肌のかゆみ・全身のかゆみ|原因と受診の目安
肌のかゆみ・全身のかゆみ(そう痒・かゆみ)
「お風呂あがりに全身がかゆい」「じんましんのようなミミズ腫れが出たり消えたりする」「湿疹が広がって夜眠れない」「黄疸はないのに全身がむずむずする」──。
かゆみは、皮膚のトラブルだけでなく、肝臓・腎臓・血液・内分泌など全身の病気のサインになることもあります。
日本橋・茅場町・東京駅エリアで働く方は、空調による乾燥・ストレス・生活リズムの乱れ・汗やマスク刺激などが重なり、かゆみを起こしやすい環境です。
0th CLINIC 日本橋では、皮膚科+内科の両面から「かゆみ」の原因を整理し、その日からできる対策と必要な検査・治療をご提案します。
すぐ受診してほしい「かゆみ」・救急受診を考えるサイン
- かゆみと同時に、唇・まぶた・舌・喉の奥が腫れてきた、声がかすれる、息苦しい(アナフィラキシーの可能性)
- 全身が真っ赤/紫色の発疹でおおわれ、高熱・倦怠感・関節痛を伴う(重症薬疹・血液疾患など)
- 水ぶくれ・ただれ・目や口の粘膜のただれを伴う(SJS/TENなど重症皮膚障害の可能性)
- 黄疸(白目や皮膚が黄色い)+全身のかゆみ・だるさ・体重減少
- 急激に悪化するじんましんが、数日以上おさまらない・痛みを伴う紫色の発疹になってきた
これらに該当する場合は、診療時間内であれば当院に電話のうえ受診をご相談ください。時間外は、救急外来・救急相談窓口(#7119 など)の利用も検討してください。
セルフチェック|かゆみの整理(どのタイプに当てはまりますか?)
1. どこがかゆいですか?
- 腕・足・首・顔など一部だけ
- 背中・腰・お腹・太ももなど広い範囲
- 全身(どこが一番つらいか分からない)
- 頭皮・陰部・肛門周り・手のひら・足の裏など、部位がはっきりしている
2. 発疹はありますか?
- 赤いブツブツ・じんましん・水ぶくれがある
- 引っかいてミミズ腫れのようになっている
- 粉がふいたような乾燥・ささくれが目立つ
- 見た目はほとんど変わらないのに、内部からむずむずするようにかゆい
- かゆみはいつから続いているか(数日/数週間/数ヶ月以上)
- 一日のうちで、夜・入浴後・汗をかいた後など、どのタイミングがつらいか
- 新しい薬・サプリ・化粧品・ヘアカラー・柔軟剤・食品を使い始めていないか
- 黄疸・尿の色の変化・むくみ・体重減少・発熱など、他の症状を伴わないか
スマホのメモや写真で、かゆみが出ている部位・発疹の様子・出たり消えたりするタイミングを記録しておくと、診察がスムーズになります。
原因と鑑別|「皮膚のかゆみ」+「内科のかゆみ」両方を整理
1) 発疹を伴う、比較的急なかゆみ
じんましん
急性湿疹
虫刺され
接触皮膚炎
食べ物・薬・感染症・ストレスなどをきっかけに、数分〜数時間で出て数時間〜24時間以内に消えるミミズ腫れは、じんましんの典型像です。
金属・植物・化粧品・シャンプー・ゴム手袋などで起きるかぶれ(接触皮膚炎)は、触れた部位に一致して赤み・小さな水ぶくれとかゆみが出やすくなります。
→ 治療の詳しい解説は、皮膚科ページや今後整備する「じんましん」「湿疹・かぶれ」の各ページでご案内予定です。
2) 慢性的に続く、乾燥肌・アトピー性皮膚炎など
アトピー性皮膚炎
老人性乾皮症(高齢者の乾燥肌)
慢性湿疹
子どもの頃からの湿疹・アトピー歴、家族歴、首・肘の内側・膝裏など同じような場所に繰り返すかゆみは、アトピー性皮膚炎の可能性があります。
高齢の方では、皮脂・角層のバリア機能が低下し、粉をふいたようなドライスキンから全身のかゆみが出ることも多く見られます。
0th CLINICでは、保湿・ステロイド/非ステロイド外用・抗アレルギー薬に加えて、日常の洗い方・保湿の仕方・衣類・入浴習慣まで含めてアドバイスします。
3) 帯状にピリピリ痛む・水ぶくれを伴うかゆみ
帯状疱疹
体の片側に沿って、ピリピリした痛みとかゆみ → 赤い斑点 → 小さな水ぶくれが帯のように出てくる場合は帯状疱疹を疑います。
→ 詳しくは 帯状疱疹のページ もご覧ください。
4) 夜になると強くなる全身のかゆみ(発疹が目立たない)
肝胆道疾患(胆汁うっ滞性そう痒)
腎不全に伴うそう痒
造血器疾患に伴うかゆみ
皮膚にほとんど発疹がないのに、背中・四肢・体幹など全身がむずむずするようにかゆい場合、以下のような内科疾患が隠れていることがあります。
- 肝炎・胆石・胆道がん・PBCなどによる胆汁うっ滞
- 慢性腎不全・透析中の患者さんの尿毒症性そう痒
- 真性多血症・ホジキンリンパ腫などの血液疾患
- 甲状腺機能異常・糖尿病 など
このタイプのかゆみでは、血液検査・肝機能・腎機能・甲状腺・血糖など、内科での精査が重要です。
5) 陰部・肛門周りの強いかゆみ
カンジダ・細菌性膣症・外陰炎
肛囲湿疹・痔疾患
性感染症
蒸れ・分泌物・石けんの使い過ぎ・刺激の強いナプキンやおりものシートなどから湿疹や感染症が起こると、強いかゆみが出やすくなります。
性交渉に関連するかゆみ・痛み・分泌物を伴う場合は、性感染症の評価も必要です。
6) 頭皮・髪の生え際のかゆみ
脂漏性皮膚炎
乾燥・ヘアカラー・パーマによる接触皮膚炎
シャンプーやスタイリング剤・ヘアカラーなどによるかぶれ、洗いすぎ・すすぎ残し、ストレスによる皮脂バランスの乱れなどが関係します。
7) 薬・サプリ・食べ物に伴うかゆみ
薬疹
食物アレルギー
新しく飲み始めた薬・サプリ・漢方薬、健康食品などが原因になることがあります。飲み始めてから数日〜数週間のタイミングで発疹・かゆみが出ることが多く、重症薬疹の前触れのこともあるため注意が必要です。
8) ストレス・自律神経・メンタルに関連するかゆみ
心因性そう痒
自律神経失調
皮膚所見が乏しいのにかゆみが続く、検査をしても大きな異常が見つからない場合、ストレス・不眠・不安・うつなどが背景にあることもあります。
全身状態を評価した上で、必要に応じて心療内科・精神科と連携します。
何科にかかる?|皮膚科+内科の「分かれ目」と当院の役割
| 症状・状況 | まず相談したい診療科 | ポイント |
|---|---|---|
| 赤い発疹・湿疹・じんましんを伴うかゆみ | 皮膚科(0th CLINIC 日本橋) | 外用薬・内服薬・生活指導でのコントロールが中心。原因薬・原因物質の見極めも重要です。 |
| 発疹がほとんどないのに、全身のかゆみが続く・夜間に悪化する | 内科(総合内科) | 肝機能・腎機能・甲状腺・血糖・血液疾患などを血液検査で評価します。 |
| 黄疸・尿の色の変化・むくみ・体重減少などを伴うかゆみ | 内科(消化器内科・腎臓内科領域も含む) | 肝胆道系・腎臓・心不全など、全身状態の精査が優先されます。必要時には高次医療機関と連携します。 |
| 何科に行くべきか分からない・複数の病院を回っても改善しない | 総合内科(0th CLINIC 日本橋) | まず全身を俯瞰して評価し、皮膚科的治療+内科的検査をバランス良く組み立てます。 |
0th CLINIC 日本橋では、「日本橋・茅場町・東京駅エリアのかかりつけ」として、皮膚科と内科の両面からかゆみを診る体制を整えています。
0th CLINICでの検査と治療の流れ
-
問診・視診(皮膚のチェック)
かゆみの部位・期間・強さ・増悪・緩解因子、使っている薬・サプリ・スキンケア・仕事や生活環境を伺い、皮膚の状態(赤み・湿疹・じんましん・水疱・乾燥など)を詳しく観察します。 -
必要に応じた血液検査・尿検査
肝機能・胆道系酵素、腎機能、電解質、甲状腺機能、血糖・HbA1c、炎症反応・血球数などを確認し、内科的な原因を絞り込みます。 -
かゆみのタイプに応じた治療
湿疹・じんましん・アトピー性皮膚炎:保湿・外用薬(ステロイド/非ステロイド)・抗ヒスタミン薬・生活指導 など
内科的原因が疑われる場合:肝臓・腎臓・糖尿病などの治療方針を同時に検討します。 -
生活習慣・スキンケアのアドバイス
入浴方法・石けんやシャンプーの選び方、保湿剤の使い方、衣服の素材、汗・マスク・オフィスの空調との付き合い方などをお伝えします。 -
経過フォロー・必要に応じた専門科紹介
改善状況を見ながら、薬の調整や追加検査を行い、より高度な検査・治療が必要な場合は、連携する専門医療機関をご紹介します。
時間帯・混雑状況によっては、血液検査の一部を別日とする場合があります。急ぎの評価が必要な場合は、診察時に優先順位をつけてご相談します。
かゆみを悪化させないために|日常生活のポイント
肌への刺激を減らす工夫
- お湯はぬるめ(38〜40℃)にして、長風呂を避ける
- ナイロンタオルやボディブラシでこすり洗いしない
- 無香料・低刺激の石けん・洗剤・柔軟剤を選ぶ
- 綿など肌あたりのやさしい素材の下着・パジャマを選ぶ
全身状態・生活習慣の見直し
- アルコール・香辛料・熱いお風呂など、血流を急に上げるものは控えめに
- 睡眠不足やストレスが続くと、かゆみの感じ方が強くなるため、休息・ストレスケアも大切
- 糖尿病・脂質異常症・肝機能・腎機能など、健診異常の放置を避ける
これらは一般的なポイントです。「掻き壊しそうでつらい」「仕事に集中できない」レベルのかゆみは、生活習慣の見直しだけで我慢せず、一度ご相談ください。
よくある質問
Q. 日本橋・茅場町・東京駅近くで、仕事帰りに受診できますか?
当院は日本橋駅直結で、茅場町駅・東京駅八重洲口からも徒歩圏内です。
お仕事の合間・お帰りの際にも立ち寄りやすいよう、LINE予約やWEB予約に対応しています。事前に症状を入力いただけると、スムーズに診察へご案内できます。
Q. 市販のかゆみ止めで治らない場合、どのタイミングで受診すべき?
数日〜1週間程度使っても改善が乏しい、むしろ悪化している、範囲が広がる・夜眠れないほどかゆい、全身性の症状(発熱・倦怠感・体重減少など)を伴う場合は、早めの受診をおすすめします。
強いステロイド外用薬を自己判断で長く使う前に、一度ご相談ください。
Q. アレルギー検査は必要ですか?
すべてのかゆみにアレルギー検査が必要なわけではありません。問診・皮膚所見・経過から、検査の必要性や検査項目を絞ったほうが、負担や誤解が少なくなります。
「何が原因か心配」「仕事や生活に関係するアレルギーを知りたい」といったご希望があれば、内科・皮膚科で相談しながら検査内容を決めていきます。
肌のかゆみ・全身のかゆみでお悩みの方へ|日本橋の皮膚科・内科にご相談ください
かゆみは「命にかかわらないから…」と後回しにされがちですが、睡眠・仕事・生活の質(QOL)に大きく影響する症状です。
日本橋・茅場町・東京駅周辺でかゆみにお困りの方は、皮膚だけでなく全身を一緒に見てもらえるクリニックとして、0th CLINIC 日本橋をご活用ください。
監修
「かゆみは、皮膚のトラブルだけでなく、肝臓・腎臓・血液・内分泌など、からだ全体からのサインであることも少なくありません。
0th CLINICでは、“皮膚を見る”と同時に“全身を俯瞰する”ことを大切にし、必要な検査や治療を患者さんと一緒に選んでいきます。」
0th CLINIC 日本橋 院長/医学博士
日本病理学会認定 病理専門医/日本プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医
日本医師会認定 産業医・健康スポーツ医/総合診療・救急での診療経験 10年以上
日本橋駅直結・茅場町駅/東京駅からも徒歩圏内です
