群発頭痛(片目の奥の激痛)

群発頭痛(片目の奥の激痛)|症状・原因・検査・治療・救急との連携|0th CLINIC 日本橋

「片目の奥がえぐられるような激痛」が、同じ時間帯に何度も続く——群発頭痛の可能性があります。

群発頭痛は、頭痛の中でも「自殺頭痛」と呼ばれるほど痛みが強いタイプです。
数週間〜数か月のあいだ、決まった時間帯(とくに夜間)に、片目の奥を中心とした激しい痛み発作が集中して起こります。

日本橋駅・茅場町駅から徒歩すぐ 神経内科・総合診療の視点で頭痛を診断 高次医療機関と連携した検査・治療

日本橋・茅場町・東京駅・銀座線・東西線・京葉線エリアの頭痛相談に対応しています。

LINEで予約・お問い合わせ お電話でのご予約・お問い合わせ ※突然の激しい頭痛・意識障害・麻痺・ろれつ障害などを伴う場合は、群発頭痛に限らず くも膜下出血などの緊急疾患の可能性があります。まずは救急要請(119)や救急外来受診をご検討ください。

群発頭痛は、頭痛全体から見ると頻度は高くありませんが、短期間に集中して起こる「片側の激しい頭痛」として非常に特徴的です。 若い男性に多く、発作時にはじっとしていられず、歩き回ったり、うずくまったりしてしまうほどの痛みになることもあります。

一方で、同じように突然の激しい頭痛を起こすくも膜下出血・脳出血・脳動脈解離などの病気もあり、 「いつもの群発頭痛だろう」と自己判断することは危険です。 0th CLINIC 日本橋では、神経内科・総合診療の視点から頭痛の緊急度を見極め、 必要に応じて高次医療機関での画像検査・専門治療につなげる体制づくりを進めています。

片目の奥〜こめかみの激しい痛み 痛む側の目の充血・涙・鼻水 夜中の同じ時間に繰り返し起こる アルコールで確実に悪化する 痛みが強すぎてじっとしていられない

群発頭痛とは?|どんな頭痛か

片側の目の奥の激痛が「群れをなして」現れる頭痛

群発頭痛(cluster headache)は、一側性(片側)の非常に強い頭痛が、数週間〜数か月の間に集中して繰り返し起こる頭痛です。 この「集中して起きる期間」を「群発期」と呼びます。

  • 片目の奥〜額・こめかみにかけての激しい痛み
  • 1回15〜180分程度の発作が、1日に1〜8回起こることもある
  • 群発期は数週間〜数か月続き、その後しばらく(数か月〜数年)何も起きない
  • 痛みのある側の目の充血・涙、鼻づまり、顔面の汗などを伴う
  • 安静にじっとしていられず、歩き回ったり頭を抱えたりすることが多い

頭痛の中でも痛みの強さが際立っており、海外では「suicide headache(自殺頭痛)」と呼ばれるほどです。 発作が始まると、通常の市販の鎮痛薬ではほとんど効かないことが多く、適切な診断と専門的な治療が重要です。

主な症状|典型パターンとチェックポイント

典型的な症状の特徴

  • 片目の奥〜こめかみ周囲の非常に強い痛み
  • 痛む側の目の充血・涙・まぶたの腫れ
  • 痛む側の鼻づまり・鼻水
  • 痛い側の顔面の発汗・紅潮
  • 落ち着きがなく、じっと横になっていられない

発作のパターン

  • 毎日、ほぼ決まった時間帯(とくに夜間)に発作が起こる
  • 数週間〜数か月の「群発期」に集中して、発作が連日続く
  • 群発期が終わると、数か月〜数年はまったく頭痛が出ないこともある
  • 発作中にアルコールを飲むと、ほぼ確実に頭痛が誘発されることがある

こういったパターンがそろっている場合、群発頭痛の可能性が高くなります。 ただし、初回発作時や、いつもと性質の異なる激しい頭痛の場合は、群発頭痛に限らず脳の重大な病気も必ず鑑別します。

片頭痛・緊張型頭痛との違い

代表的な頭痛と比較すると、群発頭痛には次のような違いがあります。

特徴 群発頭痛 片頭痛 緊張型頭痛
痛みの強さ 非常に強い(耐え難い激痛) 中等度〜強い 軽度〜中等度
痛む場所 片目の奥〜こめかみ 片側(こめかみ・額など) 両側・頭全体・後頭部
随伴症状 流涙・結膜充血・鼻づまりなど自律神経症状 吐き気・光や音に敏感 肩こり・首こり
発作の持続 15〜180分 4〜72時間 30分〜数日
群発パターン 毎日・同じ時間帯に集中して起こる 日によってバラバラ 慢性的・だらだら続くことが多い
体の動き じっとしていられず動き回ることが多い 動くと悪化しやすいので横になりたくなる 動いても大きくは変わらない

実際には、片頭痛と群発頭痛の両方を持っている方や、典型的ではない経過をたどる方もいます。 診察では、頭痛日記や経過を一緒に振り返りながら、タイプを整理していきます。

「危険な頭痛」との見分け方

「人生最悪の頭痛」「バットで殴られたような突然の頭痛」は、 群発頭痛に限らず、くも膜下出血などの緊急疾患の可能性があります。
少しでも違和感があれば、自己判断せず、救急要請や救急外来受診をご検討ください。

次のような症状を伴う場合は、「危険な頭痛」のサインとなることがあります。

  • 突然発症した、これまで経験したことのない激しい頭痛
  • 頭痛とともに、ろれつが回らない・片側の手足が動かしにくい・顔のゆがみ
  • 意識が低下する・けいれんを起こす・強い吐き気や嘔吐が続く
  • 発熱・首の硬さ・発疹を伴う頭痛(髄膜炎・脳炎など)
  • 妊娠中・産後まもなくに起きた強い頭痛
  • がん治療中・免疫が落ちている状態での新しい頭痛

当院では、こうした危険サインの有無を確認し、必要な場合は、 近隣の高次医療機関(大学病院・都立病院など)の救急外来・脳神経外科・神経内科へ速やかにご紹介します。

原因・誘因(なぜ起こるのか)

完全には解明されていないが、「視床下部」や血管・神経の関与が指摘されています

群発頭痛の正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、体内時計をつかさどる視床下部や、 三叉神経と血管、周囲の自律神経が関与していると考えられています。

  • 発作がほぼ同じ時間帯に起こる
  • 季節性(春・秋など特定の季節)に群発期が集中することがある

こうした特徴から、「体内時計」と関連したメカニズムが推定されています。

誘因となりやすいもの

  • アルコール
    群発期には、少量の飲酒でも高率に発作が誘発されることがあります。
  • 喫煙
    喫煙者に多いことが知られています。
  • 強い匂い・高地・気圧変化など
  • 睡眠リズムの乱れ

群発期に入っているときは、とくにアルコールを控えることが重要です。

当院での診察・検査・高次医療機関との連携

群発頭痛が疑われる場合でも、初回発作やパターンの変化がある場合には、脳の器質的疾患(動脈瘤・腫瘍・解離など)の除外が必須です。

  • 詳細な問診
    頭痛の発症年齢、発作の持続時間、頻度、同じ側かどうか、自律神経症状(涙・鼻水など)の有無、アルコールとの関係、家族歴などを丁寧にお聞きします。
  • 身体・神経学的診察
    視力・視野、眼球運動、顔面の感覚、筋力、反射などを確認し、腫瘍や脳幹病変などを示唆する所見がないかをチェックします。
  • 画像検査(連携医療機関で実施)
    必要に応じて、MRI/MRA・CTなど、近隣の高次医療機関(大学病院・総合病院)の神経内科・脳神経外科と連携して実施を依頼します。

0th CLINIC 日本橋では、「クリニック内で完結できる部分」と「高次医療機関で行うべき検査・治療」の線引きを明確にしながら、安全な診療を心がけています。

治療(発作時の対処・予防療法)

発作時の治療(アタック治療)

群発頭痛の発作は非常に強く、一般的な市販の鎮痛薬では十分な効果が得られないことが多いため、専門的な治療が必要になります。

  • 高濃度酸素吸入
    医療機関で行う高流量酸素吸入は、群発頭痛の発作をおさえる治療として知られています。
  • トリプタン製剤(注射・点鼻など)
    片頭痛の治療にも使われる薬ですが、群発頭痛ではとくに皮下注射などの即効性の高い投与方法が検討されることがあります。

これらの治療は、患者さんの全身状態・既往歴・心血管リスクなどを踏まえて適応を判断する必要があるため、 高次医療機関の頭痛専門外来・神経内科と連携して行うケースが多くなります。

予防療法(群発期における発作頻度の軽減)

群発頭痛では、群発期の発作頻度・重症度を減らすため、予防薬を用いることがあります。

  • カルシウム拮抗薬(例:ベラパミル)
  • ステロイドの短期使用(ブリッジ療法)
  • その他、専門医の判断で用いられる予防薬

いずれも心電図などのモニタリングや、副作用の確認が必要な薬剤を含むため、 中等症〜重症の群発頭痛では、専門医によるフォローのもとで導入されることが一般的です。

当院では、患者さんの生活スタイル・全身状態・希望を伺いながら、どのタイミングで専門医に紹介するのが最も安全かを一緒に検討します。

生活上の注意点・セルフケア

  • 群発期のアルコールは避ける
    群発頭痛の方では、群発期に飲酒すると、ほぼ確実に頭痛発作を誘発することが多いため、群発期には禁酒が推奨されます。
  • 喫煙習慣の見直し
    喫煙者に多い病気であることが知られており、禁煙が頭痛のコントロールに良い影響を与える可能性があります。
  • 頭痛日記をつける
    発作の時間帯・持続・強さ・誘因(アルコール・ストレス・睡眠状況など)を記録しておくと、診断と治療方針の検討に役立ちます。
  • 睡眠リズムを整える
    極端な寝不足や寝だめを避け、一定の睡眠リズムを保つことが、群発期の誘発を減らす一助になる可能性があります。
  • 無理に我慢しない
    激しい痛みを長期間我慢することは、生活の質を大きく下げ、精神的な負担にもつながります。診断がついていない方は特に、早めの受診をおすすめします。

受診の目安と、当院にご相談いただきたいケース

当院にご相談いただきたいケース

  • 片側の目の奥〜こめかみに強い頭痛があり、流涙・鼻づまりを伴う
  • 毎日・決まった時間帯(とくに夜間)に激しい頭痛発作が起こる
  • 「群発頭痛ではないか」と他院で言われたが、今後の方針について相談したい
  • どのタイミングで頭痛専門医・高次医療機関にかかるべきか知りたい
  • 片頭痛・緊張型頭痛との違いを整理したい

初診時には、これまでの経過が分かるメモや頭痛日記、他院での検査結果・お薬手帳などがあれば、お持ちいただけると診察がスムーズです。

まずは救急受診をご検討いただきたいケース

  • 突然の「人生最悪の頭痛」が出現した
  • 頭痛に加えて、意識障害・けいれん・麻痺・ろれつ障害などを伴う
  • 頭部外傷後に新たな激しい頭痛が出てきた
  • 妊娠中・産後で、これまでにない頭痛が続く

こうした場合は、群発頭痛に限らず、脳出血や脳静脈血栓症など緊急性の高い病気の可能性があります。 当院への受診にこだわらず、お近くの救急病院や119番通報の利用を優先してください。

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