨(オーバーコール回避):ACG 2022
🗓 監視・薬物(酸抑制)
- 【監視】非異形成・不確定の再評価間隔/EET後の監視—各学会推奨:ACG 2022
- 【酸抑制】PPI/PCABの役割(症状・炎症制御、EET後の維持):ACG GERD 2022
💡 内視鏡的根治療法(EET)
- 【EMR/ESD】可視病変の局所切除→残存粘膜はRFA等で根治:ESGE
- 【RFA/冷凍】平坦病変の広範囲根治、CE-IM達成と再発時の再治療:Gastroenterology(レビュー)
※ 各リンクは学会・主要ジャーナル・公的機関の一次情報です。Prague/Seattleに沿う標準化と病理の二重読影、異形成にはEET優先、治療後は監視継続を基本とし、最新ガイドライン本文のアルゴリズムに準拠して個別化してください。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修(バレット食道:Barrett’s esophagus)

「バレット食道は食道腺がんの前がん病変で、診断と 標準化された生検、病理二重読影、ガイドライン準拠の監視が生命線です。 内視鏡ではPrague C&Mで範囲を記録し、Seattleプロトコルで 系統的に生検します。可視病変はEMR/ESDで切除してから、 残存の平坦病変にRFAや冷凍療法を組み合わせ、完全根治(CE-IM)を目指します。
基本は酸抑制(PPI/PCAB)で炎症を鎮め、逆流対策の生活指導を徹底します。 低/高異形成(LGD/HGD)やT1aではEETが第一選択で、 裂孔ヘルニアが目立つ・逆流制御が困難な場合は噴門形成術も併用を検討します。 治療後は再発監視を継続し、早期再治療で良好な長期成績を目指します。」
0th CLINICではリスク評価・薬物最適化に加え、提携施設での 上部内視鏡(NBI/拡大)・EMR/ESD・RFA・EUS/CTを手配。 Prague・Seattle準拠のレポートと病理セカンドオピニオンまで含めて、 監視・内視鏡治療・外科適応を消化器チームでご提案します。
監修:黒田 揮志夫 医師(プライマリケア認定医/病理専門医/皮膚病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急科での診療歴10年以上
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/総合診療・救急科での診療歴10年以上
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