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色ムラ・赤み優位ならIPL?RF?“はしご”の順番で仕上がりが変わる

色ムラ・赤み優位ならIPL?RF?“はしご”の順番で仕上がりが変わる|0th CLINIC コラム

色ムラ・赤み優位ならIPL?RF?
“はしご”の順番で仕上がりが変わる

このコラムは、順番設計(はしご)にフォーカス。機器の基本説明は割愛し、
赤み・毛穴・質感の優先度から、IPL(光治療)とRFマイクロニードル(ポテンツァ)の最適な並べ方だけを解説します。

優先度で決める:まず“何を整えるか”

  • 赤み・色ムラが主訴IPL → RFが基本。先にトーンを均し、その上で質感を締める。
  • 毛穴・質感が主訴(赤みは軽度)RF → IPL。まず真皮のリモデリングで土台を上げ、仕上げにトーン。
  • 炎症性ざ瘡が混在:炎症コントロール(外用・内服・ピーリング等)→ 反応が落ち着いてから順番設計。
  • 肝斑素因が強い:別ライン(ピコトーニング等)を優先し、IPL/RFは設計を調整。肝斑ページへ。

※このコラムは「順番の考え方」のみ。機器の詳細は IPL(ルメッカ)RF/比較ページ をご参照ください。

はしごの基本:3つの代表パターン

① 赤み優先(まず整える)

均一なベースを作ってから質感を底上げ。写真映え重視の人に向く。

② 毛穴・質感優先(土台から)
  • W0:RF(ポテンツァ)
  • W+3〜4:IPL
  • W+7〜8:RF 2回目(必要に応じて)

テカリ・凹凸を先に整えてから色ムラを均すと“仕上げの透明感”が出やすい。

③ 低刺激で様子見(敏感肌)
  • W0:低フルエンスIPL またはマイルドRF
  • W+3:反応確認→もう片方を低設定で
  • W+7:以後は反応に応じて通常設計へ

パッチ的に“踏み台”を作り、過剰反応を避ける。

間隔・回数・イベント逆算

  • 間隔:IPL↔RFは2〜3週間が目安(敏感肌は3〜4週間)。
  • 回数:まずは各2〜3回の小クールで“はしご”を体験→評価→最適化。
  • イベント逆算最低3〜4週間前から開始。直前は低刺激メンテで肌安定を優先。

同日併用はあり?なし?

反応が安定している患者様では同日併用を設計することもありますが、赤み素因が強い方・初回の方は まずは別日で反応を見てから。過剰な熱ダメージや色素トラブルを避けるため、重ね打ちや高出力の連続は回避します。

赤み体質・敏感肌の調整

  • テスト照射/低設定でのスタート、保護間隔を長めに。
  • ホームケアは摩擦レス・UV徹底・バリア回復型保湿。
  • 刺激成分(高濃度A・ピーリング系・スクラブ)は医師の許可まで休止

👨‍⚕️ 監修

黒田 揮志夫 医師(病理専門医/消化器病理医)/0th CLINIC 日本橋 院長 症例と表示方針はこちら

* 本コラムは「順番設計(はしご)」に特化した一般情報です。具体の設定は診察で個別決定します。
* 効果・回数・ダウンタイムには個人差があります。

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