コラム

タケキャブ(ボノプラザン)はいつ飲む?効かない時・副作用・飲み合わせ|日本橋の内科 0th CLINIC

< タケキャブ(ボノプラザン)はいつ飲む?効かない時・副作用・飲み合わせ|日本橋の内科 0th CLINIC

Column ─ Gastroenterology

タケキャブ(ボノプラザン)は
いつ飲むのがよいか

IN BRIEF

タケキャブ(一般名:ボノプラザン)は、胃酸の分泌を抑える処方薬です。1日1回、食前・食後を問わず服用でき、飲み始めたその日から作用があらわれます。逆流性食道炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、ピロリ菌の除菌などに用いられます。

数週間続けても胸やけやみぞおちの痛みが残る場合、原因が胃酸以外にあることも少なくありません。黒い便、吐血、体重の減少、飲み込みにくさがあるときは、服薬を続けるよりも先に受診をおすすめします。

タケキャブとはどのような薬か

胃の壁細胞には、胃酸を送り出す「プロトンポンプ」という仕組みがあります。タケキャブはこのポンプに直接結合して働きを止める薬で、P-CAB(カリウムイオン競合型アシッドブロッカー)に分類されます。2015年に日本で登場しました。

以前から使われているPPI(ランソプラゾール、エソメプラゾールなど)も同じポンプに作用しますが、胃酸によって活性化されてから効き始めるため、効果が安定するまでに数日を要します。タケキャブは活性化を必要とせず、効き始めが早く、作用も長く続きます。PPIでは体質(代謝酵素CYP2C19の型)によって効き方に差が出やすいのに対し、タケキャブはその影響を受けにくいことも特徴です。

タケキャブ(P-CAB)従来のPPI
効き始め服用初日から安定まで数日
食事との関係食前・食後を問わない薬により食前が望ましい
体質による差受けにくいCYP2C19の型で差が出やすい

主に用いられる疾患

逆流性食道炎、胃潰瘍・十二指腸潰瘍、低用量アスピリンや鎮痛薬(NSAIDs)を服用中の方の潰瘍再発予防、そしてピロリ菌の除菌が、保険診療で認められている主な用途です。薬価などの詳細はタケキャブの薬剤ページにまとめています。

服用のタイミングと用量

タケキャブは食事の影響をほとんど受けないため、朝でも夜でも、食前でも食後でも差し支えありません。大切なのは、毎日おおよそ同じ時間に服用することです。夜間の胸やけが気になる方は夕食後、朝に飲み忘れやすい方は身支度の流れの中でと、生活のリズムに合わせてお決めください。処方時に時間の指定がある場合は、そちらを優先してください。

用途用量期間の目安
逆流性食道炎(治療)20mg 1日1回4週間
効果不十分な場合は8週間まで
逆流性食道炎(再発予防)10mg 1日1回
効果不十分な場合は20mg
医師が判断
胃潰瘍20mg 1日1回8週間まで
十二指腸潰瘍20mg 1日1回6週間まで
アスピリン・NSAIDs服用中の潰瘍再発予防10mg 1日1回医師が判断
ピロリ菌の除菌20mg 1日2回
抗菌薬2種類と併用
7日間

添付文書に基づく成人の標準用量です。実際の用量・期間は処方医の指示に従ってください。

飲み忘れたとき

気づいた時点で1回分を服用してください。次の服用時間が近い場合は、忘れた分は飛ばし、次回から通常どおりに。2回分をまとめて飲むことは避けてください。除菌治療(1日2回・7日間)での飲み忘れは成功率に影響するため、処方医にお知らせください。

効かないと感じるとき

タケキャブは胃酸を抑える力の強い薬です。それでも症状が残るとき、多くの場合「薬が弱い」のではなく、症状の原因が胃酸以外にあると考えます。

胃酸以外に考えられる原因

胃の動きや知覚の過敏さによって起こる機能性ディスペプシアは、胃酸を抑えても十分に改善しないことがあります。みぞおちの痛みは胆石や胆のう、膵臓の病気でも生じますし、胸の焼けるような感覚が心臓(狭心症など)に由来することもあります。喉の違和感や長引く咳には、耳鼻科の病気が関わっている場合もあります。

服用の仕方や生活習慣

飲み忘れが多い、症状が落ち着いた時点で自己判断でやめてしまった、服用期間がまだ短い。こうした場合にも効果を実感しにくくなります。就寝前の食事、飲酒、喫煙、体重の増加は逆流を招きやすく、薬だけでは追いつかないことがあります。

当院では、丁寧な問診と診察のうえで、腹部エコー、血液検査、心電図をその日のうちに行い、胃以外の原因を確かめます。胃カメラが必要な場合は信頼できる連携医療機関へご紹介し、結果は当院であらためてご説明いたします。

Reservation

服用を続けても
すっきりしない方へ

エコー・採血・心電図は当日に。
月・火・金は20時まで診療しております。

LINEで予約する LINEはご予約専用です。症状については診察時に伺います。

副作用と長期服用

比較的よくみられるのは、便秘、下痢、お腹の張り、吐き気、発疹です。多くは軽度ですが、つらい場合は自己判断で中止せず、処方医にご相談ください。

頻度はまれですが、アナフィラキシー(息苦しさ、全身のじんましん)、肝機能障害(強いだるさ、皮膚や白目が黄色くなる)、重い皮膚障害(高熱を伴う発疹、口の中や目のただれ)、血液の異常(発熱、喉の痛み、あざができやすい)、薬剤による腸炎(水様の下痢が続く、腹痛、発熱)が報告されています。これらの症状があれば服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。

長く服用する場合

逆流性食道炎の再発予防などで、長期にわたり服用される方もいらっしゃいます。胃酸を抑え続けると胃酸を促すホルモン(ガストリン)の値が上がることが知られており、漫然と続けるのではなく、減量や休薬ができるかを定期的に見直すことが大切です。妊娠中・授乳中の方、肝臓や腎臓の病気をお持ちの方は、必ず処方時にお伝えください。

飲み合わせ

併用が禁じられている薬として、HIV治療薬のアタザナビル(レイアタッツ)とリルピビリン(エジュラントなど)があります。胃酸が減ることでこれらの吸収が落ち、効果が弱まるためです。

また、クラリスロマイシンなど肝臓の代謝酵素(CYP3A4)を阻害する薬はタケキャブの血中濃度を高めることがあり、ジゴキシン、イトラコナゾール、一部の抗がん剤(チロシンキナーゼ阻害薬)など、胃酸の量で吸収が変わる薬にも注意が必要です。他院で処方されている薬がある方は、市販薬やサプリメントも含めて確認いたしますので、お薬手帳をお持ちください。

お酒はタケキャブと直接反応するものではありませんが、逆流や胃の荒れを悪化させます。治療中は控えめになさってください。

早めの受診が必要な症状

次のような症状は、胃酸を抑えるだけでは対処できない病気のサインであることがあります。

服用中でも、以下があれば受診してください

  • 黒くてドロッとした便(タール便)、吐血、コーヒーかすのようなものを吐いた
  • 動悸、息切れ、立ちくらみなど貧血を思わせる症状
  • 食事量は変わらないのに体重が減っている
  • 食べ物が飲み込みにくい、胸につかえる
  • 嘔吐を繰り返す、強い腹痛が続く

大量の吐血や、冷や汗を伴う胸の痛みがある場合は、ためらわず救急車を呼んでください。

当院での診療

0th CLINIC 日本橋は、日本橋駅から徒歩3分。落ち着いた環境で、一人ひとりのお話にじっくりと耳を傾ける診療を大切にしています。胃の不調に関する診療は保険診療で承ります。

他院で処方されたタケキャブを、お勤め先の近くで継続したい方。服用しているのに症状が治まらない方。健康診断でピロリ菌や胃の所見を指摘された方。長く飲み続けていて、このままでよいか一度確かめたい方。年齢や症状の程度を問わず、お気軽にお越しください。

ご来院当日の流れ

  1. i.
    問診症状が出るタイミング、食事との関係、服用中のお薬を伺います。
  2. ii.
    診察・検査必要に応じて、腹部エコー、血液検査、心電図をその場で行います。
  3. iii.
    処方と方針のご説明お薬の種類や期間、日常生活で気をつけたいことをお伝えします。胃カメラが必要な場合は連携医療機関をご紹介します。

お持ちいただくもの

マイナ保険証(または健康保険証)、お薬手帳、過去の胃カメラやピロリ菌検査の結果(お持ちの方)

診療時間

月・金9:00 ─ 20:00
火11:00 ─ 20:00
水・木9:00 ─ 17:00
土9:00 ─ 14:00
日・祝休診

Reservation

お仕事帰りにも
お立ち寄りいただけます

月・火・金は20時まで。
ご予約のうえ、ご来院ください。

LINEで予約する

よくあるご質問

食前と食後、どちらに飲めばよいですか?

どちらでも差し支えありません。食事の影響をほとんど受けないため、毎日同じ時間帯に服用することを優先してください。処方時に指定があればそれに従います。

飲み始めてどのくらいで効きますか?

胃酸を抑える作用は服用当日からあらわれます。症状が和らぐまでには個人差があり、食道の炎症が治るには通常4週間ほどかかります。2〜4週間続けても変化がない場合は、胃酸以外の原因を確かめるため受診をおすすめします。

飲み忘れたときはどうすればよいですか?

気づいた時点で1回分を服用してください。次の服用時間が近い場合は1回飛ばし、2回分をまとめて飲むことは避けてください。

長く飲み続けても大丈夫でしょうか?

逆流性食道炎の再発予防などで長期間処方されることはあります。ただし必要以上に続けるものではないため、減量や休薬ができるかを定期的に医師と見直してください。

ドラッグストアで購入できますか?

タケキャブは医師の処方が必要な医療用医薬品で、同じ成分の市販薬は現在ありません。市販の胃薬で改善しない場合は、医療機関での診察をおすすめします。

他院で処方されたタケキャブを継続して処方してもらえますか?

はい、保険診療で承ります。現在の処方内容を確認するため、お薬手帳をお持ちください。症状や服用期間をふまえ、継続が適切かどうかも併せて確認いたします。

胃カメラは受けられますか?

当院では胃カメラを行っておりません。必要と判断した場合は連携医療機関をご紹介し、結果は当院であらためてご説明します。腹部エコー、血液検査、心電図は当日に行えます。

Supervised by

タケキャブ(ボノプラザン)はいつ飲む?効かない時・副作用・飲み合わせ|日本橋の内科 0th CLINIC

0th CLINIC 日本橋 院長/病理専門医

黒田 揮志夫Kishio Kuroda

タケキャブはよく効く薬ですが、よく効くがゆえに、胃酸以外の原因を見えにくくしてしまうことがあります。「飲んでいるのに、どこかすっきりしない」と感じられたら、お薬を増やす前に一度、原因を確かめてみてください。当院では、その日のうちにエコーと採血で確認することができます。

0th CLINIC 日本橋

所在地
〒103-0027
東京都中央区日本橋2丁目16番9号
CAMCO日本橋ビル 4F
ご来院時
1F入口のインターホンで「401」を押してお入りください。
最寄り駅
日本橋駅 D1出口より徒歩3分
東京メトロ銀座線・東西線/都営浅草線
茅場町駅 12番出口より徒歩5分
東京メトロ日比谷線
東京駅 八重洲口より徒歩圏内
タケキャブ(ボノプラザン)はいつ飲む?効かない時・副作用・飲み合わせ|日本橋の内科 0th CLINIC

Related

本記事は一般的な医療情報の提供を目的としたもので、個別の診断や治療に代わるものではありません。服用中のお薬の変更・中止は、必ず処方医にご相談ください。

コラム一覧に戻る