コラム
テカリ・毛穴×スキンボト:エレクトロポレーション併用設計
テカリ・毛穴 × スキンボト:エレクトロポレーション併用で“化粧崩れレス”を設計する
皮脂テカリや毛穴の開きが目立つ季節。ごく浅層に極少量のボツリヌス毒素を面で打つ「スキンボトックス」は、皮脂コントロールと質感改善を同時に狙える手法です。ここでは、導入系(エレクトロポレーション)との安全な併用スケジュールを、イベント逆算の考え方まで含めてわかりやすくまとめます。
要点(TL;DR)
- スキンボトックス=表皮〜真皮浅層に微量投与→皮脂分泌の抑制・毛穴の目立ち軽減・キメの整いに寄与。
- エレクトロポレーション=針を使わず美容成分を角層〜真皮浅層へ導入→水分・鎮静・バリア補助で相乗。
- 併用は順番と間隔がカギ。基本は「Day 0:スキンボト → 48–72h 避ける → 鎮静導入」。
- 最適実感は2–4週間でピーク。イベントは3–4週間前に設計。
- 乾燥・赤み体質は導入の保湿強化と浅層量を控えめに(個別調整)。
1. まず「合う悩み・合わない悩み」を仕分け
悩み | スキンボトの適性 | 併用のコツ |
---|---|---|
Tゾーンのテカリ・メイク崩れ | ◎ 合う(浅層微量で皮脂コントロール) | 導入は鎮静・保湿系中心に。ビタミン類は低刺激濃度で。 |
鼻・頬の毛穴(開き・オレンジスキン) | ◎ 合う(目立ち軽減・キメ均一化) | 角層ケア→導入→スキンボトの順ではなくスキンボト先行が無難。 |
ちりめん小じわ・乾燥由来の細かい乱れ | △ 乾燥が主因なら保湿・導入を先行 | 高保湿導入→経過で必要最小量のスキンボトを面で。 |
表情で深く出るシワ(眉間・目尻・額の動的) | ◇ 目的が違う → 部位別ボトックスへ | 動きの制御は部位ボト。質感はスキンボトを薄く重ねる。 |
※ 個人差があります。過度の乾燥肌・活動性炎症・感染部位は避けます。詳細は診察で調整します。
2. 併用の「順番」と「間隔」— 基本プロトコル
- Day 0:スキンボトックス(表皮〜真皮浅層に極微量を面打ち)。当日は汗・摩擦・強いマッサージは控える。
- Day 2–3(48–72h以降):エレクトロポレーション(鎮静・高保湿・バリア補助中心)。
- Day 7–10:2回目の導入(反応を見て整える)。
- Week 2–4:ピーク。化粧ノリ・テカリ抑制・毛穴の目立ち軽減を評価。
3. 症状別“ミニレシピ”
A) Tゾーンのテカリが最優先
- Day 0:スキンボト(Tゾーン中心)
- Day 2–3:導入(鎮静・整肌) → ビタミンCやナイアシンアミド等は低刺激設定
- Week 2:導入 再1回(水分キープ)
B) 鼻〜頬の毛穴(オレンジスキン)
- Day 0:スキンボトを面で薄く(鼻翼・頬の毛穴帯)
- Day 3:導入(鎮静+うるおい)
- Week 3–4:必要に応じ微量追加(間引きピンポイント)
C) 乾燥体質でツヤが欲しい
- Week -1(先行):導入(高保湿・鎮静)
- Day 0:最小量のスキンボト(密度控えめ)
- Day 3–7:導入 追加(油水バランスを整える)
※ 刺激に弱い/酒さ傾向は導入の成分・強度を落とします。活動性ニキビは先に鎮静を。
4. イベント逆算:挙式・撮影・大会…“最終打ち”はいつ?
- 4週間前:スキンボト実施。軽い赤み対策の時間を確保。
- 3週間前:導入(鎮静・保湿)。必要なら微調整の相談。
- 2週間前:導入 再1回。質感を整え、メイクのりを確認。
- 1週間前:原則は侵襲のある施術はしない。ホームケア最適化のみ。
※ 個人差あり。初回は試運転を推奨。スキンボトの効き方は2–4週間でピーク化します。
5. リスク・禁忌(共通)
- 一時的な赤み・点状のふくらみ・内出血・つっぱり感
- 乾燥〜皮むけ(導入で水分補助・成分強度の調整)
- 過敏体質・活動性炎症・感染部位・妊娠/授乳中は原則回避・要相談
詳細は当院の安全・品質ポリシーをご確認ください。
6. よくある質問
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まずは“あなたの肌質”を評価して最適設計
スケジュール・成分・量をオーダーメイドで調整します。イベント逆算もご相談ください。
👨⚕️ 医師からのコメント・監修

「皮膚疾患や感染症治療では、適切な薬剤選択と正しい使い方の指導が最も大切です。
再発を防ぎ、症状を早く抑えるために、丁寧に診療と説明を行っています。」
0th CLINICでは、肌トラブルや感染症に対しても、患者さまごとに最適な治療を組み立て、必要に応じて漢方や生活指導も含めて多面的にサポートしています。
監修:黒田 揮志夫 医師(病理専門医/消化器病理医)
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医
日本医師会認定 産業医/健康スポーツ医 総合診療・救急科での診療歴10年以上
0th CLINIC 日本橋 院長
医学博士/日本病理学会認定 病理専門医/プライマリ・ケア連合学会認定 プライマリ・ケア認定医
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